(旧)こっそり守る苦労人
変わらない決意
『零ーー約束してくれ。』
父さんの真剣な声が聞こえる。 
あぁ古い記憶だ。 
俺はそう理解した。 
たった今魔獣の罠に掛かり、今まさに気を失い崩れ落ちようとしている 
その瞬間ーーー周囲の時間が止まった。
違う自分の思考が極限までに高まり、周囲がスローに感じるほど、処理能力が高まっているんだ。
そんな中、俺は思い出す。
古き記憶・・・過去の父とした約束をーーー思い出す。
『呪いだなーーこの異能は』
違う人の厳かな声がーーー俺の祖父 泉金だ。
普段は能天気な思考の持ち主である祖父が、見た事がないほど真剣な眼差しで俺をーー異能を見ていた。 
これは俺が確かに3〜4歳の頃、物心ついた頃の話だ。
俺はーーー異能に目覚め覚醒した。
本当に突然であった。その間は全く知る由もなく生活をしていたーーー自分の親が異能者であることも、周りの人達のことも・・・俺は知らなかった。
俺の手のひらには、黒い球体が浮いている。
後に柊さんが命名する俺の異能ーーー【黒夜】である。
最初目にした父さん・・・ 泉心は、俺の異能を闇系の【属性型】かと予想したが・・・すぐにそれが違うと嫌々知る事となった。
黒い球体は・・心力そして瘴気を消し去る事が出来るのである・・・もっと現象的に言えば『消失』である。
さらにその能力上、対象・・・例えば人間や地球上にいる生き物、つまり、心力や瘴気で作られたもの以外は傷つける事が出来ないのである。
これだけ聞けば、なんて都合の良い異能であろうかと皆思っていたーーーーそれは間違いだと気付くまでは
『呪い・・・本当かオヤジ』
『あぁ・・間違いないーーーこれは、使い手を呪うタイプ異能だ。』 
事件は発生したのは、俺が異能を覚醒して訓練に入ったところだ。
異能者として進む進まないにしろ、コントロール出来るようにしないと暴走する可能性がある。
その為、昔父達がやっていた訓練法を簡単に俺に教え込んでくれたんだが・・・・ここで問題発生した。
『異常な速度で零の異能が・・いや零自信が進化していった・・・』
『最初は、手の平に収まる程度の小さいモノしか出せなかったーーー当然形態変化なんて出来なかった。』
『だが、日が経つ毎にメキメキ上達していたんだ零』
『今では、俺たちと同じかそれ近いレベル異能量を発動している・・・・だが問題があるのはそれじゃない』  
俺も当時の事は微かであるが覚えている。
最初の頃は全然だった俺の異能が父さんたちの訓練を受けていく内に・・・上達していったんだ皆が驚くほどに 
 そんでもってーーー俺も驚いた・・・倒れちまったから 
『そしてそれを・・・当の使い手である零は耐え切れてない』
『反動がデカ過ぎるんだ!進化した瞬間ーーー零の心力も桁外れに跳ね上がったんだ!その反動でアイツっ!』  
聞いた話を読むように言う祖父と異常事態に戸惑いを隠せずにいる父さん 
『それだけでじゃない・・・零自身・・最近おかしいんだ』
父さんはゴクリと喉を鳴らし、怪談でも語るかの様に話し出す。
『以前みたいな子供ぽい仕草が無くなって・・言葉遣いがドンドン礼儀正しくなってる。勉強も以前とは信じられないくら
い上達して、最近じゃ俺たちの会話に付いてきて話しを!』   
『落ち着け』
荒れる様に語る父さんを諌めるように祖父が落ち着かせる。
・・・・これがあの、葵や俺の前にニヤニヤして接してくる爺ちゃんとは思えない。 
『ーーっ・・・これも異能が進化したのとほぼ同じ時期だ。』
ここまで話し終えると疲れ切った父さん・・・その場で肩を落とす。
