異能力に目覚めた俺は変態でした。
第2話 対価
俺はこの能力を得るために対価を払った。
それはそうだろう。何の対価もなしにこんな素晴らしい能力を得られるわけがない。
俺がこの時を圧縮する能力を得るために払った対価は『羞恥心』だ!
この対価を払うまでの俺は何かやりたいことがあっても「恥ずかしいから」という理由で何も出来ない、つまらない人生を送っていた。
そんな時、夢に金髪ロングの髪をした女性が出てきた。彼女は俺に言った。
『君は選ばれたのだ』……と。
こういうのって全男子が憧れるシチュエーションだ。嬉しかった半面、胡散臭いなとも思った。
俺は何に選ばれたのかと聞き返した。
すると女はこう返した。“異能力者に君は選ばれたのだ”と。
異能力者は百万人に一人の割合で存在する人智を超えた存在。
それに俺が選ばれたというのだ。
夢の中であったと知っていても、これを喜ばずにはいられなかった。
そして、女は俺から異能力を与える代わりに対価に何かを握りしめて消えていった。
そして、朝。
いつも通りに7時に目が覚めると、その夢のことを思い出した。
しかし、あまりに眠かったのでスマホを握りしめながら二度寝をした。
俺が二度寝から目を覚ますとスマホの時刻は8時半になっていた。
「完全に遅刻した!どうしよう!」と思って、部屋の時計を見ると7時9分だった。
最初は時計が壊れただけかと思ってリビングのTVをつけてみると、7時9分だった。
次に疑ったのはスマホの故障だ。
しかし、それはない。何せ一週間前に買ったばかりなのだから。
とりあえず、学校の準備をしようと部屋に戻ると一枚の紙が枕元に置かれていた。
その紙にはこう書かれていた。
―――――――――――――――――――――――――――
君の能力は“時の圧縮者”だ。
その対価として“羞恥心”を払ってもらった。
―――――異能の創造者より
―――――――――――――――――――――――――――
俺は紙を破いてゴミ箱へ捨てた。
そして、その日一日をかけて異変を調べてみた。
すると、色々なことが分かった。
『発動しろ!』と思ったら発動すること。
発動してる間、俺の時間で10秒経っていても周囲には1秒しか経っていないということ。
そして、いつもなら恥ずかしくてやらなかったスピーチなどを平然とこなすことが出来た。
このことからあの紙に書いてあったことは事実だということを悟った。
そして、それから俺は普通なら恥ずかしくて出来ないことを平然とするようになった。
その一環として行ったのが、1年かけて学園中の女子生徒に片っ端から告白するということだ。
普通なら恥ずかしくて告白の一つも行うことが出来ないが、俺にはそんな感情は消えてしまったためノープロブレムだった。
……こうして、俺という変態が誕生したのだ。
それはそうだろう。何の対価もなしにこんな素晴らしい能力を得られるわけがない。
俺がこの時を圧縮する能力を得るために払った対価は『羞恥心』だ!
この対価を払うまでの俺は何かやりたいことがあっても「恥ずかしいから」という理由で何も出来ない、つまらない人生を送っていた。
そんな時、夢に金髪ロングの髪をした女性が出てきた。彼女は俺に言った。
『君は選ばれたのだ』……と。
こういうのって全男子が憧れるシチュエーションだ。嬉しかった半面、胡散臭いなとも思った。
俺は何に選ばれたのかと聞き返した。
すると女はこう返した。“異能力者に君は選ばれたのだ”と。
異能力者は百万人に一人の割合で存在する人智を超えた存在。
それに俺が選ばれたというのだ。
夢の中であったと知っていても、これを喜ばずにはいられなかった。
そして、女は俺から異能力を与える代わりに対価に何かを握りしめて消えていった。
そして、朝。
いつも通りに7時に目が覚めると、その夢のことを思い出した。
しかし、あまりに眠かったのでスマホを握りしめながら二度寝をした。
俺が二度寝から目を覚ますとスマホの時刻は8時半になっていた。
「完全に遅刻した!どうしよう!」と思って、部屋の時計を見ると7時9分だった。
最初は時計が壊れただけかと思ってリビングのTVをつけてみると、7時9分だった。
次に疑ったのはスマホの故障だ。
しかし、それはない。何せ一週間前に買ったばかりなのだから。
とりあえず、学校の準備をしようと部屋に戻ると一枚の紙が枕元に置かれていた。
その紙にはこう書かれていた。
―――――――――――――――――――――――――――
君の能力は“時の圧縮者”だ。
その対価として“羞恥心”を払ってもらった。
―――――異能の創造者より
―――――――――――――――――――――――――――
俺は紙を破いてゴミ箱へ捨てた。
そして、その日一日をかけて異変を調べてみた。
すると、色々なことが分かった。
『発動しろ!』と思ったら発動すること。
発動してる間、俺の時間で10秒経っていても周囲には1秒しか経っていないということ。
そして、いつもなら恥ずかしくてやらなかったスピーチなどを平然とこなすことが出来た。
このことからあの紙に書いてあったことは事実だということを悟った。
そして、それから俺は普通なら恥ずかしくて出来ないことを平然とするようになった。
その一環として行ったのが、1年かけて学園中の女子生徒に片っ端から告白するということだ。
普通なら恥ずかしくて告白の一つも行うことが出来ないが、俺にはそんな感情は消えてしまったためノープロブレムだった。
……こうして、俺という変態が誕生したのだ。
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