追跡の果て

【前回までのクルーたち】
・チーフ (リーダー)
・シークレットヘアーのアンディ(通信担当)
・もみ上げのザック (操舵担当)
・タンクトップのケビン (船内クルー担当)
・上げすぎズボンのフランク (船内クルー担当)
・前髪のジョニー (逃走担当)
・スパッツのトニー (復帰担当)
・カリスマドクターのマーカス (復帰担当)

・初老のおっさん（ポセイドン担当）
・魅惑のおばちゃん（メデューサ担当）

・アミーラ（新たなる道へ 担当）
・海パンのリッキー (新たなる道へ 担当)



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「了解チーフ！船内、全カメラで前髪のジョニーを探します！」
「たのんだ、シークレットヘアーのアンディ！」

「スパッツのトニー！カリスマドクターのマーカス！大丈夫か！」
「一体、何があったのでしょうか、チーフ・・・ほとんど覚えていないんです」
「説明は後だ！スパッツのトニー！そこのレトロなロッキングチェアで休むんだ」
「了解しましたチーフ、休ませてもらいます・・・」

「カリスマドクターのマーカスも休んでくれ」
「すまないチーフ、わしとしたことが、こんな事になってしまって・・・」
「記憶があるのか？カリスマドクターのマーカス」
「ああ、初めの頃は、はっきりと覚えている、だが体が動かなくての・・・」
「後で詳しく教えてくれ、カリスマドクターのマーカス、とにかく今は休むんだ」
「わかったよ、チーフ・・・」

「おい、メデューサ！前髪のジョニーを元に戻す方法は無いのか！」
「あそこまでなると・・・だが、あの場所ならできるかもしれん」
「できるのか！メデューサ！」
「確信はない！だが、エジプトに行け、神の時代のエジプトへ行け！」
「神の時代のエジプト？そこで前髪のジョニーを元に戻すことができるのか！メデューサ！」
「あそこでは全てを浄化できると聞いた、今はそれしか方法はない」
「どうやったら行ける！神の時代のエジプトに！」

（「裂け目を使え！」）

「裂け目！？異空間の裂け目か！ポセイドン！あれはもう使えないんじゃないのか！」
（「我の力と我が弟の力があれば容易いことじゃ！」）
「オリハルコンは！？」
（「そんなものココには履いて捨てるほどある！この星は全てオリハルコンじゃ！なあ、ゼウスよ！」）
（「そうです、ココでは力を使い放題です」）
「そうなのか！だったらすぐ元に戻してくれ！海パンのリッキーとアミーラを迎えに行く！」
（「さすがにすぐには無理じゃ！時空をいじるには数時間はかかる！」）

「チーフ！いました！前髪のジョニーがいました！」

「どこだ！どこにいた！シークレットヘアーのアンディ！メインスクリーンに出すんだ！」
「ハッチの前ですチーフ！あ！ハッチが開きました！」
「前髪のジョニーは何をやっているんだ！」
「飛び出しましたチーフ！前髪のジョニーが外に飛び出しました！」
「何をするつもりだ、前髪のジョニー！切り替えろ、シークレットヘアーのアンディ！船外カメラに切り替えるんだ！」
「了解チーフ！船外カメラに切り替えます！・・・走っています！前髪のジョニーは走っています！」
「前髪のジョニーの位置情報で追跡しろ！シークレットヘアーのアンディ！」
「了解チーフ！追跡します！あ！速度が！どんどん上がっています！」
「すごい速さだ！あれがオリハルコンスーツの力なのか・・・一体どこに行くつもりだ、前髪のジョニー」
「どうしますチーフ！」

「ポセイドン！呼び戻せ！今すぐ、前髪のジョニーを船に呼び戻すんだ！」
（「まかせておけ！・・・ホアアーッ！！トライデントー！！」）

・・・・・。

（「くおーッ！！トライデントー！！」）

・・・・・。

（「ダメじゃ！」）
「なぜだ！ポセイドン！なぜ呼び戻せない！」
（「オリハルコンの力じゃ！奴はオリハルコンと融合しておる、引き戻されまいとする意志の力が、あまりにも強すぎるのじゃ」）
「くそ！・・・さ、酸素は！前髪のジョニーのスーツに酸素はどれぐらい残っているんだ！」
（「酸素？そんなもの必要はない！奴はスーツとオリハルコンに融合しておる、そんなものは必要ない」）
「何を言っている！どういう事だ！ポセイドン！」

「チーフ！チーフ！見て下さい！前髪のジョニーは裂け目に向かっています！」
「何だと！ポセイドン！裂け目は今、ふさがっているんだろ！」
（「ああ、ふさがっておる！あれだけの衝撃と、お主らの門の破壊！異空間の裂け目は完全にふさがっている！」）

