あかいトカゲのゆめ
カナヘビのしっぽ
それは、ある月のキレイな夜のことです。
ヤマトくんは、おじいさんとケンカして、夜なのにお庭にいました。
「あんなに怒らなくてもいいのに…」
泣きべそをかきながら、ヤマトくんはつぶやきます。
その日、お隣のお兄さんに“カナヘビはしっぽが切れても、また生えてくる”というお話を聞いたヤマトくんは、本当かどうか、見てみたいと思ったのでした。
お庭の大きい石の上で、日なたぼっこをしているカナヘビを何度も見たことがあったヤマトくん。
お昼ごはんを食べると、すぐ虫とり網を持って、お庭に飛び出します。
石の上には、まだ何もいません。
そぉっと、石の近くに隠れて、待つことにしました。
空は、キレイな青。
いいお天気で、風がそよそよと、ヤマトくんのほっぺにあたります。
ヤマトくんは、だんだん眠たくなってきました。
そのときです。
長いしっぽをしたカナヘビが、チョロっと石の上に現れました。
お待ちかねのカナヘビの登場に、ヤマトくんはバチッと目が覚めました。
あっという間に、網を振り下ろし、捕まえると、ちゃっちゃかと、手際よく、網から、カゴへと移します。
実は、ヤマトくんは虫とり名人なのです。
しゅっとした長いしっぽをうっとりと眺めます。
でも、しっぽはまだ繋がったままです。
「ワッ!!」
と、大きい声を出してみても、驚いてくれません。
どうしても、切れたしっぽが見たいヤマトくんは、ハサミで切ってみることにしました。
工作棚で自分のハサミを探していると、おじいさんが通りかかりました。
「何をしているんだい?」
ヤマトくんは、おじいさんとケンカして、夜なのにお庭にいました。
「あんなに怒らなくてもいいのに…」
泣きべそをかきながら、ヤマトくんはつぶやきます。
その日、お隣のお兄さんに“カナヘビはしっぽが切れても、また生えてくる”というお話を聞いたヤマトくんは、本当かどうか、見てみたいと思ったのでした。
お庭の大きい石の上で、日なたぼっこをしているカナヘビを何度も見たことがあったヤマトくん。
お昼ごはんを食べると、すぐ虫とり網を持って、お庭に飛び出します。
石の上には、まだ何もいません。
そぉっと、石の近くに隠れて、待つことにしました。
空は、キレイな青。
いいお天気で、風がそよそよと、ヤマトくんのほっぺにあたります。
ヤマトくんは、だんだん眠たくなってきました。
そのときです。
長いしっぽをしたカナヘビが、チョロっと石の上に現れました。
お待ちかねのカナヘビの登場に、ヤマトくんはバチッと目が覚めました。
あっという間に、網を振り下ろし、捕まえると、ちゃっちゃかと、手際よく、網から、カゴへと移します。
実は、ヤマトくんは虫とり名人なのです。
しゅっとした長いしっぽをうっとりと眺めます。
でも、しっぽはまだ繋がったままです。
「ワッ!!」
と、大きい声を出してみても、驚いてくれません。
どうしても、切れたしっぽが見たいヤマトくんは、ハサミで切ってみることにしました。
工作棚で自分のハサミを探していると、おじいさんが通りかかりました。
「何をしているんだい?」
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