最果ての国から無謀な開拓を進める英雄譚~発展停止?よし!世界開拓しよう~

柳月翔夜

第二章15話旅立ちと別れ、そして新たな物語





マルシー島にて治療をしてから1ヶ月が経った…


「よし!全員完治だな!」
「ジンさんが一番回復が早いってどういうことなのでしょう」
「こいつはバカだよ。相手にしない方がいい」
「お前、日に日に言うことが酷くなっていないか?」
「まぁまぁ二人ともいいじゃない。」
「王女様…目が笑っていないです…」
「主様のお仲間は相変わらず賑やかですねー」
『なぜ、妾はこんな奴に屈したのだろう』
「それ、100回聞いた」
『まだ97回じゃ!』
「数えてたの!?」
ワイワイ、ワイワイ
「ねぇー連れてってよー!」
「ニーナはまだ5歳だろ?あと10年したらいいぞー」
「あんたも6歳よ!」

カルデラ王国は復興に向けて王女とリープさんは王国に、
ニーナは島に残ることに決めた。
俺はと言うと、常闇竜を使いこなすためにジンさんと1週間ほど訓練した

「じゃそろそろ行くぞ。ルーク」
あ、アンドート王国は南への扉を破ったが、女王と兵隊は失踪。農民や貴族を残して混乱の最中だ。
「はい。南の扉が破れて好都合かもしれませんね」
「まぁな西への扉はもう既に破れているようだからな」
ある程度世界のことが分かってきた
扉はすべて破られたようだが、俺の疑問はこうだ

①先に進むほど本当に発展はしているのか
②西世界(ウエストワールド)の先には何があるのか

①に関してはカルデラが弱すぎるから、可能性は高いだろう
②は未知だ。リープさんがアンドートの書籍等を見たそうだが、それに関したものは何一つないそうだし…そして…

「なぁ!この招待状には大会へ招待しますって書いてあるから武闘大会とかなのか!」
「しかも主催者ジョーカー零って怪しいですね。アンドートの四聖人の懐に全員入ってましたからジンさんと僕、エリザは戦えますね」
「だよなー予選通過者は全世界大会だってよ!東は南が広いから半分とやれってなんかムカつくけどな!」
そう、それが三つ目の疑問謎の招待状だ。
四聖人のポケットに入っててカルデラには来ないということは推測として一定の強さを超えないと渡されないということか
そして謎の主催者ジョーカー零。この規模の大会を作るということは相当世界について知っている。優勝したらたぶん会えるからそこで世界の秘密を聞く。それが今度の目標とする


涙でみんな港まで来てくれた
「この船…三人入るか?」
『4人じゃ』
「ルーク!約束だからねー!」
ニーナも少し涙目だ。次来るときは世界一周したときだろう
「おう!」
そして、カルデラ王国、マルシー島、アンドート公国を後にした














「デッッッッケェーーーー!」
そして新たな国、大会の地サドンガイアへと着いた
『おぇぇーー!』
「はぁ…いつまで吐いてるの?トコヤミ」
『うるさい!剣にとって人間の船酔いは未経験、うっぷ…』
「大丈夫か?」
『エリザはやっぱり優しいやつじゃぁ』
この幼女!美少女と思っていたが…
ビーン!
この展開…まさか

「誰だ貴様ら!」
大正解…世界がちがくても話を聞かずに矢を放つのは一緒か…
「答えろ!出ないと魔法で攻撃するぞ!」
「私達はこの招待状を貰ってきた!ここがサドンガイアだろう!」
ナイスエリザ!姿は17歳!
「失礼…通っていいぞ」
「ふぅ…疲れた」
『いきなり物騒じゃな。』
「最近は浮浪者が多いんだ。悪かったな」
…アンドートの奴等だな。
「その人たちはどうなったんですか?」
「私達の騎士副団長チヤミ=マチセス様が20分足らずで終わらした。その大会にも招待されているぞ」
副団長でその強さ…当たったらヤバイな。ってか団長にもだけど…やっぱり疑問②は当たってる可能性が高い
「よーし!武器でも買うか?」

