親の職業が○○な娘さん達
あなたはメロンをどこまで食べる?
「はい、どうぞ。ツナギくん」
ブレザーから取り出したナイフ。側の棚にあった紙皿を浸かって器用に大きく立派なメロンを切り分けたアワビ。
それをまずは、渡されたツナギが何かを思い出した。
「あ、そうだ。夕食までは何も口にしないようにってさっき医者に言われたんだった」
それを聞いたアワビが口元をひきつらせた。
「ええっ!? どうしてですか?」
「ほら、5日間眠っていたわけだから、その間は何も食べていなかったわけで。お腹がすいてるからって急にバクバク食べてしまうと困るって言われたんだよ。夕方に検診して、何もなければ流動食を用意するって」
「そうだったんですか。 メロンを切る前に言って下さいよ」
「ごめん、ごめん。すっかり忘れてて。メロンは2人で食べていいよ」
「こんなおっきなメロン、2人じゃ食べきれませんよ。ねえ、デカマンさ………」
「余裕だぞ」
「えっ?でも、そこの冷蔵庫に入れておけば1日くらいは持ちますし」
「メロンというものは切ってしまった以上、1時間以内に食べないと腐ってしまう代物だからな。ツナギの分もあたしが美味しく頂いてやるから安心するといいぞ」
一切全くこちらの話を聞こうとしない、断固たる姿勢にアワビはツナギに助けを求めたが、ツナギは全部切ってあげなさいと、目で合図を送った。
そしつツナギは自分の分のメロンを紙皿ごと、ココロに差し出した。
「はい、ココロちゃん。これをお食べ」
「かたじけないなあ!」
ココロは座っている椅子ごと、さらにベッドへ引き寄せるようにして、大きな背中を丸めるようにして、メロンを受けとる。
これ以上ない幸せそうな表情。ツナギが目覚めたと聞いた時よりも嬉しい表情なのは想像に容易い。
「それではいただきます!」
アワビが切り分けたメロン。6等分程に切り込みが入ったど真ん中の1つに爪楊枝を突き刺し、果汁が滴るメロンを豪快に口を大きく開けるようにして頬張った。
ココロの口の中に、芳醇な甘みがいっぱいに広がる。
「どう? ココロちゃん。美味しいかい?」
ツナギの訊ねに、彼女は深く頷いた。
「ああ………。サイコーだ。美味すぎる」
「それはよかった」
ココロはまるでフードファイターのように、アワビが切り分けたメロンを次々と平らげていく。
「あ、ココロちゃん。ゴミはこの袋に入れていいよ」
ツナギはその辺に畳んで置かれていたコンビニのレジ袋を広げて渡そうとしたのだが、ココロはキョトンとした表情を浮かべた。
「ゴミ? ツナギよ。何の話だ?」
「いや、メロンのゴミ入れていいよって話よ」
「何を言っているんだ? メロンを食べるのに。ゴミなんて出ないじゃないか」
そう言うココロを見てツナギは愕然とした。ココロはまるでバナナを食べるようにして、メロンの残った皮をバリバリと貪っていたのだから。
「あれ? ココロちゃん? 何をしてるの?」
「ボリボリ。 何って、メロン頂いているのだが ………もしかして、皮は食べたかったのか!? す、すまない! 全部あたしにくれたのだとばかり!」
ココロは慌てふためいたが、ツナギにしてみればとんだお門違い。固くてとても食べられないメロンの皮を食べてしまった彼女の体は大丈夫だろうか? と心配になり、もしかしてただ者ではないのでは? と、そんな気持ちにもなった。
そんな状況で、アワビが張り合うように横から口を挟む。
「まあ、ツナギくんのおちんちんの皮を美味しく頂くのは、このわた………」
「てめえはマジで黙ってて」
ツナギはわりと本気でイラッとした。
          
ブレザーから取り出したナイフ。側の棚にあった紙皿を浸かって器用に大きく立派なメロンを切り分けたアワビ。
それをまずは、渡されたツナギが何かを思い出した。
「あ、そうだ。夕食までは何も口にしないようにってさっき医者に言われたんだった」
それを聞いたアワビが口元をひきつらせた。
「ええっ!? どうしてですか?」
「ほら、5日間眠っていたわけだから、その間は何も食べていなかったわけで。お腹がすいてるからって急にバクバク食べてしまうと困るって言われたんだよ。夕方に検診して、何もなければ流動食を用意するって」
「そうだったんですか。 メロンを切る前に言って下さいよ」
「ごめん、ごめん。すっかり忘れてて。メロンは2人で食べていいよ」
「こんなおっきなメロン、2人じゃ食べきれませんよ。ねえ、デカマンさ………」
「余裕だぞ」
「えっ?でも、そこの冷蔵庫に入れておけば1日くらいは持ちますし」
「メロンというものは切ってしまった以上、1時間以内に食べないと腐ってしまう代物だからな。ツナギの分もあたしが美味しく頂いてやるから安心するといいぞ」
一切全くこちらの話を聞こうとしない、断固たる姿勢にアワビはツナギに助けを求めたが、ツナギは全部切ってあげなさいと、目で合図を送った。
そしつツナギは自分の分のメロンを紙皿ごと、ココロに差し出した。
「はい、ココロちゃん。これをお食べ」
「かたじけないなあ!」
ココロは座っている椅子ごと、さらにベッドへ引き寄せるようにして、大きな背中を丸めるようにして、メロンを受けとる。
これ以上ない幸せそうな表情。ツナギが目覚めたと聞いた時よりも嬉しい表情なのは想像に容易い。
「それではいただきます!」
アワビが切り分けたメロン。6等分程に切り込みが入ったど真ん中の1つに爪楊枝を突き刺し、果汁が滴るメロンを豪快に口を大きく開けるようにして頬張った。
ココロの口の中に、芳醇な甘みがいっぱいに広がる。
「どう? ココロちゃん。美味しいかい?」
ツナギの訊ねに、彼女は深く頷いた。
「ああ………。サイコーだ。美味すぎる」
「それはよかった」
ココロはまるでフードファイターのように、アワビが切り分けたメロンを次々と平らげていく。
「あ、ココロちゃん。ゴミはこの袋に入れていいよ」
ツナギはその辺に畳んで置かれていたコンビニのレジ袋を広げて渡そうとしたのだが、ココロはキョトンとした表情を浮かべた。
「ゴミ? ツナギよ。何の話だ?」
「いや、メロンのゴミ入れていいよって話よ」
「何を言っているんだ? メロンを食べるのに。ゴミなんて出ないじゃないか」
そう言うココロを見てツナギは愕然とした。ココロはまるでバナナを食べるようにして、メロンの残った皮をバリバリと貪っていたのだから。
「あれ? ココロちゃん? 何をしてるの?」
「ボリボリ。 何って、メロン頂いているのだが ………もしかして、皮は食べたかったのか!? す、すまない! 全部あたしにくれたのだとばかり!」
ココロは慌てふためいたが、ツナギにしてみればとんだお門違い。固くてとても食べられないメロンの皮を食べてしまった彼女の体は大丈夫だろうか? と心配になり、もしかしてただ者ではないのでは? と、そんな気持ちにもなった。
そんな状況で、アワビが張り合うように横から口を挟む。
「まあ、ツナギくんのおちんちんの皮を美味しく頂くのは、このわた………」
「てめえはマジで黙ってて」
ツナギはわりと本気でイラッとした。
          
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