「チーフ！入りました！前髪のジョニーが裂け目に入りました！」
「入ったぞ！ポセイドン！ふさがっているんじゃないのか！」

（「不思議なことがあるもんじゃのう、ゼウスよ」）
（「そうだね、兄さん」）

「お前ら！あの裂け目はどこに繋がっているんだ！さっき居た場所か！」
（「もし、つながっているとしたら、そういう事になる」）

「あの場所に戻って何をするつもりだ！前髪のジョニー！」

「どうしますか、チーフ！」
「奴を追う！タンクトップのケビン！上げすぎズボンのフランク！スペーススーツを用意しろ！すぐに出発だ！」

（「待て！」）

「何だポセイドン！」
（「この船で追え」）
「この船？この船は破損がひどい！無理だポセイドン！」

（「ふっ・・・・よいか、ゼウスよ」）
（「ああ、兄さん、一緒に」）

（「ホアアーッ！！トライデントー！！」）（「トライデントー！！」）

「チ、チーフ！！船が！」
「何だこれは！お前ら船に何をした！」

（「我が力とゼウスの力で船を修復したのじゃ！オリハルコンを贅沢に使っての！」）
「ゼウスと一緒に、修復した・・・」
（「あ、それと、ついでに見た目も機能も最新鋭にしました！最新機能の取扱説明書はみなさんの頭の中に入れておきました！」）
「取扱説明書？何を言っているんだゼウス・・・」
（「船は問題なく使いこなせるはずです、取扱説明書がみなさんの頭に入ってますから」）

「動いた！チーフ！船が！すごい！自由にコントロールできます！」
「何だこの感覚は、船のことが全てわかるぞ・・・」
「チーフ！この船、早く試してみたい機能が満載です！」
「慌てるな、もみ上げのザック！慌てるんじゃない！」

「よし！いいだろう、すぐに出発だ！全員、持ち場につけ！」
「了解チーフ！」

（「では、わしらはここに残る、お主らが戻るまでには門と裂け目を修復しておく！」）
「わかった、ポセイドン！ゼウス！メデューサ！奴を、前髪のジョニーを連れて戻って来る！そしてエジプトに向かう！」
（「行くがよい！そして、また会おう！」）
「ああ、すぐにな！」

「行きましたよチーフ、あの3人、壁をすり抜けました」
「ああ・・・よし！追うぞ！前髪のジョニーを！裂け目に向かえ！もみ上げのザック！」
「了解チーフ！裂け目に向かいます！！」

「突入しろ！もみ上げのザック！」
「了解チーフ！裂け目に突入します！！」

「うおああ！！」
「くそ！・・・何度体験しても、異空間のこの感覚は・・・！」

「で、出ます！チーフ！裂け目から、出ます！」
「よし！減速だ、もみ上げのザック！」
「了解チーフ！減速します！」

「チ、チーフ！ここ違います！・・・先ほどの場所ではありません！別の場所です！」
「何だ、どうなってる・・・シークレットヘアーのアンディ！一体どうなってるんだ！」
「今、調べています！あ！・・・サーチ結果出ました！チ、チーフ！」
「どうした！シークレットヘアーのアンディ！ここはどこなんだ！」
「アジアですチーフ！アジアの国、日本です！」
「日本！？なんだ！どうなってる！」
「やはり、異空間の裂け目は不安定な状態だったってことでしょうか、チーフ」
「だな、シークレットヘアーのアンディ！とりあえず戻れるように裂け目の位置情報をロックしろ！」
「了解チーフ！異空間の裂け目の位置情報、ロックしました！」

「前髪のジョニーは！？ここに居るのか！奴の位置情報はロックしていたはずだ！確認しろ！シークレットヘアーのアンディ！」
「位置情報確認しました！大丈夫ですチーフ！前髪のジョニーの位置、確認できます！」

「よし！前髪のジョニーを連れてすぐに戻るぞ！移動しろ、もみ上げのザック！」
「了解チーフ！移動します！」

「前髪のジョニーの周辺をカメラで探索してくれ！シークレットヘアーのアンディ！」
「了解チーフ！カメラで探索します！あ、チーフ！人がいます！」
「よし！拡大しろ、シークレットヘアーのアンディ！」
「了解チーフ！メインスクリーンに出します！・・・釣り人たちです！渓流で魚釣りをしています！あ！これは！」
「ちょんまげ・・・何だ！ここはいつの時代だ！シークレットヘアーのアンディ！」
「大昔ですチーフ！昔の日本です！サムライの時代です！」
「サムライ？ん、何だ！！」

「うぁああああ！！！」

「何だこの衝撃は！どうしたんだ！シークレットヘアーのアンディ！」
「チーフ！攻撃です！船が攻撃を受けています！！」
「攻撃！？」

「あ、チーフ！大変です！船に穴が開きました！」
「何！？これはオリハルコンの船じゃないのか！そんな簡単に穴が開くのか！」
「チーフ、あいつら船の修理、手を抜いたんですよ、きっと」
「待てよ、サムライの時代にこの船を攻撃できる武器があるというのか、この国には！？」
「分かりませんチーフ！」

「もみ上げのザック！コントロールは！船は動かせるのか！」
「ダメみたいですチーフ！船、急速落下しています！」

「くそ！また墜落するのか！」




SF冒険活劇編 ラインズセリフ  <完>




引き続き「忍者活劇編 ラインズセリフ2」をお楽しみ下さい！
※公開中です。