最果ての国から無謀な開拓を進める英雄譚~発展停止?よし!世界開拓しよう~

柳月翔夜

33話敗北と怒り


「まずは…ロクルさんに伝えなければ!王女と王様が殺される!!」
『驚いた。敗北をすんなり受け止めるんじゃな』
「逆に今まで負けなかったのが奇跡のような感じだ。それに今回は敗北じゃない。逃走だ」
『負けず嫌いじゃな~まぁ、妾もじゃが』



~王宮前、処刑場~

「そろそろアチースがケリをつけているところだろう。こっちも始めるよとしよう!」
「騎士団長さん!なんで帰ってこないの!?」
「見捨てられたんだろう?潔くあの世に行くんだな」
これが最後だ…
伍の太刀、音速の檻+風神の息吹!!
ヒュー…バーーーーーーーーーーーーン
「かはっ…!!アチースが負けたの…か?」
「聞いてください…!ロクルさん」
「黙れ!俺達兄弟の執念をなめるなよ!」
流石に1人じゃ押さえられな、
ドスーン!
「王女!?」
「貴方はいつからそんな呼び方になったんですか。私が押さえてます。トドメを!」
「くそったれがーーーーーーーーーー!」
「聞いてください!!!!」
ビリビリビリ

「あなた達スピード一家は騙されたのです。九音天散答に…」
「何を言ってる…!お前らが…お前らが俺たちに濡れ衣を!」
「いいえ、九音天散答が昔から計画を操り、段々スピード家の怒りを募らせ遂にレイアさんをスパイに…」



「そんなわけ無い…絶対に…絶対に!」
「そんな過去があったなんて」
「レイアさんとアチースさんは…」
「そうだ!あの二人はどうしたんだ!」
「殺されました…レイアさんは口封じに、アチースさんは目障りだと…」
「……おい、お前の言うことを信じる気はないがその九音天散答の1人は何処だ」
「分かりません。逃がしてしまいました
すいません!」
「墓…建ててくれないか?俺達は悪いことをしたとは思ってない。だが、お前らが不快に思ったかもしれない。でも、兄さんと弟の墓は建てて…くれ!」
…表には出していないが、悲しみの感情だ。
『こやつらはなにも悪くない』
ドロン!
「剣が少女に!?」
『今!?』
「俺は九音天散答を探す、そして…………………潰す!!!!」グシャ
「俺達も、」
ギロッ
「お前らも、帰ったら潰す。覚えとけ」
この人は…止まらない。闇へと一直線に進んでいる。


こうしてスピード兄弟の計画は葬り去られた
俺達は約束通り"墓"を建てた。
俺はもっと強くなりたいと思った…







チュンチュンチュン
「くっ、はぁ…」ムニュ
「ムニュ?」
スーッスーッ
「……常闇……」
『ん?んん!良く寝たのじゃ~』
ゴチーーン!
『ギャーーーーーーー!痛い~!何をするんじゃルーク…!?』
「お前はなんで人の姿になって俺の隣で寝ているんだ」
『やれやれ、寝る理由は1つじゃよ』
チッチッチと舌を微妙に打つ常闇をもう一回殴りたくなった
『そこにベッドがあるから!』
ゴチーーン!




『すいませんでした…』シュー…
「それでよし」
『だって…ルークが夜に泣いているから隣に入ったんじゃもん…』
常闇…案外良いところもあるじゃないか
『時々ルークが妾の胸を触っていて面白かったぞ?』
ん?
『発情してるなら相談してくれれば良かったものを』ニヤニヤ
『少しくらいなら見せてやってもいいんじゃぞ?』チラッ
ゴッッッッチーーーーン!
『っぎゃーーーーーーーーー!?!?』



がちゃん!
「何かあったのですか!」
『あー星が1つ、2つ、3つ~』
「本当に何が?」
「あールーナ、気にすんな。壊れてるみたいだからな。朝ごはん食べるぞ」
「はい!」
「あ、吊るしといて」
「は、はーい」
ガチャン

あの事件から1ヶ月国は復興に力を注いだ。
俺達の泊まっていた宿屋を一番に直してくれ、国民も宿主もお裾分けと言い、大量の食糧をくれる。だが、丁重に断った。次は北世界にいかないといけないからな。

「ふーっ食べ過ぎた…」
バッタン!バッタン!
「上がうるさいな…まぁ、ネズミだろう」
「たぶん、常闇だと思いますけど…」

「これから俺達の行く道の選択肢を決める!」
『五つの玉探しじゃろ?』
「まぁ、それもそうなんだが、
1つ目、西世界へ行く
2つ目、北世界へ行く
3つ目、東、南で修行」
「なるほど、西世界にはもっと強い人もいますからね。北世界も門番は一番強いと言われていますし、未知という点では北世界ですね」
『妾は修行が3つ目は無しじゃと思う。
南で妾達は宝玉を手に入れたから南にはもうない。東でもスピード兄弟が持っていたからあとは北と西じゃ』
スピード兄弟のレイアさんとロクルさんが持っていたみたいで、ロクルさんは大会には行かないと言っていた
「残りは2つですね。それにここに1ヶ月も滞在してしまいました」
「あと6ヶ月半、1ヶ月滞在といってもある程度まで怪我を直すための時間だからな」
『西でいいんじゃないか?』
「OK北だな。じゃあ準備をしよう」
『は!?妾の意見を聞かないつもりか!』
「朝の一件でお前の地位はルーナよりしたに回った。」
「朝の一件!?やはり何か…私のルーク様に何かしたら飛ばしますよ?って今まで常闇の下だったんですか?!」
『エリザ~…ルークが虐める~…』
久しぶりにエリザに会うとするか
「おぉ、ルークもう出ていくのか?」
「ここに長居すると大会に間に合いませんからね」
「あぁ、そうだな。んじゃこれ誕生日プレゼント」
…なんだこれ
「これは…?」
「魔道具だ。ドーセ指輪をなくしたと思ってな。これはAからZまで段階を増やし、魔力を抑制することができるように進化させた!ある一定の魔力量を越えると壊れるようになっている。試しに着けてみろ」
ガチャ
ガチャ?
ニヤッ「正し、一定の魔力にいかない限り外れない仕様になっている」
騙されたーーーーーーーーーー!
「じゃ頑張れよー」




フン!本当に外れない…
『諦めた方がいいぞ。修行の一環としてやろう…クスクス』
コイツさっきので俺に恨みを持ってやがる
スッ
『ギャーーーーーーー!笑ってない!笑ってないぞ!…ん?って居ない!?』










「北世界の門番はエルフだったよな」
「そうですね。エルフは頭脳が優れているので気を付けて戦わなきゃですし」
『くっ、妾はゴミか!』
「お、帰ってきたのか。きちんと常闇も仲間だと思ってるぞ?」
『そ、そうか?』
「あぁ、しっかりサポートしてくれるしな!」ニコッ
『ル、ルーク~』スリスリ
この光景前も見た気がする……








活動記録
①怒りのロクル
②終戦。
③2つの宝玉GET
④朝の一件














ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アンドートの真の戦いが終わり、次からは北世界編へと移ります。
そして!☆が7になりました!凄く嬉しいです。これからも投稿頑張っていくので応援よろしくお願いします

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品