転移兄妹の異世界日記(アザーワールド・ダイアリー)

Raito

第1章:プロローグ

 さて、少し小話をしよう。
 時間は取らせないさ。それに、あんただってここに来るくらいならかなりの暇人だろ?
 …さぁ、前置きはこれくらいにしておくか。
 言っておくが、これは自分の体験した実話だ。
 なんだよ、あんたも目を輝かせてるじゃないか。そこまで聞きたいか?
 「早くしろ」って、急かすなよ、わかったわかった、話してやるから落ち着け。
 ほら、ホットミルクだ。口に合うといいが…。
 あぁ、良かった。口にあったか。
 だから急かすなって、俺のココアが冷めちまうだろ?飲み終わったら話すからさ。
 さて、むかしむかし…、と言っても十年くらい前のことだ。

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