幼女総長と不良ヴァンパイア

Yunta

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普通の人間とヴァンパイアが共存する世界。


現在世界には数少ないヴァンパイアの生き残りが存在する。


今でも月に1~2回血を欲するヴァンパイアたちは、血の代わりに「食血《しょっけつ》」というパウチ状の飲料を購入して飲む。


そのため人間から直接吸血するヴァンパイアは現在ほとんどいない。


しかしそんなヴァンパイアにとって良薬であり美味であり最上級の血を持つ「狂喜《きょうき》の血」と呼ばれる人間が存在する。


「狂喜の血」は狙われる存在であるため必然的に肉体的な強さが与えられる。



これは、たまたま各校のトップに立つ不良ヴァンパイアたちと


たまたま「狂喜の血」を持つ無敵女子のお話。







伊東織果いとうおるか、20歳。

黒髪のチリチリパーマに青緑色の目。

色白ハーフの顔立ちにはそぐわないガン垂れた無表情さ。


4校の総長として君臨する無敵女子はある日ふと思う。


私は総長として皆の役に立っているのだろうか・・・

ちゃんと上手く皆の上に立てているのだろうか・・・



でも彼女はナイーブな自分を圧し殺し、

表面を取り繕って皆と一緒に居ることを望んだ。


そんな外面無表情、内面ナイーブな女総長が、


ある日突然小さな子供になっちゃった!!




小さな子供は感情を露わにし、

ありのままの自分を晒け出す事しか出来ない。

これはそんな矢先のお話。


「全てが全てに意味があるのだ」と、


神様は優しく諭《さと》すのだった。







『なあ、お前・・・

このキズのこと、覚えてる?』








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