最果ての国から無謀な開拓を進める英雄譚~発展停止?よし!世界開拓しよう~

柳月翔夜

第39話波乱と偵察


「えぇと、あなた達誰ですか?」
「それは言えないが、ある者依頼されたとだけ言っておこう」
んー、この状況からどうやって抜け出そう
「依頼主の所に行く、付いてこい。」
まぁ、あと30分もある。依頼主を倒してこの大人数の人達をまいて逃げよう

~北世界"住居区"地下通路~
「あのまだですか?」
「ここだ。ルーク=シアルスをつれてきた」
!?なぜ俺の名前を…依頼主は誰なんだ?
ギィ
「あら、意外と小さいのね」
誰だ…?女の人、俺の変装魔法すらバレてるし何より魔素の密度が化け物だ…!

魔素は本来ごく少数を除けば肉眼では見える人は居ない。だが密度が高いものだと別だ。
オーラのように見える。ルークの場合は密度より、量が圧倒的に多いため薄く見えるが、指輪で制御できるようになっている。

「誰ですか?そして何の用で俺を連れてこさせたんですか?」
「私はフェイム=エンヴィ、あなたを拐った理由はあなたに頼みたいことがあるからよ」
「頼みたいこと?」

「君は二度もカルデラ王国を救った小さな英雄として言われている。単刀直入に言うと、私の傘下に入ってほしいの」
「嫌です」
「やっぱり即答よね。」
「というかあなたは何者なんですか?」
「私は九音天散答の1人よ」
ゾクッ、九音天散答!!
「そんなに怒らないでよ、前の"事件"はアイツが独断でやっただけだから知らないわよ」

壱の太刀、双流岩刃・曲!!

バシーン!
鞭!?1回で弾いた…

伍の太刀、音速の檻フルスピードver
ヒュン!
パァーーーン!
ぐっ、鞭だからむやみに近付けない…
「噂通り強いけど、まだ私には及ばないわね。あなたは私には勝てない。話を続けるわよ。九音天散答は自分達の野望を叶えるために集結した集団、私は男が嫌いなの。認めた男以外は話さないし、同じ息を吸うだけで反吐が出る。そんなとき、ふと思い付いたのよ。私が認めた男以外を消そうって」
コイツら、やっぱり要注意だ。

「そして私はあなたを認めたわ。6歳でその力、その肉体、その魔素の量。九音天散答に入るにふさわしい。一応、あと一席は私の推薦枠だからあなた入ってみない?」

「話が長いし、嫌だ。あとあなたに負けたと決めつけないでもらいたい」
「じゃこんなのはどうかしら、私と勝負して負けた方は勝った方の言うことを聞き、従う。あなたが勝ったら私に何でも頼んでいいわよ」
「OK、のった」
「あぁ、あなた達。連れてきてくれてありがとう。じゃ用済みだから消えて、」
「な、」バシーン!

「おい!なにしてんだ!!」
「何って?あいつらも男で、あなたより弱いわよ?大人で6歳に負けるとか信じられないわ」

漆黒閻魔
『さっきから聞いていれば、なんじゃ?調子にのりおって。妾が相手しよう』

「なんか雰囲気変わったわね。楽しめそうだわ」

陸の太刀、如法暗夜

ゾクッ「なにこれ、真っ暗じゃないの。これで私が見逃すと思ったら大間違いよ!」


鞭の過ち(ショットマイナス)

バァーーン!
「さぁ、どこに逃げたのかしら」

秘技・常闇駆天底!!

「な、、、」バシッ!
「くそっ、一個流された!」
ドカーン!
「重っ、なによこれ!私が知ってる技にはこんなの!」

弐の太刀、水無+牙獣(がじゅう)

牙獣
獣の牙のような破壊力で水無との相性は一見悪そうだが、静かで威力のある斬撃となる。

「調子にのってんじゃないわよ!」
バァーーーーーン!!!
ギギギギギ
「はぁ、はぁ」
常闇駆天底に耐えた…!
「予想外だけど一歩、いや三歩は及ばないわね。次はこっちの番よ!」

監獄の鎖!(プリズンチェイン)

ビュビュビュビュビュ!!

速すぎて鞭が見えない、しかもアイツのまわりに鞭がまわってるから近寄れない!

肆の太刀、毒怒!!

ピッ、
切り傷だが、毒がじきにまわる!それまでは守りに徹するしかない!

ピュン!
バシーン!
「痛っ、打撃が重すぎる。何回もくらってられないな」
『ムニャムニャ、』
「おい、常闇寝るな!」
『後は頼んだぞー…妾は休憩する』
「な、剣の重さが何倍にもなってる!?」
ピュン!

壱の太刀、双流岩刃!!
キン!
双流岩刃には二つの斬撃がある!もうひとつはアイツの後ろだ!

キーーン!
「後ろからの攻撃、考え方は悪くないけれど相手が悪かったわね。鎖は中距離戦闘にすごく向いてるの。私に至っては10年の月日を重ねているの。」
ヤバイな、隙がますます見えなくなってきた。勝てる未来が………ん?

そういえば常闇が寝たときに如法暗夜やったらどうなるか試してないな。

漆黒閻魔!

シューーーーゥゥ

陸の太刀、如法暗夜!!

ゴオゥ!
黒い煙がアイツのまわりに?
「また特殊なの使って、でもすぐに場所を特定するわ!」
使うなら今しかない!

秘技・常闇駆天底!!!!

ボフン、ドガーーーーーーン!!
さっきより威力が激増している?
まさか常闇が寝たことによっていつも使わない筋肉を使い、要らないところの力が抜けたってことか?

「さっきのように立ち上がれない…!?」
あとで常闇に感謝しないとな。
トドメだ!

壱の太刀、双流岩刃

「やっと消えた、この気配!」
キーーン!
「ふん、考えたが甘いわ」
ニヤッ
「それはどっちのことかな?」



バーーーーーーーーーーーーーン!!






活動記録
①依頼主の招待判明
②九音天散答の仕組み
③勝負開始
④常闇駆天底の習得
⑤結局人間が怖い。



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二人目の九音天散答の登場!
秘技の本当の習得!!
勝敗はいかに!!!
自分でもワクワクしてきました。よろしくお願いします。

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