あかいトカゲのゆめ
ウサギを追って
「あのカエルは何をしたの?」
考え込むように、黙々と歩みを進めていた影。
黙っているのを我慢出来なくなったヤマトくんは声をかけました。
影はピタッと立ち止まると、とても大きなため息を吐き、「ごめんな」と苦笑いするように呟きます。
「彼女は自分に正直過ぎたんだぁ…
欲しい物がいっぱいでな…
それだけなら、悪いことじゃねぇけど……
…ん?」
突然、二人の向かっていた道の先から、楽しげな音楽が聴こえてきました。
♪びよよ〜ん♪びよよよ〜ん♪
伸びるか、跳ねるか♪
♪びよよよ〜ん♪びよよ〜ん♪
跳ねるか、伸びるか♪
♪びよよ〜ん♪びよよよ〜ん♪
何やら白くて丸いモノ達が、歌ったり、飛び跳ねたりしています。
まるで、たくさんの風船が“ひらいたひらいた”をしているみたいです。
「あれはウサギだべ」
興味津々で、肩から落っこちそうになっているヤマトくんに気づいた影は笑うように体を揺らすと、ウサギ達の近くにヤマトくんを降ろしてくれました。
ウサギ達は丸くなったかと思えば、びよーんと伸びたり、触ろうとすると、もわーっと膨らんだり…。
ヤマトくんの知っているウサギとは違っていました。
まるで雲や綿菓子のようにふわふわして、ひとつの形に留まることなく、跳ねていきます。
何だか楽しくなってきたヤマトくんは、ウサギ達の真似をして、穴の中に潜ったり、狭い道を通ったりして、どんどんどんどん影男から離れていきました。
「おーい、帰り道はそっちじゃねぇぞぉー」
呼び止める彼の声も聴こえないほど、ウサギ達と駆けるのが楽しくなったヤマトくん。
ウサギに追って、どんどんどんどん、奥へ奥へと進んで行ってしまいました。
考え込むように、黙々と歩みを進めていた影。
黙っているのを我慢出来なくなったヤマトくんは声をかけました。
影はピタッと立ち止まると、とても大きなため息を吐き、「ごめんな」と苦笑いするように呟きます。
「彼女は自分に正直過ぎたんだぁ…
欲しい物がいっぱいでな…
それだけなら、悪いことじゃねぇけど……
…ん?」
突然、二人の向かっていた道の先から、楽しげな音楽が聴こえてきました。
♪びよよ〜ん♪びよよよ〜ん♪
伸びるか、跳ねるか♪
♪びよよよ〜ん♪びよよ〜ん♪
跳ねるか、伸びるか♪
♪びよよ〜ん♪びよよよ〜ん♪
何やら白くて丸いモノ達が、歌ったり、飛び跳ねたりしています。
まるで、たくさんの風船が“ひらいたひらいた”をしているみたいです。
「あれはウサギだべ」
興味津々で、肩から落っこちそうになっているヤマトくんに気づいた影は笑うように体を揺らすと、ウサギ達の近くにヤマトくんを降ろしてくれました。
ウサギ達は丸くなったかと思えば、びよーんと伸びたり、触ろうとすると、もわーっと膨らんだり…。
ヤマトくんの知っているウサギとは違っていました。
まるで雲や綿菓子のようにふわふわして、ひとつの形に留まることなく、跳ねていきます。
何だか楽しくなってきたヤマトくんは、ウサギ達の真似をして、穴の中に潜ったり、狭い道を通ったりして、どんどんどんどん影男から離れていきました。
「おーい、帰り道はそっちじゃねぇぞぉー」
呼び止める彼の声も聴こえないほど、ウサギ達と駆けるのが楽しくなったヤマトくん。
ウサギに追って、どんどんどんどん、奥へ奥へと進んで行ってしまいました。
コメント
まあちゃん
ウサギを追いかけて行ったヤマトくんが心配です!続きをお待ちしていますねー