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2度目の人生をガチャで貰ったスキルで世界最高のサッカー選手を目指す話

梅雨前線

小学生編 8 DQNサッカーしようぜ!お前ボールな!

二宮家 近所


「お前これから俺のサンドバッグな!オラよっ!」


髑髏男が仕掛けてくる。


少し武術をかじっているのかな。錆びついているが、このフォームとフットワークはボクシングだろう。


中々早い拳を放ってくる。まだうろうろしている野次馬から悲鳴が上がる。


俺はわざと最初の一発目を顔に食らった。


合気道で徹底的に受け流し、衝撃ほぼ殺したものだがな。しかし俺は今年から歯の矯正をしている事を考慮しておらず、口の中が切れる。


何で矯正してるんだよ!と一瞬言いたくなるが我慢する。


噛み合わせが良いと、姿勢、筋力、瞬発力が悪い人と比べものにならない程良くなるからな。


幼少期からアスリートを目指す多くの子供達は俺と同じ年齢からしっかり矯正している。


目指せ完璧な噛み合わせに笑顔を!なんてな。


ちっ、浅いけど結構血出るな。


インパクト時に違和感を覚えたDQNだが俺の口から流れる血を見て勘違いかと無視する。余裕の表情だ。


これからどの様にして痛めつけるか考えているのかほくそ笑んでいる。


一発貰えば正当防衛として成立するだろう。未成年への傷害罪でしっかり捕まれ。


小学生を躊躇なく殴る奴なんてろくな奴がいないだろ。


しっかり今から過剰防衛するから楽しみにしててくれ。


お、まだまだ憤りが収まらないのか二発目を仕掛けてくる。


まずは精神的に追い詰める。


【空間把握】と【精密操作】を使い完全に避ける。


もう殴られる必要はないからな。


避けて、避けて、全て完璧に余裕を持って躱す。


これには驚きを隠せない髑髏男。マグレだと自分に言い聞かせてパンチを繰り広げる。


しかし全く当たらない。当たらないどころかかすりもしないで、30秒、1分、1分半と時間が過ぎていく。


周りの野次馬もこれにはどよめきを起こす。


息切れを起こす髑髏。それと同時に激しく動揺する。


「な、何なんだよ!お前は!」


ここで盛大に笑みを浮かべる二宮。そして一歩また一歩と近付いて行く。


髑髏は理解してしまった。ボクシングをかじったからこそ分かる圧倒的な実力差。


相当な技量差がないと全くかすりもしないなんてあり得ないのだ。


「おい!お前も手伝え!」


「お、俺も?お、おう。」


得体のしれない子供に少し及び腰のピアス。本能的に後退りしたくなるが、大人のプライドが許さない。


今度は二人がかりで殴りつける。


しかしこれも全くと言っていい程当たらない。


二人で囲んでいるにも関わらず、後ろに目があるかのような動き。


そして遂に二宮が牙を向ける。髑髏の溝に強烈な蹴りを叩き込む。


身長差はもちろんある。普通の子供だったら届かないだろう。


しかし【可動域】が彼の脚の到達点を上げてくれる。


幼少期より鍛え上げられた【精密操作】で基礎技の前蹴り、前回し蹴り、後ろ回し蹴りを恐ろしい程の精度で的確に当てていく。


フェイントやステップを駆使し変幻自在に蹴りを食らわせる。


そして最後に連続蹴りが顎に当たり髑髏が撃沈。


ピアスは相棒がやられた事を目の当たりにして、勝てないのが分かったのか髑髏を放置して逃げてしまった。


パチパチパチパチと拍手の音が住宅街に響き渡る。


先程よりいつの間にか大分人数が増えた野次馬が拍手をしているのだ。なんだこいつらと言いたくなるのを抑える。


スマホを使って俺を撮影しているのもチラホラ。


おっ、警察が到着したみたいだ。野次馬の誰かが呼んだのだろう。


「こらぁー!!警察だ!何をしている!」


おいおい、俺に向かって言うなよ。


正当防衛だぞ(違います)。え、過剰防衛かな〜?


もちろん警察から事情聴取を受けた。


最初は俺が二人の青年を撃退した事に懐疑的だった警察だが、多くの野次馬が証言してくれた為信じて貰えた。


また、多くの動画提供も俺の証言を後押ししてくれた。


そして動画の中での彼らの発言、未成年への暴行、共犯者が逃亡したため、顔面髑髏は身柄を拘束され、逮捕された。


警察官の方々からは凄く褒められた。称賛の嵐をくらった後、是非将来警察官になってくれと勧誘を受けた。しかしはっきりと断ってやった。


それを聞くと皆爆笑していた。なんでだろう。


少しやり過ぎてしまったかなと思ったが、お母さんは物凄く喜んでくれたみたいだ。弟のワタルもお兄ちゃん凄いと小躍している。


「おにーちゃん仮面ライダーだあ!変身しゅて!」


とワタルに頼まれたがそれは流石にできないぞ。


しかし心配性のお母さんにしては珍しく怒らないなと思い尋ねた所、


「ケイ君良くぞ聞いてくれました!実は今日ケイ君は女の子を助けたじゃない? 私も同じ様に10年前お父さんに救われたのよ!」


今日みたいに絡まれた所をお父さんが颯爽と現れ、助けてもらい一目惚れしたらしい。


その後は年の差などクソ喰らえと言うほど母さんが猛アタックして結婚したのだとさ。流石お母さん。行動力あるな。


そういう経緯があったのだなと一人で納得した。


俺は名前すら教えて貰えなかったがな.....とほほ。


因みにあの美人さんは別の警察官に連れ去られて行った。なんでも彼女は日本語ができないらしく、スペイン語が喋れる警察官の所へ行ったみたいだが。


ナンパを無視されてたというか、そもそも伝わっていなかったみたいだ。


こちらに何度も頭を下げて来て凄く感謝された。最後にほっぺにキスされたがこれぞ外国スタイルか。


美人は頭を下げても綺麗だなぁとアホな事を考えながら英語でどういたしまして、さようならと返す。


英語ができると思っていなかった彼女は少し驚きながらも手を振ってくれた。


日本人じゃ絶対似合わない透き通るブロンドにサラサラの髪。


か、かわいい。


それに加えてほっぺに残る柔らかい感触を思いだし、顔を赤くする二宮ケイ。


ボケーとしてしまう。畜生。お、俺にだってなあ前世で経験くらいあるわーーーー!


よく分からない自問自答を繰り広げながらアホみたいな事を考える。


因みに俺は英語がそこそこできる。英検1級取れるくらいだ。アイエルツは8点くらい。前世ではバリバリ外資系だったからな。


まあ英語と日本語しかできないが....。少しずつ言語にも力を入れないとな。


しかし本当に綺麗だな、彼女にまた会いたいな....。




「ケイー!ケイー!貴方テレビに出てるわよ!」




「へっ?」



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