『心力が・・・壊れーー再構成された可能性があるな』
父さんの話を聞いた爺ちゃんは、自信の知識から導き出し結論を話す。   
『心力とは自分自身の心其の物・・心を武器して戦うーーーそれが異能者だ。零の異能は戦いを覚える度に成長して使い手の心を強く新しく進化させていると考えれば・・辻褄が合う』
急激な成長、異能だけでなく俺自身の変化・・・退化ではなく進化ーーー学習してドンドン能力が上がっていった。  
『心力が進化していく度に零の心は壊され、生まれ変わる・・・人格に影響を及ぼすほどに』
【黒夜】ーーー勝利の為、使い手をより強靭かつ冷徹な戦士へ進化させていく異能である・・・何度でもだ。
”何処までも黒の世界、夜よりも黒くーー先が真黒な世界、終わりのない繰り返させる世界” 
『そう意味じゃ【極夜】と呼ぶのもありだと思うけどね』
そんなどうでもいい事を柊さんが言っていた気がしたが・・・どうでもいいな 
『零』
爺ちゃんの話を聞いた父さんは俺に向き合い言う。 
『約束してくれ。もう二度とーーー異能を使わないと・・・約束してくれ』 
普段全く見せない悲しげな顔で俺に言ってくる父を見た俺はーーーー受けいることにした。約束を。  
『分かったよ父さん』
こうして俺は一度異能から手を引き、生まれたばかりの妹と一緒に日常を送っていた。
ーーーしかし・・・そんな日常も
  
『ごめん父さんーーー約束・・守れそうにないや』 
長くは続かなかったが・・・ 
俺は再び自分の異能に手を伸ばしーーー決意し・・誓った。
たとえ心が壊れ人らしく生きる事が出来なくても
俺自身が変わり、大事な人たちを傷つける事になっても
この決意だけはーーー絶対変わらない!
俺は・・・俺のやり方でーーー大事な人たちを
ドクン・・・ドクン 
意識がより深くなっていくのが分かる・・・異能【黒夜】の影響だ。
この時の俺を皆はこう呼んでいるーーー『夜色の死神』・・・冷めた処刑人か?     
安直だが的を得ているーーーそれだけ酷いもんだ。この状態の俺は。 
戦闘に入るとスイッチが入るんだ。敵を・・・魔獣を仕留める為に 
思考が加速し演算能力が跳ね上がる頭で・・・意識を強制的な意識覚醒を実行した。
様は無理矢理だ。 
理屈などないーーー俺がこの程度で気を失うか 
「・・・・。」 
「「ーーーー!?」」
力が抜けかけた手に力が入るーーー彼女と握っていた手だ。
俺の目には、先ほど俺の奇襲を予期して迎撃が成功して、一瞬だけ喜びの顔であったーーーーすぐに驚愕の顔に変わったが 
「「ナ、ナゼ!?」」 
「・・・・・。」  
驚愕顔のまま問い掛けてくる彼女無視して現状を把握してーーー終えた。
同時に体育館にも変化が
パッ!
曇りの為電気を点けていた体育館であったがーーーたった今全ての明かりが消えた
「な、なんだ!?」
「どわ!」
「ちょっと!?」
「急に見え難く!」
人は明るいところから暗いところに移ると少しの間、目が見え難くなるーーーーこの瞬間リンのもうひとつの異能が発動した。
(”擬似結界ーー想像空間”)
 俺と彼女を覆う虹色のベェール 
「「コ、コレハ!?」」 
「おい?語尾の”デス”は良いのか?」 
「「ーーーッ!」」
もう演じる余裕もないか?
完全に覆われた俺たちの2人、外から完全に隔離された空間・・・・これで邪魔は入らない。・・・・時間もないがな(笑)ファイトだリン   
 まぁとっとと終わらせるか 
「【異能術式】起動 
身に纏え【黒炎煉鎧】」 
さぁ反撃の時間だ。   
反撃へ続く。
  
おまけ
カードアンサー?
