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異世界クロスロード ゆっくり強く、逞しく

アナザー

第21話 特訓2日目 ノートリアス

・マーダーさん、
今日はもう少し奥に行って強めの敵と戦います。

・はい。

・と言っても魔物の強さがイマイチわからないので手当たり次第なのは昨日と同じで。

・はい

・昨日と違うのは俺も戦闘に参加します。
お互いの動きを見て、連携を取る形で戦ってみましょう。

・連携とかわからない。
今まで戦った事なかったし、本当のパーティーとか初めてだし。

・大丈夫です。
連携と言っても、お互いに危ないと思う所を補う様に動くだけで十分です。
難しく考えないで、声を掛け合いながら感じたままに戦ってください。
マーダーさんは魔法使いだから後方支援がこれからも多くなると思います。
なので、俺が前に出ます。
後ろから見て、魔法で敵を撃ち抜いて下さい。
俺に当てないでね。

・やってみる。

マーダーは戦いながらも考える。
ライオットの後ろ姿を見つつ、魔法を放つ。
ライオットは時に勇しく、殆どが不格好に、
魔物と必死に戦っている。
決して強く無いライオット。
カッコいい姿とは、かけ離れている、、、
でも自分の為に必死に体を張ってくれる。
見捨てないで居てくれる。
常に私の安全を優先して動いてくれる。
そんな姿を見ながら、マーダーは自分が心からライオットの事を想っているのだと気付いた。
初めての気持ちを感じながらレベル上げは続く。

・よし、かなり慣れてきましたね。

・うん、レベルも上がってるよ。

・もう一踏ん張りしてから戻りましょう。

・はい

2人は再び奥に向かう。
マップを見てみると後方に一体、前方に一体。
後方の敵はまだ距離がある。
問題は目の前の敵。

・さて、マーダーさん、、、
あれ、勝てると思います?

・無理な気がする。

目の前には巨大なワニが居た。
ワニだよな、あれ。
少し考えてみる。
倒せればレベルはあがるだろうなぁ。
上がるだろうけど、、、

・ゆっくりと、離れますか、、、

・うん、賛成。

ギャいー、ギャいー

・なっ!
何の音だ?

・ライオットさん、、、

マーダーが指を刺す。
巨大なワニがゆっくりとこちらに向かってくる。

・クソ、やるしか無いか?
てか、さっき音って何だよ!

木の上から猿型の魔物がこちらを見て喚いている。

・あれか、クソ。
いつの間に来やがった。
しっかりマップ見ておけば良かった。
恐らく後方にいた奴だな。

俺は風魔法で猿型魔物を撃ち抜く。

・ラッキーを倒しました。

・ラッキーじゃねぇよ!
やるしかない。
マーダーさんは距離を取って遠距離支援。

・はい

俺はワニの前に出る。

・盾も剣も無し。
目の前には巨大なワニ。
まさに絶対絶命だな。
1人だったらな。

後ろからフレイムアローが飛んでくる。

ギャワー

よし、効いてるな。
見た目通りなかなか硬い奴だが、
マーダーさんの方に行かせなければ良い。
ジワジワ焼いてやるぜ。

・ウラぁ

俺はワニの顔面に向かって行く。
ワザと目の前を通って攻撃をする。
目を狙って、、、
しかしワニの反応が異常に早い。
ワニはその場で縦回転する。
そして尻尾を叩きつけてくる

・ふぉぉぉ

ドゴーン

・どうやって縦回転してんだよ。
危うくペシャンコだわ。

俺は風魔法を使って横に飛んで避けていた。

ギャー

フレイムアローが直撃すると声を上げる。

・良いぞ、敵のヘイトを取らない様に感覚を開けて攻撃しているな。
マーダーさん、戦闘の才能もピカイチじゃないか。
頼もしいね。

俺は相棒にヘイトが向かない様にわざわざワニの気を引く様、目の前に出てから攻撃を繰り返す
その後も同じ要領で繰り返し魔法を当てる。

・そろそろ沈んでくれると助かるんだけど!

上手く右目に右ストレートが入る。
だがあまりダメージは無い。
ワニが俺を睨む。
完全に俺だけしか見えなくなる。
直後、フレイムアローではなくスプラッシュニードルが敵の両眼に突き刺さる。

・上手い、ちゃんと使い分けてるな。
タイミングも申し分ない。
マーダーさんやっぱりスゲーわ!

