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あかいトカゲのゆめ

おくとりょう

砂に呑まれて①

「すまん!間違まちがえた!」

と、ガマと茨男いばらおとこあたまげるライオンの姿すがたかげ

「いやー、赤西あかにしが“”の少年しょうねんと はぐれちまったらしくてな!
さがすのを手伝てつだってたんだよ!」

えるようなおおきなこえに、ガマはいきをつき、茨男いばらおとこちいさくつぶやきます。

わたし、コイツのこと苦手にがてなのよ…。うるさいから…。
ねぇ、なんとかしてよ…」

そんな彼女かのじょおもいをってか、らずか、ライオンはかおをぐっと彼女かのじょちかづけて、豪快ごうかいわらいます。

「はっはっ!
それにしても、ガマさんがこんなに可愛かわいい少年しょうねんになっていたとは!」

「ちょっと…。ツバんでるから、ちょっとはなれて…」

「その少年しょうねんにしたことはさておき、そのあいらしい姿すがた大変たいへんうらやましい!」

「ねえ!
あなたの同僚どうりょう、“影人かげびと”のくせに、こんなので、ホントに大丈夫だいじょうぶなの?!」

しためずりしながら、せまってくるライオンのかおしのけて、たすけをもとめるガマ。

「まぁ…な。」
茨男いばらおとこあたまをポリポリ。
「“”のことはキッチリたすけてるから、優秀ゆうしゅうな“影人かげびと”だべ…」
苦笑にがわらいをかべていそうなこえました。

「もちろん!どもは世界せかいたからだからね!」

二人ふたり様子ようすにもかけず、えるようにかたります。

自分じぶんの犯した失敗しっぱいつみも、ちゃんと反省はんせいして、後悔こうかいして、まえすすんでもらわなきゃね!
そうすれば、失敗しっぱいつみもより世界せかいかてになるからね!」

「う~ん、いことってるがするんだけどなぁ…」
ガマは、いきをついて、くびかしげます。

「それよりも、獅子殿。
おら達、ちょうど赤西あかにしさがしてたんだべが、あいつのとこに案内あんないしてくんねぇか?」

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