オリジナルマスター

ルド@

第14話 絶望の先を見た時と彼が封じていたもの。

「終いには殺傷能力の低い原初魔法オリジナルしか使ってこない始末だ。……本当にお優しくて────甘いなシルバー」
「───!!」

歯切りしたくなる。
とうとう自分の状態を看破されて、状況も絶望的。
最上位魔法の連発と強力な融合魔法で、使用可能な魔力の殆どを使い切ってしまった。

「まぁ地上戦を選ばず空中戦に切り替えた時点でおかしいと思ったがな」

シャリアとの戦闘にギルドレットが割り込んだ際、ジークは警戒して接近しようとせず彼が得意とする空中・遠距離戦に持ち込んだが、魔力消費を抑えてギルドレット一人に絞ることで、仕留めれるチャンスを待っていたのだ。

それに空中に持ち込めば地上にいる他の者たちからの襲撃を受け難い。

空中戦であれば飛べるギルドレットに任せて、邪魔をせず誰も援護しようとは考えないだろう。もちろん危機的状況、あるいは好意を狙って待っていたのなら、さっきのシィーナのようにフォローに入っただろうが。


「それも無駄に終わった。本来の攻撃を使わないのなら、オレが負ける可能性はない。────そろそろ、終わりにするか」

失敗に終わった。
同じ領域に立つギルドレットが相手では、そもそも普段の魔力だけで戦うのは無茶だった。

空間移動と鏡面結界。それと術式書き換えなどのオリジナルを駆使して、飛行するギルドレットを倒そうとしたが、その為の使ったトドメの火力が弱かった。

(砲撃はやめて魔剣に注ぐべきだったか)

魔力残量はほぼ尽きかけている。

その端から回復させているが、戦闘中ではそれも微々たるもの。
火炎王の極衣フレア・フォース』の消費を抑えて、カウンター魔法の『瞬殺戦火バトル・コンビネーション』も控えさせているが、これ以上は厳しいのは明らかだ。


だからこそ、これまで通り奥の手である特殊技法の《消し去る者イレイザー》への干渉。真奥に眠っている魔力で補給しないといけなかった。

(だいぶ精神力が消耗しているが、あと一回ぐらいは可能な筈。……だが)

宙に飛ぶ男を相手すると考えるのなら、ここ最近までの補給の仕方パワーアップでは全然足りない。

それこそ四年前の奴との際にした程。

「歯痒そうだ。ストレスでパンク寸前か?」

それはあの時の戦いを見ていたギルドレットも理解している。なので、いつまでも小手先に頼ろうとするジークのやり方に憤りを覚えていた。

「今までの相手はお前よりも格下だったから、お前も力押しと言ってもある程度加減をして戦えたが、ほぼ同格のオレや他のメンツを相手にしようなら、それはもう本気の本気。……それこそあの鬼神のオッサンと戦った時の────真の殺意を力にしないと厳しいだろ?」

「……」

真の殺意・・・・

血を流して触れた影響か、告げられたその単語にジークは思い出したくもない。あの忌々しい血の記憶の中に触れる。


仲間を失い続けた。あの地獄を────。







『楽しかっただろォ? ……シルバー?』



(ッ、黙ってろ亡霊が!!)


心の奥底で潜むソレの愉悦な笑みに怒鳴るジーク。
そして疼いてしまう感情に・・心が揺さぶられ、胸の奥をむしりたくなる。

あの時、あの血の戦いでジークが見せた逆鱗。
その瞬間、ジークは今までに見せたことがないほどの力を解放させて、最兇の鬼神を圧倒して──────、



原型をとどめないほど無惨に殺した。



「だけど、そこまでの力を引き出そうとすれば、確実にあの時のように暴走してしまい、死人が出てしまう。お前はそれを恐れている。だから本気になれずこんな小手先な手に頼ってしまう。違うか?」
「はっ。よく喋る人だ。だったらどうだと言うんですか? 俺が逃げ腰だからってあんたたちには何も関係ないだろ? 師匠!!」

ギルドレットの言葉にジークはそう返すと、接近して背後で飛んでいたシィーナに視線を向ける。

無属性、あるいは風属性の飛行魔法か。
他の面々も同じように飛んでジークを包囲しながら構えている。シャリアだけはギルドレットと似たように蝶のような翼を広げて飛行していた。


「よく喋るのはあなたでは? それとも自分の焦りを隠す為でしょうか? ───心の天秤バランスが壊れかけている所為で」

微笑を浮かべるとシィーナはジークを見透かす。
そして指先をジークへ向ける。


「さぁ、壊れてもらいますよ? あなたが作り上げた、その仮面を。────いえ、その眼が生み出している幻想を」

「────っ!?」

シィーナが何を言ったのか、ジークは理解できず思考が凍りついた。

包囲された状態でありながら、思わず警戒を解いて目を見開いてシィーナを見てしまうほど、ジークは頭の中で思考が渦を巻いて危険な状態になる。

(そ、そんな、……馬鹿な。なんで、あなたが、それ、おかしい……。話してない。知らない筈……そのことだけは)