ワニは視力を失いその場で暴れ回る。
その時、俺は見た。
攻撃魔法が当たっていたはずの場所が再生しているのを、、、
俺はマーダーさんと合流して指示を出す。

・気付いた事があります。
良いですか?
あいつには弱い魔法じゃダメだ。
再生してやがる。
だから、
俺と2人で特大スプラッシュニードルで一気に決めましょう。


・はい

『癒しの鼓動』

・んっ!

・行きます。

2人は魔力を溜める。
マーダーさんは俺に水の魔力を譲渡してきた。
俺がマーダーさんをみると、、、
マーダーさんは俺に大きく頷く。
サポートは任せてって事か。

・よし、俺は魔力操作のみに集中します。
魔力変換と水量は任せましたよ。

・はい!

ウィンドバレットの要領だ。
水を圧縮しろ、敵に向かって回転しながら飛ぶ、
巨大な弾を、放つ、、、

・くらえっ!
『スプラッシュカノン!』

凄まじい水量の水が回転しながら圧縮される。
そして、

シュイーン、、、ヒュン
、、、、、、、、ズパーン

大きな水の塊が回転しながら、
凄まじいスピードでワニを貫く。

・ははっ、すげぇ、

・ライオットさん、
凄い。
水が渦を巻きながら飛んで行った。

2人は暫くワニを見ていた。
正確には、水が通った所が跡形も無くなっているワニの息絶えた姿を見ていた。
後ろの木も薙ぎ倒し、日が傾き赤く染まった空が見えていた。


野営地にて、、、

・随分と、遅かったじゃねーか。
流石に心配したぞ。

・いやー、ごめんごめん。
晩飯様に魔物を捌いてたら遅くなっちゃって。
大半は消し飛ばしたんだけどいかんせん大きな魔物だったから、残った尻尾もデカくてさ。

・ほほ〜、それ程の獲物を倒したのか。
なんて魔物だ?

・いや、それがさ、うっかりアナウンス聞き忘れて名前分かんないんだよね。

・セリスは知ってる?
デカいワニみたいな奴。

・ワニ?
ワニって何だ?

・ライオットさん、肉を出せば解るかも。

成る程、確かに。

・ちょっと肉を出すよ。
ついでに焼いて食おうぜ。

俺は鞄から肉を取り出並べる。

・肉だけじゃわからん。

ですよね。
ワニから取れた魔法石もついでに出しておく。

・なっ!
この魔法石はそいつが落としたのか?

・ん?
そだよ。

・マジか、
この魔法石は特殊な魔物しか落とさない物だぞ?

・そうなの?

・ああ、ノートリアスと言ってな。
魔物の突然変異で稀に現れる魔物だ。
通常の何倍もデカくてさ、その分強い魔物になる
敵によっては軍隊で対処しなきゃならん奴もいる危険な奴だ。
敵の特徴は解るか?

・えっと、ワニみたいな奴

・だからワニって何だ?

あ、知らないんだったな。

・えっとね、みどり色の鱗が全身を覆っていて、
四足歩行だった。
攻撃は主に尻尾でしてきてた。

マーダーさんが説明してくれてる。

・デカいトカゲだったか?
 
あ、トカゲは居るんだね。
最初からそう言っておけば良かった。

・うん、そう。

・マジか、デストネーターかよ。

・デストネーター?

・あぁ、
デトネーターのノートリアスでな、軍人の間では怪獣って呼ばれる奴だ。
基本的には森から出ない魔物だから危険レベルは低いが、一度暴れだすと手がつけられねぇ。
確か、落とし穴に落として複数の魔導師が魔法で退治するのが定石だった筈だ。
ギルドなら最低でも8人のパーティーじゃなきゃ受けられない程の魔物だな。
よく2人で倒したな。
どうやったんだ?

・えっと、普通に?

・うん、普通に。

俺とマーダーさんはお互いを見ながら答える。
これしか答え様がないよね?

・呆れた奴らだ。
本当に無事で良かったよ。
だが次はアタシを呼ぶんだぞ?

とりあえず頷いておいた。
それから、、、
焚き火をしながら周りに肉を串刺しにして囲む。
焼けたら各々が取って食べるスタイルで肉を食べながらスープを流し込む形で食事をした。

・そうだ、セリス。
上手くできる様になったか?

