俺にこんな優しくて美少女なヒロイン達がいていいのだろうか?

サトウ5日

冷酷美少女

冷酷美少女。それはこの学校で密かに噂となっているある女子生徒の事だ。
その美少女の名前は『天草ルリ』。俺と同じ高校に通う美少女だ。しかし、何故こんな酷いあだ名がついたのか、その理由はこの学校では周知の事実だった。
--------------------
それはある日の放課後。
天草ルリは学校中の男子生徒から人気でよく告白されていたのだが、毎回その告白を断っていた。しかし、その日は少し違った。

「あ、あの!お、俺と付き合ってください!初めてあった日からずっと好きだったんです!絶対悲しませないし、ずっと笑顔にします!お願いします!」

天草ルリに告白しているコイツはこの学校のカーストNo.1の相澤翼。コイツはめちゃくちゃイケメンで性格もとても良い。先生からも生徒からも頼りにされ、モテる。しかも、俺みたいなオタクの陰キャぼっちにも普通に話しかけてくるやつだ。正直俺は苦手だがな。
こんな奴が天草ルリに告白したのだ。しかも公衆の面前で。

「ねぇ、あの告白どうなると思う?」

「いやー、OKするでしょ、多分。だってあんなイケメンでその上性格までいいとか断る理由ないでしょ。」

「だよね~。いやーでも羨ましいなぁ。天草さん。まさか告白されるとは思ってなかったでしょうね。」

「でも、自分の顔に自信がある感じだったし、告白されると思ってたんじゃない?」

「まぁー、そうかー。いやー、でも断って!天草さん!あのイケメン私にちょうだい」

「何言ってのんよ、美結(みゆ)ー。アンタには無理よ。だって天草さんだよ?勝てっこないよォ。」

「はぁー!わかんないじゃーん!もしかしたら天草さん振ってしまうかもジャーン!だよね?ってアレ?君は、誰だっけ?」

何故ここで俺に話しかけてくるんだよ。というか、俺の方に振り向くんじゃないよ!ふざけんな。

「えーっと、一応同じクラスなんですけど、」

「えー?まじ~?全然覚えてないなぁ。てか、君陰キャでしょ?陰キャだよねー!」

話を自己完結するなよ。まぁ、陰キャなのは間違ってないが。

「あ、あ、はぁ。」

やはり、こうゆう時に何も言えないのは陰キャの証だな。まぁ、別にいいのだがな。

「チョーうける!君面白いね!これからよろしくね!陰キャ君!」

ん?待て。何がよろしくなんだ?俺はこんな奴と仲良くなんてしないぞ?こんな陽キャのギャルと仲良くなんてできるわけがない。

「あ、はい。。」

結局『はい』って答えてしまった。何をしてんだよ。俺は。こうゆう時普通に断れるヤツになりてぇな。

てか、告白どうなった?俺でも結構気になる。面白そうで。

「ゴメンなさい。アナタとは付き合えません。ほんとにゴメンなさい。」

「そ、そうか。じゃ、じゃあ!理由だけ教えてくれないかな?」

「アナタそれを聞いて後悔しないの?私はアナタが傷つくと思って言わなかったのに。」

「どんなことを言われても僕は傷つかない。だから理由を教えて。お願い。」

「顔がタイプじゃない。何でもできるスタンスがウザい。誰にでも話しかけて友達作ろうと思う積極性が苦手。どうせ裏では悪いことばかりしてそう。あと、最後は大して顔がイケメンじゃないってことくらいかしらね。」

コイツやりやがった。学校一の陽キャでモテ男をこんな風に言うとは。まぁ、俺は面白すぎて腹筋がちぎれそうだったがな。
まぁ、こんなことをサラッと言える天草ルリはすごい。そして‪、この日から天草ルリには冷酷美少女というあだ名がついたのだ。それと同時にコイツに罵られたいド変態どもがわざと告白し、罵倒されに来るのもある種の恒例行事となった。

まさか、アイツにあんな一面があるとは。

--------------------

更新遅くなりすいません!
物語考えるのに少し時間がかかり、遅くなってしまいました。あ、この銃消し方分からないんでほっといてください笑  
最近かなり暑くなってきたので熱中症にはどうかお気を付けてください!

文章力などは上達していませんが、読んでくださる皆さんがいることが僕のモチベなので、これからもこの作品をよろしくお願いします!
更新は遅かったりあるかもですが、どうか見捨てないでね!

それではまたー!
                         5日(いつか)

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く