絶対孤独

せだ きるや

14 十一月の最後の木曜日

鉛色の空の下
僕は君のことを考える

君の場所ではどんな空が見える?

わずかに残された青空から
僕は目を背ける
輝きを失った空気が僕を包む

追いかけっこに疲れた亀は何処に行く
眠った兎は何故目を覚ます

クリスタルの瞳は涙を忘れ
ため息だけが立ち止まる

沈黙を忘れた人々が
沈黙を求めて笑い合う

空は相変わらず空のまま
僕は相変わらず僕のまま

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