・へへ、その言葉待ってたぞ。
見てろよ。

そう言ってセリスは魔力の玉を作る。

・ふぅ、
ぬぐぐぐぐ

かなり辛そう、、、だが少しずつ魔力の質が変化して行く。
変化していく、、、あれ?
セリス、これ氷じゃ無いよな?

ボゥ

・ぷはぁ、
ど、どうだ?

・セリス、すごい。
炎魔法使ってる。

・ああ、まだ時間は掛かるが、出来る様になった。
お陰でツインエレメンツって称号も付いたぜ。
魔力2倍って凄いよな。
2人のお陰だ、本当にありがとう。

・セリスが頑張ったからだよ。
よくやったな、セリス。

・うん

セリスが嬉しそうに俺を見る。
不意に見せるお淑やかセリスは反則だよ。

・しかし、マーダーよ。
あれを瞬時にやるってとんでも無いな。
どれだけ凄いんだ職人ってのは。
やっぱり帰ったら完成報酬上げよう。

・えへん!

マーダーさんが胸を張る。
職人さん達の給料がまたアップした。

・これで2日か。
明日はどうするんだ?
またレベル上げか?

・いや、明日は朝から魔法の技術を上げたい。
幾ら強い魔法でも当たらなきゃ意味がないからね
だから、セリス、明日は手伝ってほしい。

・OKだ、任せろ。

マーダーさんは肉をハムハム食べている。

・しかし美味しいな、この、、、
で、で、デストロイヤー?

・デストネーターだ。
元々食用として人気の魔物だ。
ノートリアスの肉は通常よりも遥かに旨いって噂だったからな。
狩った奴の特権だな。
アタシも食べるのは初めてだ。
本当な美味いよな。

セリスも肉をハムハム食べている。
マーダーさんは両手に串を持って食べ始めた。
何か可愛いな。

そして、食後は恒例のお風呂タイム。
俺はマップで監視するために最後に入る事にする
そして俺の番が来た。
さてさて、
ステータスタイムだ

レベル12 所持金 3309c
筋力 67 +20(特  +20(加
知力 80 +20(特 +40(加
敏捷性 70 +10(特
・スキル
自動マーカー、マップ、精神自動回復、順応力 
・魔法
癒しの鼓動
風魔法 レベル17
炎魔法 レベル14
水属性 レベル19
・技能
剣術レベル8 補正レベル1  筋力 2 敏捷生 2
杖術レベル1
盾術レベル1
体術レベル17 補正レベル3 筋力 8 俊敏性 12
射撃レベル9  補正レベル1 筋力 2 俊敏性 2
・特殊技能 補正値パッシブ(特
採取レベル12 補正レベル2 筋力 10 知力 10
採掘レベル11 補正レベル2 筋力 10 敏捷性 10
魔装術レベル7 補正値レベル1 知力 10
・加工技能 補正値パッシブ(加
裁縫レベル10 補正レベル2 知力 20
鍛治レベル10 補正レベル2 筋力 20
錬金レベル10 補正レベル2 知力 20

・良いね、本日も2レベル上がったよ。
ドンドン上がるのは気持ちいいね。
魔法レベルも上がってるし、何より体術がかなり上がったな、やっぱり戦闘が1番強くなれる。
でもあれだ、前衛なのか後衛なのか、
何とも微妙なステータスだな。
まあ、万能キャラ的なポジションを狙って行こう

お風呂後は寝る前の雑談タイムに突入。
暫く3人で色々と話していた。
笑い合ったり、セリスをおちょくって怒られたりと、楽しい時間が過ぎていった。
ひと段落付き、さぁ寝るかと思った時、

・ねぇ、2人とも。

マーダーさんが語り始めた。

・セリスは私の過去を知ったわ。
私がハーフエルフなのも知ってる。
なのに、変わらずに居てくれるのね。

・ん?
そりゃ、仲間だからな。

・ありがとう、、、
私ね、今までずっと偽ってきた。
偽って生きてきた。

・ん?
そうなのか?

・うん。
怖かったから。

・そうか。

・でも、2人と居て思ったの。
本当の私を知っても、、
仲間と言ってくれる人が居るんだって、、、
だから、
これからは私は本当の私で居たい。

・本当の?

セリスは俺を見る。
だが俺もわからないから首を捻る。

・私は、私の名は、、

マーダーさんは怯えた顔で俺を見る。
泣きそうだな、無理しなくても良いんだよ?
そんな気持ちを込めて笑顔で頷く。

・私の本当の名は、
マナタスク・マルチ・ダーチェ
精霊界女王 
マナタスク・レイ・エリス
の娘。

すると、マーダーさんの体が光出す。
凄い演出だな。
神々しい。
あれ、どっかで見た様な光景だな。
マーダーさんが光りながら硬直してるぞ?

