絶対孤独

せだ きるや

10 ひとしずくの

深い孤独を抱えて
君は僕の許に来た

僕は君を拒絶し
君を受け入れた

君は深い憂いの淵に沈み
僕との間をたゆたった

あるいは
それは絶望

苦しくて
苦しくて

この手を灼けた大地に晒した

きっと

僕が求めたのは
いってきの水

君が求めたのは
ひとしずくの情熱

ああ
人生は残酷だ

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