零「あらかじめ、異能能力を阻害しないレベルで、発動手順にプログラムとして追加機能を加えて一つの異能術式を作る技法だ。」
佳奈「どういう事?」
零「そうだな〜ここは名の通りカードで説明してみよう。世の中には色んなキャラカードがあるだろ?そしてそのカードには色々な能力がある・・・コレを俺たちの異能と捉える。」
零「俺はその通常状態のカードに追加として能力を付与しているんだ。勿論異能が阻害しないように自然にな。」 
佳奈「そ、そんな事が可能なの?」
零「心力操作・異能操作の上位版だな自身の心力や異能を操れるんだーーーそれ追加として機能を付けるのも難しくない。」
佳奈「へ〜」
零「まあ・・・お前は関係ない話だな(笑)」
佳奈「むかぁ!?」 
父さんの真剣な声が聞こえる。 
あぁ古い記憶だ。 
俺はそう理解した。 
たった今魔獣の罠に掛かり、今まさに気を失い崩れ落ちようとしている 
その瞬間ーーー周囲の時間が止まった。
違う自分の思考が極限までに高まり、周囲がスローに感じるほど、処理能力が高まっているんだ。
そんな中、俺は思い出す。
古き記憶・・・過去の父とした約束をーーー思い出す。
『呪いだなーーこの異能は』
違う人の厳かな声がーーー俺の祖父 泉金だ。
普段は能天気な思考の持ち主である祖父が、見た事がないほど真剣な眼差しで俺をーー異能を見ていた。 
これは俺が確かに3〜4歳の頃、物心ついた頃の話だ。
俺はーーー異能に目覚め覚醒した。
本当に突然であった。その間は全く知る由もなく生活をしていたーーー自分の親が異能者であることも、周りの人達のことも・・・俺は知らなかった。
俺の手のひらには、黒い球体が浮いている。
後に柊さんが命名する俺の異能ーーー【黒夜】である。
最初目にした父さん・・・ 泉心は、俺の異能を闇系の【属性型】かと予想したが・・・すぐにそれが違うと嫌々知る事となった。
黒い球体は・・心力そして瘴気を消し去る事が出来るのである・・・もっと現象的に言えば『消失』である。
さらにその能力上、対象・・・例えば人間や地球上にいる生き物、つまり、心力や瘴気で作られたもの以外は傷つける事が出来ないのである。
これだけ聞けば、なんて都合の良い異能であろうかと皆思っていたーーーーそれは間違いだと気付くまでは
『呪い・・・本当かオヤジ』
『あぁ・・間違いないーーーこれは、使い手を呪うタイプ異能だ。』 
事件は発生したのは、俺が異能を覚醒して訓練に入ったところだ。
異能者として進む進まないにしろ、コントロール出来るようにしないと暴走する可能性がある。
その為、昔父達がやっていた訓練法を簡単に俺に教え込んでくれたんだが・・・・ここで問題発生した。
『異常な速度で零の異能が・・いや零自信が進化していった・・・』
『最初は、手の平に収まる程度の小さいモノしか出せなかったーーー当然形態変化なんて出来なかった。』
『だが、日が経つ毎にメキメキ上達していたんだ零』
『今では、俺たちと同じかそれ近いレベル異能量を発動している・・・・だが問題があるのはそれじゃない』  
俺も当時の事は微かであるが覚えている。
最初の頃は全然だった俺の異能が父さんたちの訓練を受けていく内に・・・上達していったんだ皆が驚くほどに 
 そんでもってーーー俺も驚いた・・・倒れちまったから 
『そしてそれを・・・当の使い手である零は耐え切れてない』
『反動がデカ過ぎるんだ!進化した瞬間ーーー零の心力も桁外れに跳ね上がったんだ!その反動でアイツっ!』  
聞いた話を読むように言う祖父と異常事態に戸惑いを隠せずにいる父さん 
『それだけでじゃない・・・零自身・・最近おかしいんだ』
父さんはゴクリと喉を鳴らし、怪談でも語るかの様に話し出す。
『以前みたいな子供ぽい仕草が無くなって・・言葉遣いがドンドン礼儀正しくなってる。勉強も以前とは信じられないくら
い上達して、最近じゃ俺たちの会話に付いてきて話しを!』   
『落ち着け』
荒れる様に語る父さんを諌めるように祖父が落ち着かせる。
・・・・これがあの、葵や俺の前にニヤニヤして接してくる爺ちゃんとは思えない。 
『ーーっ・・・これも異能が進化したのとほぼ同じ時期だ。』
ここまで話し終えると疲れ切った父さん・・・その場で肩を落とす。
『心力が・・・壊れーー再構成された可能性があるな』
父さんの話を聞いた爺ちゃんは、自信の知識から導き出し結論を話す。   