もう一度大会のルールを見てみよう

①武器使用可
②何をしてもいい
③さまざまな剣道、魔法が集まる

いつ見ても大雑把な説明だな。日時は3日後
「リープさんがなくなったから魔道具は無いよなー」
『目を盗んで取ってきてやったぞ。全部』
色々ある…手癖が悪いのか?
「おぉ!武器チェンジ2号機か!」
「魔素調節2号機も!」
『妾をしまえる鞘もあるぞ!』
「超合金鎧!私が使っていいか!?」
紙…まさか…

お前らが盗むと思って机に置いておいた。まず武器チェンジ2号機とふざけた名前をつけるバカがいるかもしれないから名前に関しては諦める。斧と槍を追加しておいた

「誰がバカだ!あの野郎…!」



「へくしっ!」
「風ですか?リープ」
「いや、誰かが噂している気がします」
「あの人達がしているのかもね」
「きっとそうです」



次に魔素調節2号機だ。今までは制御システムしかなかったけど、調節も可能にしておいた
「便利になったってことですね」
「何でこっちの名前は合ってるんだよ!」

次は鞘だが、常闇竜が欲しがると思って用意した。オークが踏んでも潰れないぞ
『案外リープもいいやつじゃ!』


最後に鎧。たぶん鎧マニアのエリザは喜ぶだろう。それは超合金でできている。鞘よりも固いぞ
スリスリ「私の鎧~」

ありがたいです。リープさん!大切に扱わせていただきます
「じゃ三日後にコロシアムで!」
ふーっ……あれ?ここの通貨ってなんだろう
まぁ、魔物を倒して稼ぐとするか
『どうするんじゃ?久しぶりに何か斬りたい気分じゃ』
「物騒な気分だな…まず、そこら辺の森の魔物を倒す」




「大分強かったなぁ。ジェネラルオーク5体とオーク20体。ゴブリン100体。ここら辺にして宿屋を探そう」
『すべて軟弱過ぎだ。それにしてもお主はちっこいのに剣の使い方ってものをよく知っておるな』
俺は前世で武将に憧れて剣術を三年習っていたから基本と少しの応用は覚えている
「トコヤミの切れ味がいいからだ」
『そ、そんなに誉めてもなにもでないぞ!』


~冒険者ギルド~
ドタバタ!
「あのー」
「なんだ?今は緊急事態だ。手短にしろ!」
「冒険者登録したいんですけど」
「小僧がかー?あとちっこい女が一人か」
『よし、斬るぞルーク』
「よいしょ!これならどうですか?」
ピタッ
「奥へ来てもらおう…」

「親が冒険者なのか?坊主たち」
「いぇ、とある大会のためにはるばる東世界から」
「とある大会…まさか!」
「これで分かりますか?」
「こりゃ失礼しました!すぐに手続きを行います」
『その招待状…魔素を感じる』
本当だ。確かに少しな
『って頭のなかに話しかけてくるでない!』
なんか真似したらできた
『お主は魔素をその指輪に吸いとられてるから少なく感じるだけじゃ。妾にはとてつもなく強い魔素を感じる』
この指輪そんな機能があるのか…

「では、貴女方はEランクから始めさせていただきます」
「ランクはどんな感じなんですか?」
「簡単に説明するとS~Gランクまで、ですがその量の魔物と招待状でこうしてもらいました。その強さに見込んで貴女方にお願いがあるのですが…」
「はい?」
「近頃魔物が大量発生しており、西世界で魔王が目覚めたと警報があり、そして魔物約100万体がこの国に向かっているそうで、」
「100万!?」
「冒険者が15万人参加するのですが、このままじゃ間に合わないのです。」
「いいですよ。参加しましょう」
「ありがとうございます!」
『お人好しめ』
「本気でやって何体倒せるか。そして冒険者にどんな強いやつがいるか試したいからな」
「Sランク全10人中6~10位まで参加しますよ」
「あれ、聞こえてた」
こうしてトコヤミと俺は夜に備えて寝た








活動記録
①マルシー島からの旅立ち
②新たな国サドンガイアへの到着
③大会への準備
④魔王軍からの刺客
⑤ジンとリープは通じあっている?




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新章突入!なので、今回はサービスで増量版の13話、14話のなんと1.3倍の量です!
次回からは少し長い戦いが始まります。
各世界大会編はもう少しあとなので、楽しみにしていてください!
数々と襲い掛かる魔物達にルークは対抗できるのか!そしてSランク冒険者の実力とはいかなる強さを持っているのか
今回も見ていただきありがとうございます

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