For Your Smile~君の心を救う~
19
今日のシフトが終わり、僕は控室に着替えに来た。
「あれ?」
ロッカーを開けて自分の制服を取り出そうとしたが、そこには男性用の制服ではなく女性用の制服が入っていた。犯人は絶対に彼だろう。
「••••••何これ?もしかしなくてもこれで残りを過ごせと?」
僕は仕方なく、女性用の制服を着た。
絶対に奏介を許さないと心に誓って。
◇◇◇◇◇
私達はお兄ちゃんの仕事が終わるのを待っている。お兄ちゃんはさっき着替えに行ったのでもうそろそろ来ると思います。
「ただいま。奏介は?」
控室からお兄ちゃんが出てきたのですが、なんと可愛らしい女性用の制服を着ているじゃないですか!
「逃げたな••••••」
お兄ちゃんが呟いたこの言葉で大体意味が分かった。
奏介さんがお兄ちゃんの制服を男性用から女性用に変えたのだろう。でもなんで女性用の制服なんてもっているのだろうか?••••••あっ。
私はこの制服が誰のものかわかってしまった。
「私の制服似合ってるじゃん」
お兄ちゃんの服装を見た玲奈ちゃんが言う。私はやっぱりと思った。
「玲奈ちゃんもこれに加担してるのか!僕の制服は何処に!」
お兄ちゃんの言葉に玲奈ちゃんは首を振った。お兄ちゃんの制服は奏介さんが持っているのだろう。
「と、言う訳で女装を楽しもうよ」
「もう慣れた!このまま過ごす!」
お兄ちゃんはぶっきらぼうにそう言うと玲奈ちゃんを置き去りにし、私と陽馬の腕を引っ張ってクラスから出た。
「あ!私を置いてかないで!」
置いて行かれそうになった玲奈ちゃんもクラスから出て私達についてきた。
「何処に行きます?」
追いついた玲奈ちゃんが私達に問う。周りを見渡すとお化け屋敷やバルーンアート、ペットボトルキャップ飛ばし等と個性豊かな出し物からメジャーな出し物まで色々あります。
「俺、1回お化け屋敷行ってみたいな」
••••••お化け屋敷、文化祭ではメジャーな出し物ですが、元々孤児だった私と陽馬は行ったことがないのです。
「お化け屋敷••••••。いいですね。私も初めてなので行ってみたいです」
「だってよ。湊お兄ちゃん」
玲奈ちゃんが何故かお兄ちゃんの名前を言う。お兄ちゃんの方を向くと苦笑いをしているお兄ちゃんが居た。そして目が合った瞬間、何かを訴えかけようとしていた。
••••••なるほど、お兄ちゃんはお化け屋敷が苦手なんですね。••••••お兄ちゃんの見たことないところが見れるかも••••••。
私はお兄ちゃんと目が合ったことを無視してお化け屋敷へ向かう。そして、この言葉を放った。
「お兄ちゃんも行きますよね?」
「いやぁ。僕はここで待っ」
「行きますよね?」
「••••••はい」
私はそのままお兄ちゃんの手を引いてお化け屋敷に入った。
「おぉ、大胆」
「俺らも行くか」
「そうだね」
私の後ろで陽馬と玲奈ちゃんがいい雰囲気になってる。よかったよかった。
名付けてダブルデート大作戦開始です!
「あれ?」
ロッカーを開けて自分の制服を取り出そうとしたが、そこには男性用の制服ではなく女性用の制服が入っていた。犯人は絶対に彼だろう。
「••••••何これ?もしかしなくてもこれで残りを過ごせと?」
僕は仕方なく、女性用の制服を着た。
絶対に奏介を許さないと心に誓って。
◇◇◇◇◇
私達はお兄ちゃんの仕事が終わるのを待っている。お兄ちゃんはさっき着替えに行ったのでもうそろそろ来ると思います。
「ただいま。奏介は?」
控室からお兄ちゃんが出てきたのですが、なんと可愛らしい女性用の制服を着ているじゃないですか!
「逃げたな••••••」
お兄ちゃんが呟いたこの言葉で大体意味が分かった。
奏介さんがお兄ちゃんの制服を男性用から女性用に変えたのだろう。でもなんで女性用の制服なんてもっているのだろうか?••••••あっ。
私はこの制服が誰のものかわかってしまった。
「私の制服似合ってるじゃん」
お兄ちゃんの服装を見た玲奈ちゃんが言う。私はやっぱりと思った。
「玲奈ちゃんもこれに加担してるのか!僕の制服は何処に!」
お兄ちゃんの言葉に玲奈ちゃんは首を振った。お兄ちゃんの制服は奏介さんが持っているのだろう。
「と、言う訳で女装を楽しもうよ」
「もう慣れた!このまま過ごす!」
お兄ちゃんはぶっきらぼうにそう言うと玲奈ちゃんを置き去りにし、私と陽馬の腕を引っ張ってクラスから出た。
「あ!私を置いてかないで!」
置いて行かれそうになった玲奈ちゃんもクラスから出て私達についてきた。
「何処に行きます?」
追いついた玲奈ちゃんが私達に問う。周りを見渡すとお化け屋敷やバルーンアート、ペットボトルキャップ飛ばし等と個性豊かな出し物からメジャーな出し物まで色々あります。
「俺、1回お化け屋敷行ってみたいな」
••••••お化け屋敷、文化祭ではメジャーな出し物ですが、元々孤児だった私と陽馬は行ったことがないのです。
「お化け屋敷••••••。いいですね。私も初めてなので行ってみたいです」
「だってよ。湊お兄ちゃん」
玲奈ちゃんが何故かお兄ちゃんの名前を言う。お兄ちゃんの方を向くと苦笑いをしているお兄ちゃんが居た。そして目が合った瞬間、何かを訴えかけようとしていた。
••••••なるほど、お兄ちゃんはお化け屋敷が苦手なんですね。••••••お兄ちゃんの見たことないところが見れるかも••••••。
私はお兄ちゃんと目が合ったことを無視してお化け屋敷へ向かう。そして、この言葉を放った。
「お兄ちゃんも行きますよね?」
「いやぁ。僕はここで待っ」
「行きますよね?」
「••••••はい」
私はそのままお兄ちゃんの手を引いてお化け屋敷に入った。
「おぉ、大胆」
「俺らも行くか」
「そうだね」
私の後ろで陽馬と玲奈ちゃんがいい雰囲気になってる。よかったよかった。
名付けてダブルデート大作戦開始です!
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