『心力とは自分自身の心其の物・・心を武器して戦うーーーそれが異能者だ。零の異能は戦いを覚える度に成長して使い手の心を強く新しく進化させていると考えれば・・辻褄が合う』
急激な成長、異能だけでなく俺自身の変化・・・退化ではなく進化ーーー学習してドンドン能力が上がっていった。  
『心力が進化していく度に零の心は壊され、生まれ変わる・・・人格に影響を及ぼすほどに』
【黒夜】ーーー勝利の為、使い手をより強靭かつ冷徹な戦士へ進化させていく異能である・・・何度でもだ。
”何処までも黒の世界、夜よりも黒くーー先が真黒な世界、終わりのない繰り返させる世界” 
『そう意味じゃ【極夜】と呼ぶのもありだと思うけどね』
そんなどうでもいい事を柊さんが言っていた気がしたが・・・どうでもいいな 
『零』
爺ちゃんの話を聞いた父さんは俺に向き合い言う。 
『約束してくれ。もう二度とーーー異能を使わないと・・・約束してくれ』 
普段全く見せない悲しげな顔で俺に言ってくる父を見た俺はーーーー受けいることにした。約束を。  
『分かったよ父さん』
こうして俺は一度異能から手を引き、生まれたばかりの妹と一緒に日常を送っていた。
ーーーしかし・・・そんな日常も
  
『ごめん父さんーーー約束・・守れそうにないや』 
長くは続かなかったが・・・ 
俺は再び自分の異能に手を伸ばしーーー決意し・・誓った。
たとえ心が壊れ人らしく生きる事が出来なくても
俺自身が変わり、大事な人たちを傷つける事になっても
この決意だけはーーー絶対変わらない!
俺は・・・俺のやり方でーーー大事な人たちを
ドクン・・・ドクン 
意識がより深くなっていくのが分かる・・・異能【黒夜】の影響だ。
この時の俺を皆はこう呼んでいるーーー『夜色の死神』・・・冷めた処刑人か?     
安直だが的を得ているーーーそれだけ酷いもんだ。この状態の俺は。 
戦闘に入るとスイッチが入るんだ。敵を・・・魔獣を仕留める為に 
思考が加速し演算能力が跳ね上がる頭で・・・意識を強制的な意識覚醒を実行した。
様は無理矢理だ。 
理屈などないーーー俺がこの程度で気を失うか 
「・・・・。」 
「「ーーーー!?」」
力が抜けかけた手に力が入るーーー彼女と握っていた手だ。
俺の目には、先ほど俺の奇襲を予期して迎撃が成功して、一瞬だけ喜びの顔であったーーーーすぐに驚愕の顔に変わったが 
「「ナ、ナゼ!?」」 
「・・・・・。」  
驚愕顔のまま問い掛けてくる彼女無視して現状を把握してーーー終えた。
同時に体育館にも変化が
パッ!
曇りの為電気を点けていた体育館であったがーーーたった今全ての明かりが消えた
「な、なんだ!?」
「どわ!」
「ちょっと!?」
「急に見え難く!」
人は明るいところから暗いところに移ると少しの間、目が見え難くなるーーーーこの瞬間リンのもうひとつの異能が発動した。
(”擬似結界ーー想像空間”)
 俺と彼女を覆う虹色のベェール 
「「コ、コレハ!?」」 
「おい?語尾の”デス”は良いのか?」 
「「ーーーッ!」」
もう演じる余裕もないか?
完全に覆われた俺たちの2人、外から完全に隔離された空間・・・・これで邪魔は入らない。・・・・時間もないがな(笑)ファイトだリン   
 まぁとっとと終わらせるか 
「【異能術式】起動 
身に纏え【黒炎煉鎧】」 
さぁ反撃の時間だ。   
反撃へ続く。
  
おまけ
カードアンサー?
零「あらかじめ、異能能力を阻害しないレベルで、発動手順にプログラムとして追加機能を加えて一つの異能術式を作る技法だ。」
佳奈「どういう事?」
零「そうだな〜ここは名の通りカードで説明してみよう。世の中には色んなキャラカードがあるだろ?そしてそのカードには色々な能力がある・・・コレを俺たちの異能と捉える。」
零「俺はその通常状態のカードに追加として能力を付与しているんだ。勿論異能が阻害しないように自然にな。」 
佳奈「そ、そんな事が可能なの?」
零「心力操作・異能操作の上位版だな自身の心力や異能を操れるんだーーーそれ追加として機能を付けるのも難しくない。」
佳奈「へ〜」
零「まあ・・・お前は関係ない話だな(笑)」
佳奈「むかぁ!?」 
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