信じられなかったからだ。
それはシィーナも知らない、ジークも話さず隠している情報だ。

そしてもう誰も知らない。
秘密を知っていたのは、今は亡きアティシアのみ。

(俺がいない間にアティシアが報告した可能性もあるが、少なくとも帰った時に師匠からそのことについて指摘を受けなかった。知っていれば間違いなく使用を禁じられていた)

そう、それはジークが人を殺めることへの抵抗を、迷いを打ち消す為に作り出したもの。

溜まっていく自分の憎しみ、悲しみを飲み込んでしまう能力を。

(誰だ!? 誰が情報を漏らした!?)

ジークは一度も漏らしたことはなかった。平静を装おうとした表情も崩れて、心の騒つきが強まるごとに、ジークの集中力も確実に乱れ出してしまう。

「シルバー」

と、そこで待つのをやめた。ギルドレットが剣を盾に納めて口を開く。もう剣など必要ないかのように剣付きの盾を、籠手のように左腕へ装着させて格闘戦に移る。

「逃げるのはもうやめろ。オレは知ってるぞ。お前の力は─────こんなものじゃない・・・・・・・・・!!」

獅子の咆哮の如く言い放ち、ギルドレットは翼を震わせる。

大気すら振動を与えて空気が叩きつける音と共に金の翼を羽ばたかせる。疲労困憊で精神力、集中力も落ちているジークの懐へ容易く入り込んだ。

「っ!!  ───ギル!」

残像すら生み出すギルドレットの急接近に、ジークは目を見張るだけで反応が遅れてしまう。
空中戦ではギルドレットの方が上なのは考える必要もない。だが、それ以上に今のジークの状態は間違いなく最悪であった。


鋭く風圧を乗せたギルドレットの拳を、咄嗟に『火炎王の極衣フレア・フォース』の腕でガードをしたが、翼による推進力も加わった重い拳だ。『鷹跳び』で空中で踏む堪えるが、押し出されそうになる拳に苦戦する。

「こ、のおおおおおお!!」

身体強化なしでは確実に骨が砕けそうな一撃。それをどうにか耐えるジークは『瞬殺戦火バトル・コンビネーション』でカウンターの手刀を打ち込もうと─────。



そのタイミングを狙っていたギルドレットの手と交差。魔眼で手刀を繰り出すタイミングを先読みしたギルドレットが、ジークの攻撃を止めた。



「───っ!?」
「動きが読めるのは、お前だけじゃない」

伸びた手刀の突きを手首ごと掴んで、手首を引っ張りジークを引き寄せる。反応が遅れ気味ジークが踏み止まることも、避けることもできないのを見て呆れつつ、その顔へ肘打ちを打ち込む。

天の羽衣アマノハゴロモ』による強化に加え、流れるような推進力が掛かった一撃。弱っているジークの身体強化を容易く打ち砕いた。

「ぅぅっ! ああああああ!!」

咄嗟に蹴り上げて押し返そうとするジーク。
頭部の衝撃でグラつきそうになるが、強引に蹴り上げた脚に攻撃的な火炎のオーラを纏わせてギルドレットを入れる。

しかし。

(消えたっ!?)

強引なジークの蹴りが直撃する寸前で、肘打ちして迫っていたギルドレットが突然姿を消す。至近距離にいた為、捉えていた敵の消失に動揺するジークだが。

「っ、上!?」

瞬時に魔眼の視野を広げたことで、ギルドレットが左右の翼を僅かに動かし、急上昇して俊敏に飛行移動しており、それは視界で捉えたジークが動揺から驚きへと変わるほどだ。

まるで空を駆けるグリフォンかペガサスのように、空を大地のように疾走して回り込んでいた。

(なんて速さだ!)

翼をまるで脚のように扱い、何重もの残像を起こすほどの速さ。
ジークは魔眼で捉えようとするが、速過ぎる上ギルドレットの魔眼の影響か、魔眼で捉えようとすれば外されて、『瞬殺戦火バトル・コンビネーション』が発動条件が満たせれなくなっている。

