元勇者だけど可愛くない後輩に振り回されてます。

ルド@

ネタバレ注意の次章予告(仮)。

下の内容は次章の予告(仮)となります。
ネタバレが嫌いな方はご注意ください。
あと(仮)なので変更する場合がありますが、そこもご理解ください。

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 四獣討伐戦と黒幕との戦い、それに謎の精霊との戦いを乗り越えてから1ヶ月が過ぎていた。
 単独で四獣の1体を倒したことで後輩の麻衣は、すっかり有名人となって全学年から注目される。学園上位のチームからのスカウトの話は後を絶えず、その話はやがて妹を含めた他の1年2人にも向けられていた。

「面倒ですねぇ〜全員吹き飛ばしてやりましょうか」

「いきなり出だしで躓くようなことを言わない」

 逆に何もしなかったことになっている俺の評価は最低であった。
 『天才1年の腰巾着』という後輩からしたら不名誉な呼ばれ方を陰でされて、教員たちからも若干冷たい扱いを受けていた。……俺自身は特に気にしなかったが。

「私が超気にします。なので言っていた奴の舌を……!」

「不穏なセリフも言うな!」

「空もだよ、お兄ちゃん! お兄ちゃんを悪く言う人なんて、こう……ひと突きに」

「お前もか、空よ! お兄ちゃんそんな風に育てた覚えはないぞ!?」

「お兄さん」

「九重さんもか……! なんか見ないうちにみんな性格が病み気味になってないか!?」

 少しずつ暑くなって来た頃、第1回の『クラス対抗戦』と『ランキング戦』の時期となった。
 年に3回行われる『クラス対抗戦』では、クラスリーダーである鷹宮にコキ使われてしまい、『ランキング戦』では上位ランクを狙っている麻衣に巻き込まれてしまう。2人とも強引な性格をして我の強く拒否する暇もなかった。

 『クラス対抗戦』では上位クラスとのゲームが始まる。他クラスの能力者たちが俺たちに襲い掛かった。 

 そして、『ランキング戦』では遂に後輩たちが暴れ出す。次々と上位チームに挑む中、鷹宮との約束を果たす為に『指名挑戦』による模擬試合が始まるが……。





「戦士の覚悟を教えてやる」

 その中で、俺はまた1年前の記憶を呼び起こす。

「勇者だって完璧じゃない。何故ならそれが……」

 あの人と出会った異世界での話とこちらでも再会した話。

「力が失われたからって、それで終わるお前じゃないだろう?」

 現れた2体目の魔王幹部の対峙して……あの力に目覚めた。

「行くぞ大地!」

「はい! ――【マスター・ブック】解放!」






 第2章:能力対抗戦と失われた勇者の覚悟。(こちらの章は破棄となりました)

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