クラスメイトは魔法少女。俺、黒幕。
美味しそうな肉まんですわね。
「私はこれから、学園の巡回がありますので、失礼します。くれぐれも学園内で怪しい行動を取らないように」
お前が言うな。
俺にラリアッツをかました事に、微塵の反省もないメイドは、丈の長いスカートを手直しすると、教室から去って行った。
パンダに変身出来る子。
何やら魔法少女達が手にするもの開発しそうな女の子。
そして、人にラリアットをかますのが趣味と見えるメイドさん。
なんとも言えない面子。
自己紹介チックに次々と現れやがった。
しかし、長い付き合いになりそうだ。そういう事だろう。
ひとまず、今日はもう自由時間だ。腹も減ったし。とりあえずアネットさんの所に行くとしよう。
「まず、担任の先生方は日程通り、オリエンテーションの準備を。ともかく明日は……」
職員室を覗いて見ると、教師達を集めて、何か指示をしている様子のアネットさん。
魔界の人なのに、ちゃっかり地球の教師達を取りまとめている。まあ、教頭先生らしいし。魔法の力は偉大だな。
開校初年度の初日という事で、校内は何処も慌ただしい。
アネットさんも、今日は暇になりそうもないみたいだし、コンビニで食料を調達して、ゲームでもする事にしよう。
俺は何処と無くワクワクした感情と、魔法少女とクラスメイトという、明らかに厄介事に巻き込まれそうないやな予感を併せ持っていた。
職員室を出て、昇降口で靴を履き、何も入っていないかばん片手に正門から出る。
何だか、腹が減ったなと思い、寮に帰る前に、近くのコンビニに行く事にした。
すると。
コンビニの駐車場で、覚えたばかりの顔があった。黄色の魔法少女だ。1番小柄な。
その女の子は、まさに今肉まんを頬張ろうと口を開けた瞬間だ。
俺に気付いた様子で、こちらに手を振っている。
「新井魔人ではないか~!お前も買い食いか~?」
「偶然だなー。こんなところで会うなんてさー。……ばくっ。モグモグ」
樺羅杜学園から程近いコンビニの前。制服姿のまま、ショートヘアの黄名さんがコンビニ袋をまさぐりながら、パクパクモグモグしている。
今日会ったばかりだけど、おにぎりの件もあるし、友好的にいけそうだったので、俺もやあと話し掛ける。
「黄名さん。コンビニで昼飯?」
「そうなのだ。寮の食堂は明日からでしょー? 仕方ないのだ。……あむっ……。おいしー!」
俺の姿を見つけ、多少の感動のようなものは心のどこかで生まれた様子な彼女。
しかし、手にしている肉まん程の価値はなかったようで、黄名さんは、にこやかに肉まんをモグモグ。
あまりにも美味しそうに頬張っているものだから、俺も余計に腹が減ってしまった。
「このコンビニには、特製ピリ辛肉まんが売っているのだ! 超オススメなのだ!!」
そう言っている間に、彼女はその特製ピリ辛肉まんを1つ平らげてしまった。
「凄く美味しいのだ! 2つ買って正解だったよー。……あむっ……」
彼女はコンビニ袋に手を入れ、また同じ肉まんを頬張った。
………。
それを見て俺は思う。
この子を落とすのは、わりと簡単なんじゃないかと。
何故だかそう思った。
お前が言うな。
俺にラリアッツをかました事に、微塵の反省もないメイドは、丈の長いスカートを手直しすると、教室から去って行った。
パンダに変身出来る子。
何やら魔法少女達が手にするもの開発しそうな女の子。
そして、人にラリアットをかますのが趣味と見えるメイドさん。
なんとも言えない面子。
自己紹介チックに次々と現れやがった。
しかし、長い付き合いになりそうだ。そういう事だろう。
ひとまず、今日はもう自由時間だ。腹も減ったし。とりあえずアネットさんの所に行くとしよう。
「まず、担任の先生方は日程通り、オリエンテーションの準備を。ともかく明日は……」
職員室を覗いて見ると、教師達を集めて、何か指示をしている様子のアネットさん。
魔界の人なのに、ちゃっかり地球の教師達を取りまとめている。まあ、教頭先生らしいし。魔法の力は偉大だな。
開校初年度の初日という事で、校内は何処も慌ただしい。
アネットさんも、今日は暇になりそうもないみたいだし、コンビニで食料を調達して、ゲームでもする事にしよう。
俺は何処と無くワクワクした感情と、魔法少女とクラスメイトという、明らかに厄介事に巻き込まれそうないやな予感を併せ持っていた。
職員室を出て、昇降口で靴を履き、何も入っていないかばん片手に正門から出る。
何だか、腹が減ったなと思い、寮に帰る前に、近くのコンビニに行く事にした。
すると。
コンビニの駐車場で、覚えたばかりの顔があった。黄色の魔法少女だ。1番小柄な。
その女の子は、まさに今肉まんを頬張ろうと口を開けた瞬間だ。
俺に気付いた様子で、こちらに手を振っている。
「新井魔人ではないか~!お前も買い食いか~?」
「偶然だなー。こんなところで会うなんてさー。……ばくっ。モグモグ」
樺羅杜学園から程近いコンビニの前。制服姿のまま、ショートヘアの黄名さんがコンビニ袋をまさぐりながら、パクパクモグモグしている。
今日会ったばかりだけど、おにぎりの件もあるし、友好的にいけそうだったので、俺もやあと話し掛ける。
「黄名さん。コンビニで昼飯?」
「そうなのだ。寮の食堂は明日からでしょー? 仕方ないのだ。……あむっ……。おいしー!」
俺の姿を見つけ、多少の感動のようなものは心のどこかで生まれた様子な彼女。
しかし、手にしている肉まん程の価値はなかったようで、黄名さんは、にこやかに肉まんをモグモグ。
あまりにも美味しそうに頬張っているものだから、俺も余計に腹が減ってしまった。
「このコンビニには、特製ピリ辛肉まんが売っているのだ! 超オススメなのだ!!」
そう言っている間に、彼女はその特製ピリ辛肉まんを1つ平らげてしまった。
「凄く美味しいのだ! 2つ買って正解だったよー。……あむっ……」
彼女はコンビニ袋に手を入れ、また同じ肉まんを頬張った。
………。
それを見て俺は思う。
この子を落とすのは、わりと簡単なんじゃないかと。
何故だかそう思った。
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