「そらっ!!」

そしてロクに対応が取れずいるジークの横腹を、ギルドレットの回転蹴りが抉るように入ってしまう。

火炎王の極衣フレア・フォース』を防御力は上がっていたが、空中戦で戦い抜いているギルドレットが相手では対して抵抗もできない。

どうにか空中で踏ん張るが、重圧に耐えきれず吹き飛ばされる。飛行移動した分も加わっているのか、威力が明らかに上がってきていた。

「くッ……ゲホッ!」

そして下へ。地面へと飛ばされそうになるが、『鷹跳び』で空を蹴り衝撃を抑える。


だが、同時にミスでもあった。
機能が落ちている魔眼の視界を、すべてギルドレットに向けていた所為で迫ってきていた奇襲に反応できなかった。


「ギルだけが相手ではないぞ? 《魔導王》」
「随分焦っているようだな。友よ」

「───っ!」

声をかけられてようやく気がついた。
すぐさま回避行動を取ろうとしたが、ギルドレットの蹴りで動きが鈍くなって思うように動かなくなっている。

別の方向の攻撃にはとても間に合わなかった。

「───光刺せ“滅槍”!!」
「ふんっ!!」

後ろから来た鋭利な光の槍と降ってきた雷の大鎚を、ジークは背中から受けてしまう。

咄嗟に相手の魔力をすべて『火炎王の極衣フレア・フォース』の魔力層で払おうとしたが、魔力量が低下して脆くなった魔力層は、敵の魔力を流すことできなかった。

「グっ、ガフッ!」

背中から来る衝撃。
特に飛来した大鎚を受けて、衝撃のあまり肺にあった空気が溢れて苦悶の声を漏らす。

(っ、不味い! 魔力が……っ)

「なっ!?  ぐっ……!」

だが、そこで新たに背中に走る痛みを受け、ジークは脂汗を額に浮かべて辛そうに目をひそめて背中を見ると。

「シャリアの……槍か……!」

雷の大鎚と同時にシャリアが放った光の槍である、Aランク魔法の『揺光の閃滅槍シャイニング・ランサー』が『火炎王の極衣フレア・フォース』のオーラを破り突き刺さっているのが見える。

貫通こそしてないが、殺傷もある槍の先は鋭い刃になっており、背中から受けたことで肉を裂く痛みと共に苦しむ。




「限界が近いようだな!!」

だが、まだ敵の攻撃は終わっていない。
大鎚の能力で飛ばした大鎚を雷に変化して戻すと、ゼオは魔力を注ぎ大鎚の能力スキルを発動させる。

すると雷となっていた大鎚が先が膨らみ、物質に戻って大きくなる。大の大人すら簡単に押し潰せれるまでの巨大なサイズになると、光の槍が突き刺さっているジークの背中へ。


「───“業雷”ッ!!」
「がぁああああああああああああああっ!?」

釘を叩きつけるように巨大となった、雷の大鎚を光の槍へ叩き込む。
そのまま『火炎王の極衣フレア・フォース』も弱まったジークの体に直撃すると、青き稲妻が膨れ上がって彼を飲み込む。

叩き込まれることでシャリアの光の槍もジークを体を貫通。
青き稲妻が膨らんだことで砕け散ったが、ジークの体に確実に大きな穴を開けた。


そして地上まで一瞬で稲妻が落ちる。
ジークの体も稲妻に貫かれて巻き込まれるように、地面へと叩きつけられた。

その結果、魔力を阻む特殊な石で出来た地面に、大きなクレーターができるほどの衝撃が伝わった。

(し、痺れっ、魔力が……!)

出来たクレーターの中心でジークは倒れている。

槍が貫通した際に表現できない痛みが全身を走った気がしたが、ほぼ同時に雷が全身に駆け巡ったことで痛みへの意識が痺れてしまい遮断される。

(た、立たないと……)

それは修業のおかげか、それとも心の奥にある執念か。
青き稲妻の影響で身体中が筋肉繊維が悲鳴をあげて、穴が空いた腹部からくる激熱に意識が飛びそうになる。幸いか稲妻が貫通したことで焼けてしまい、腹部からの出血は少ないが。



「っ!!」

そこでさらに背筋に冷たい殺気を感じ取る。
腹部の痛みや全身の痺れを無視して、無理矢理横へ飛ぶジーク。

「よく避けましたね! その体で!」

刹那、彼が倒れていたクレーターの中心に聖剣が突き刺さる。
すぐに剣を抜いてティアは言うと。

魔力できた聖剣にさらに魔力を流す。
腹部を押さえて立ち上がるジークにエリューシオン剣術を繰り出した。

「『剣聖の葬送極セイバー・レクイエム』!!」
「くっ!! ───うっ!?」

神速剣技によって発生された百以上の飛ぶ斬撃。
聖属性で帯びた斬撃は、再び横に飛んで避けようとしたジークの足や肩などに直撃。

「それでも、もう避けるのは無理なようですね。────ハッ!!!!」

血が噴き出て足下から崩れそうになる。
そうして動きが遅くなるジークを見て、ティアはさらに魔力を込めた聖剣で薙ぎ払いをする。

「……!?」

エリューシオン剣術か、発生した聖属性の旋風がジークの全身を叩きつける。
大して抵抗もできないジークの体は、旋風によって宙高くまで浮いてしまうと、衝撃を押し殺すこともできず。

