俺にこんな優しくて美少女なヒロイン達がいていいのだろうか?

サトウ5日

俺の親友と過去2

「やぁ!君の名前は?」

突然知らない奴が俺に話しかけてきた。しかも、俺の苦手なタイプのやつだ。しかし、コイツは俺のことを知らないのか?今や俺の名前は悪い方向で学校中に広まってるのに。小学校でこんな事普通あるか?

「えーっと、教えないとダメ?」

俺はそう答えた。そうすると、そいつは少し頬をふくらせて言った。

「ひどいこと言わないでくれよー!そもそも僕と君は同じクラスだろ?名前くらい教えてくれよ。」

正直言うと、めんどくさい。だから俺はこうゆう奴と絡みたくない。

「えー、一応聞くが、俺の噂聞いた事あるよね?2組のねねちゃんのリコーダー舐めたって噂を。」

「あぁ、聞いたことあるよ。それが何?」

それが何?何を言ってるんだ、コイツは。普通あんな噂聞いたら俺に近づこうとか思わないだろ。まぁ、冤罪だけど。

「いや、俺が2組のねねちゃんのリコーダーを舐めたって噂聞けば俺に近づこうと思うか?普通。」

少し辛辣かもしれないが普通のことを言ってる。あんなこと聞けば誰もが俺に近づかない。

「そんな噂嘘だってすぐ分かったもん。僕は君のことをよく知らないし、もしかしたら君は女の子のリコーダーを舐める人なのかもしれない。でも、そんな口先だけの噂を信じるバカじゃないよ。でしょ?君はそんな事してないでしょ?」

「ま、まぁ。してないけど。でも、反論をすることすら出来ないからいいんだ、別に。これで。」

コイツは良い奴かもしれない。でも、反論をした所で俺なんかの意見を信じるやつはいない。それが先生だとしても。

「いいわけないじゃないか!何もしてないのに皆から悪く言われるなんて絶対ダメだよ!」

そいつは俺の言ったことに納得がいっていない様子だ。

「いいよ。ホントに。心配させてごめんね。」

「ダメ!絶対僕はみんなに言うから!」

そして、その日の帰りの会。あの男は皆の前で俺がリコーダーを舐めてない。ただのでっち上げだ。と言ったのだった。その男は皆からの信頼は厚いのですぐ信じてもらえ、女の子達は俺に謝罪をしてきた。

でも、あの時孤独になっていた俺に、学校中の嫌われ者になっていた俺に唯一話しかけてきて、俺の無実を皆の前で前で証明してくれたアイツに感謝している俺がいた。

「ありがとう。その、無実を証明してくれて。感謝してる。」

そいつは笑顔で俺にこう言った。

「僕に感謝してるのなら、僕と友達になってくれるよね??ね??」

前言撤回。やっぱりコイツ俺の苦手なタイプだわ。でも、俺はコイツとなら友達になれる気がした。

「えっと、俺佐藤 陽太。よろしく。」

「友達になってくれんだね!嬉しい!僕の名前は高森 奏斗!『かなと』って呼んでくれていいから!そんじゃよろしくね!」

この時から俺と奏斗は親友になった。コイツは俺の1番信頼出来る唯一の親友だ。

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ということで今回は陽太くんの過去と親友というお話でした!いやぁ~陽太くんにもかなりキツいことがあったんですね!でも、皆さん!口先のことだけを信じるのはダメですよ!
誰かを傷つけることはしないようにー!

それでは!また!

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