・セリス凄い演出だな。
光ってて綺麗だ。
セリス?
おい、セリス?

・マナタスク、、、
まさか、生き残りがいたのか?

おーい、2人とも俺を置いて行かないで。
俺だけ何もわかってない感じだ。
良いもん。
拗ねてやるからいいもん。
等とふざけていると、

・ら、ライオットさん。
貴方は一体何者なんですか?

マーダーさんから謎の問い掛けが飛んできた。

・えっ?
俺ですか?
えーっと、何で言えば良いのかな?
し、新人冒険者兼職人見習い?

・教えて下さい。
今、私の称号に精霊の巫女と言うものが。
女神の祝福を受けし者の真実の仲間となる。
が、開放条件だと。
女神の祝福を受けし者、、、
それは一体?

あ〜そっちか、
さっぱり忘れてたわ。
まあ、セリスとマーダーさんなら教えて良いか

・良い機会だから俺も教えるよ。

セリスが俺を見る。
マーダーさんも俺を見る
そんなに見詰めないで、緊張する。

・た、大した事じゃ無いんだけどさ。
俺ってこの世界の人間じゃ無いんだわ。

・えぇぇぇぇ?

・ど、どう言う事なの?ライオット

セリスさん、素に戻ってますよ。
驚いた時に出るから、多分コッチが本当のセリスなんだろうなぁ。

・俺にもよくわからないんだが、、、
向こうの世界で部屋に引きこもってゲームしてたらさ、突然知らない空間に居て、、、
綺麗なお姉さんが聞いてきたんだわ。
冒険と、魔法は好きですか?
ってさ

あれ、確かそんなに感じだったよな?

・んで、大好きですって答えたら、この世界に飛ばされていたわけ。

・信じられない、、、
でもそれなら、この世界の事を知らなすぎる事の説明が付くわ。
ライオットは、、、勇者なの?

セリスが聞いてきて、マーダーさんが俺を凄い期待の目で見てくる。

・いや、なんでそうなる。
勇者じゃ無いよ、
ただ魔法使ったり冒険したかった普通の人間だよ?

・、、、この世界には、
異世界勇者召喚と言うものがあります。

マーダーさんが語り始めた。

・世界に危機が訪れた時、
異世界から勇者を召喚し、世界を救って貰う。
過去にも事例があり、そしてみんなの希望です。

・申し訳ないが、俺は勇者じゃないよ。
がっかりしたかい?

・いいえ、
貴方が勇者ではなくても構いません。
貴方は私の救世主。
私にとっては貴方は勇者です。

マーダーさんが俺にそう言ってくれる。

・ありがとって言えば良いかな?
世界を救うとかそんな大それた事は出来ないので、そこんとこ宜しく。

・はい!

マーダーさんの眼差しはとても眩しい。
ちゃんと分かってくれたのだろうか?
心配だわぁ〜。

・色々とありすぎて、
整理できねぇ。

・そんな時は1つ1つ整理して行こう。

・そう、だな。
そうするか、
じゃぁ、ライオットから

・お前は異世界から来たのか?

・その通り

・なら、お前は勇者か?

・それは違う。

・何故そう言える、

・俺がこの世界に来る時、
綺麗なお姉さんは好きに生きてと言っていた。
勇者なら世界を救ってとか言われるんじゃないか?
大体、召喚されてここに来た時なんて路上だったしお金も無かったし。
待遇が悪いと思う。
そこは文句を言いたい!

・ぷっ

あ、マーダーさん笑ったな。

・じゃあ、その綺麗なお姉さんってのは誰だ?

・分からん、名前も聞いてないし。
俺の中では勝手に女神さんって呼んでた。
女神の祝福を受けし者ってそう言う事なのかな?

・成る程な、
大体把握した。
次はマーダーだ。

・はい、

・マナタスクってのは本当か?

・はい

・セリス、マナタスクって名前は有名なのか?

・ライオットは知らないか、
マナタスク家ってのは代々精霊界の王家の血筋を意味する名前だ。
女王と王位継承の資格がある者しか使う事を許されない神聖な名前と言えば良いか。
30年前の精霊界滅亡時に、魔族達に殆ど殺されたと聞いた。
確か、上手く人間界に逃げ出した女王と数人の護衛騎士もその後、モーダル国の人間に捕まって皆殺しにあい、血筋は途絶えたと歴史学にある。

・30年?そんなに前に亡くなった名前なの?
それに最後は人間に殺されたって?

