ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜

水先 冬菜

緊急事態?

「…………酷い目にあった…………」


 剣聖様に無理矢理やらされた冒険者登録試験の後、再起動したギャラリーやギルド職員に救出された俺は今、ギルド内の救護室で治療を受けていた。

 というか、頭から血を出し過ぎて正直死んでます、はい。

 めっちゃ身体がダルいし…………。

 だから、ソッとして欲しいというのに…………。

 ジーっと俺を精神的に圧迫して来る視線が一つ。

「あのー…………何ですか…………?」

「…………別に…………」


 まあ、当然ながら圧迫して来る視線とは剣聖その人である訳であるからして…………。

 救護室だというのに、すげー居心地が悪いというか、何というか…………。

 しばらく、寝ていたいというのになぁ~。


「……………………」


 いやね。

 そんなに見つめられてもねぇ~…………。

「失礼するわね?」

 おおっ!!

 ようやく、救いの手がっ!!?

「でも、お邪魔みたいなので失礼するわね…………」

 おいっ!! 聖女様!?

「ふふっ…………。

 冗談ですよ…………」

 いやいや、冗談にしても、たちが悪すぎますよ。

 こんな、おっかない人と一緒にしないで!!

 って、何でゆっくりと扉を閉めようとしているんですかね……?!

「ふふっ…………。

 またまた冗談よ。

 何だか、あなたの反応が面白くてね」

 あ、これ…………聖女様が加わったら、俺の精神やられる口だ。

 受付嬢の話の流れからして、同じパーティーっぽいが…………。

 この二人のパーティーにロクな人間はいなそうだな…………。

「あら…………可笑しいわね…………?

 何だか、貶された気がするわ…………」

 エスパーかよっ!? って、そうじゃなくて…………。

「何かあったんすか…………?」

 何だか、聖女様の様子が変だ。

 軽口を叩いてはいるが、何処か不安げな感じの空気を醸し出している。

「いや、ちょっと剣聖である彼女に用があってね…………」

 聖女様が目線で合図を送ると、剣聖が聖女と共に部屋から退出していった。

 あの深刻な雰囲気からして、何かあったのだろう。

「……………………ちょっと、気になるかな…………」

 幸い身体はダルくても、まだスキルは使える。

 俺はスキルでを作り出して、ソッと床へと落としたのだった。


 


 

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