あかいトカゲのゆめ
よくばりかえる
「星がキレイだね!」
ヤマトくんは、影の肩の上で体を揺られながら、空を眺めます。
星たちは、なんだかいつもより力強く静かに輝いているようでした。
地面の砂が星の光を反射して明るく、街灯が無いのに、遠くまでよく見えました。
しかし、夜空はいつもより深い黒色。
じっと見ていると、ヤマトくんはなんだか吸い込まれてしまいそうな気持ちになり、ぶるぶるっと体を震わせました。
ふと、下に目をやると、そこにはヤマトくんの顔くらい大きなヒキガエルがいました。
いつもの癖で、カエルを捕まえたくなったヤマトくん。
影の肩から降りようとしますが、影に止められます。
「ソイツはいかん。
全部持っていかれるぞ」
「失礼ね!」
突然、足下から女の人の声がしました。
ヤマトくんはキョロキョロと辺りを見渡しますが、二人の側には、ヒキガエルしかいません。
「私が貰うのは欲しいものだけよ!」
やっぱり、声の主は、ヒキガエルでした。
びっくりしてしまったヤマトくん。
影の頭にしがみつきながらも、喋るカエルから目が離せません。
「欲しいからって、他人のモノを盗むヤツは信用出来ねぇべや」
「ふん。
ルールを守れず、ここに落とされた貴方に言われても、ピンと来ないわ」
「…。
ドングリの背比べだべな…」
影は再び歩みを進めます。
明るい星空の下、夜はゆっくり更けていきます。
ヤマトくんは、影の肩の上で体を揺られながら、空を眺めます。
星たちは、なんだかいつもより力強く静かに輝いているようでした。
地面の砂が星の光を反射して明るく、街灯が無いのに、遠くまでよく見えました。
しかし、夜空はいつもより深い黒色。
じっと見ていると、ヤマトくんはなんだか吸い込まれてしまいそうな気持ちになり、ぶるぶるっと体を震わせました。
ふと、下に目をやると、そこにはヤマトくんの顔くらい大きなヒキガエルがいました。
いつもの癖で、カエルを捕まえたくなったヤマトくん。
影の肩から降りようとしますが、影に止められます。
「ソイツはいかん。
全部持っていかれるぞ」
「失礼ね!」
突然、足下から女の人の声がしました。
ヤマトくんはキョロキョロと辺りを見渡しますが、二人の側には、ヒキガエルしかいません。
「私が貰うのは欲しいものだけよ!」
やっぱり、声の主は、ヒキガエルでした。
びっくりしてしまったヤマトくん。
影の頭にしがみつきながらも、喋るカエルから目が離せません。
「欲しいからって、他人のモノを盗むヤツは信用出来ねぇべや」
「ふん。
ルールを守れず、ここに落とされた貴方に言われても、ピンと来ないわ」
「…。
ドングリの背比べだべな…」
影は再び歩みを進めます。
明るい星空の下、夜はゆっくり更けていきます。
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