背中から地べたへと落下した。

「ぁ……!」

本来なら即死してもおかしくない高さだったが、辛うじて発動できていた身体強化で救われた。

だが、それでも瀕死の状態だ。
腹部に空いた傷から血が漏れ出して倒れている地べたに血が溜まる。
思考がぼんやりとして頭部も不味いかもしれない。出血が酷くなり血も回らなくなっているようだ。

「う……、が、まだ……!」

しかし、それでも再び立ち上がろうとする。

骨も確実に折れて臓器も危険かもしれないが、彼は立ち上がろうとする。
身体強化も原初魔法も切れている。いつまで意識が保つかも怪しい中、彼は俯いた顔を起こして正面を見た。




「……よぉ」
「はぁ……はぁ……」

そして地上に降りて正面に立っていたギルドレットと向かい合う。
天の羽衣アマノハゴロモ』を広げていつでも攻撃できるように待っているの見て、どうにかジークも身体強化を発現させようとするが。

(魔力を練れない)

さっきの青き雷の魔力が体に纏わり付いている影響か魔力が練り出しにくい。

魔力概念であればジークの魔力ではね退けれるが、古代原初魔法ロスト・オリジンだからか、単純にジークが弱って魔力も少ないからか。

いずれにせよ。この状況でもジークは魔力供給を使用しない。
あのチカラを頼れば確かに逆転できるかもしれないが、その選択だけどうしても選ぶわけにはいかない。

(今、俺が魔力供給をしたら……制御ができず、確実に暴走する……。それが師匠の狙いなら、そこで何をする? 暴走すればもう止まらない。間違いなく───)

「考え事とは余裕だな!」
「───ギル……ガハッ!?」

殺してしまう。
そう感じて意思を強く持とうとするが、そんな彼の逃避も許さない。

籠手となった盾でギルドレットはジークの顔を殴りつける。腕をクロスしてジークがガードするが、強化もされていない脆いガードごと射抜く。ガードが崩れるとさらに左右の拳で連打を加える。穴が空いた腹部は狙わず、膝蹴りも加えて意識を奪おうと頭部へ殴打していく。

頭部の傷も開いたか、血が流れ出て顔が真っ赤になっていた。

「……ッ!」

そしてこれは偶然であるが、どうにか土の身体強化を発現させること成功したジーク。土の防御で身を守ろうとする。

が、ギルドレットの翼による変則的な戦いも得意としている。

一度低空飛行で距離を取って再度接近。空中で縦や横に回転して横蹴り、前蹴り、拳で殴りつける。六枚の羽によって起こる凄まじい推進力が重なり、連打するごとに威力も上がってジークの防御を崩し打ち付けていくのだ。

「っ……『緋火のレッド……灼光線レイ』っ!!」
「まだ足掻くか!!」

無駄な抵抗とは理解しても、ジークは牽制に両手から火属性のレーザーを放つ。

しかし、当たり前のことか出力が明らかに弱い。
使える魔力を残り僅かな上、雷の影響で出力が安定しないレーザーは羽一枚で簡単に受け止められて、敢え無く散っている。

「そのぐらいにしておけ!!」
「ッ!」

そこへ背後から大鎚を構えたゼオが迫る。

火のレーザーを放って対応しきれないジークの動きを封じるように、片膝へ大鎚を打ち込んでくる。膝の関節が砕けたような激痛に、ジークはバランスを崩してしまう。


「シルバー!!」

そして火のレーザーを受け流していたギルドレットもその隙を突く。

もう盾どころか翼で防ぐ必要もない。
気で強化した腕でレーザーを受け流していき、翼を使い跳躍。

ジークへとギルドレットは突っ込んだ。

「効・か・な・い! って言うのが……」

籠手狩りの盾に気と魔力を注ぎ集中。
さらに六つの翼を力も込めていき。



「分からないのかぁああああーーー!!!!」
「───っ!!」

───“気呀鳳拳”。

痛烈な一撃を放つ。
危機を感じたジークはなんとか動く片足で避けようとしたが、既に遅かった。

「───アッ!?」

咄嗟の回避行動も虚しく、その一撃を頭部へと受けてしまった。

(ま、マズイ……まともにくらっ…………)

目を見開いて頭から血飛沫が上がる。そして大きく揺れる脳に思考が途切れていく。
意識を刈り取る強烈な一撃に、ジークはどうすることもできず、倒れていく躰と一緒に彼の意識も静かに遠退き……。

(思……考、が、定まら……ない。意識……が……と、ぶ……)

ジークは────。




 








『お楽しみは、もう終わりだッッ!!』




「──────」

大きく見開いた片方の瞳が……。
倒れていく体を逆にトドメを刺してきた者へ、




ゆっくりと動いた。

開いてしまった記憶の扉と共に。

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