・あぁ、モーダル国は人間至高主義の国だ。
人間以外はゴミ屑の様に扱う最低の国だな。

あ〜いわゆる人種差別ね。
どの世界にもあるんだな。
と言うか、、俺は30年前にセリスとマーダーさんが居たって所が1番引っかかる、、、何歳なんだろ?

・いいか、断たれたはずの精霊界の王家の血筋が今ここに居る。
そして偽る事を辞めるって事は名が知れ渡る訳だ
世界を揺るがす一大事って事になるな。
権力者共が一斉に囲いに来るぞ。
王家血筋を求めてな。
それ程、王家の血筋は貴重なんだ。

マーダーさんは下を向いてしまう。
俺は少し感情的になってしまう。

・王家の血筋ね、、、
そんなもの、俺には関係無いな。

・ライオットさん?

・ライオット?

・そんな奴らが来たら俺がブチのめす。
マーダーさんに辛い思いなんてさせねぇよ。
本当の名前が使えないだと?
そんな世界なら俺がぶっ壊してやる。
親が付けた愛を使えないなんて、そんなふざけた事は言わさねえ。
好きに使えば良い。
俺が守ってやる。

・ライオット、頭に血が昇りすぎだ。
俺が、じゃねぇだろ?
俺らが、だろ?

セリスが俺を見て笑う。

・流石セリス、
カッコいいね

・お前もな、ライオット

そして手を叩き合わせる

・ありがとう、2人とも。
本当に、ありがとう

マーダーさんは泣き出した。
セリスはマーダーさんを抱き締める。

・よく、打ち明けてくれたな。
今までずっと辛かったな。

セリスはマーダーさんをずっと抱き締めていた。
暫くすると、マーダーさんから寝息が聞こえた

・張り詰めていたんだな。
ちょっと寝かせてくるわ。

・頼んだ。

セリスはマーダーさんを寝かせに、
俺は後片付けをした。
その後、

・なあ、ライオット。

・ん?

・これからどうすんだ?

・これから?

・あぁ、決闘が終わってからだよ。
多分、名前を明かせばマーダーは国にはいられなくなると思う。
そして、ずっと狙われる事になるだろう。
お前はほっとかないだろ?

・そうだな。
そこまで考えてなかったなぁ。

暫く考える。

・マーダーさんをもう1人にはしたく無い。
俺が護衛の騎士として護り続けるかな。
いつか、安心して暮らせる場所が出来るまで。

・お前はそれで良いのか?
やりたい事とか、夢は無いのか?

・ん〜、夢は無いな。
やりたい事はその都度考えれば良いし。

・楽天的だな。
アタシとの約束はどうする?

・原初の果実だろ?

・お、覚えてたのか?

・当たり前だ。
セリスの問題は俺自身の問題でもある。
忘れる訳ないだろ。

ちょっとモジモジし始めたセリス
心なしか顔も赤い。

・あ、ありがとう、、
嬉しい、

お淑やかセリス登場だ。

・決闘の後でダンジョンに行って、
それから国を離れるかな。
まあ、、、
絶対に国を追われるってわけでも無いだろ?
その時その時で考えるさ。

・ライオットらしいね。
でも、、、
もし、国を離れると言うのなら
アタシも連れて行って欲しい

セリスが俺を見詰める。

・ギルドやサリスさんは大丈夫なのか?

・アタシも、もう大人だよ?
アタシの人生はアタシが決めたい。
姉さんならわかってくれる。
アタシは、、、
貴方と一緒に居たい。

何だか告白みたいになってないか?
凄い上目遣いになってるし、
あ、眼を閉じた。
え?眼を閉じた?
これってまさか、、、

・すー、すー、

・寝てるじゃねーか。
あ、飯の時に飲んでたの酒か?
だから顔が赤いのか。
いつの間に酒を持ち込んだんだよ。
何だよ、ビックリしたよ。
ちょっと喜んじまったじゃねえーか。

俺はセリスをテントに運び、
マーダーさんの隣に寝かせてあげた。

・さて、俺も寝るか。
しかし、精霊界王家ね、、、
何か話が壮大だな。

そうして、2日目の夜が深けて行く。

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