親の職業が○○な娘さん達
再会
「ツ、ツナギくぅん…………」
「げっ!!」
バチンと視線が合う、ツナギとその女の子。一瞬静寂した時間が流れた後、その女の子から涙と汁が溢れ出す。
そして、その女の子は靴を履いたまま、ベッドの上に飛び乗り、ツナギを抱き締めて頬擦りした。
「ツナギくん! 本当に復活したんですね! 幽霊じゃないんですね!!」
「……ぐるじぃ…………はなして」
そのくらい強くしがみつかれたツナギだったが、悪い気はしなかった。女の子らしい少し甘い香りと柔らかく温かみのある抱擁。
ようやく生きた心地を実感できた気がしたのだ。
ゴツン!!
「………いたい」
鈍い音がした先を見ると、冗談のように体の大きい女の子が病室の入り口でぶつけた頭を押さえていた。
その大きな女の子はたんこぶが出来た頭をスリスリし、涙目になりながらゆっくりと口を開く。
「病室ではうるさくしたら怒られる。あと、ベッドの上にも乗ってはダメ」
「しょーがないですねえ」
ツナギに股がっていた女の子は渋々ベッドから降りた。
そしてツナギはその女の子2人に訊ねる。
「………あの、君たちは……?」
「ええー!? ツナギくん、私のこと、覚えていないんですかぁー!?」
これ以上は開きようのないくらい口を大きく広げて、女の子は心底がっかりした。
ツナギの襟の辺りを掴んで彼を思いのままにゆっさゆっさと激しく揺らす。
「ツナギくんにとって、私は絶対忘れられない存在のはずなのにぃー!! 本当に覚えていないんですかぁ!?」
「…………え、うん……ごめん」
鬼気迫る彼女の迫力にツナギはとりあえず謝罪の言葉を口にした。
それを見た女の子は、頬をぷくぅーっと膨らませる。
「それならば、顔を見て分からないのならば、ここを見せて思い出させるまで!」
そう言って、彼女は制服のスカートを両手で強く掴んだ。
「このマン所(どころ)が目に入らぬかぁー!!」
女の子はそう叫び、自分の顔が隠れるくらい、豪快にスカートを捲り上げた。
そこには、あるべきはずの三角形な布の存在は確認出来ず、きれいに筋が通った彼女の1番大切な場所が、また会ったわね。と、ツナギに挨拶した。
それを目にしたツナギの頭に、激流が押し寄せるが如く。5日前の記憶が鮮明に甦ってきた。
そして、ツナギは言った。
「ナイフで刺された後に見た、白く輝くびしょびしょの恥丘の形と、側にいてくれた君のことを思い出したよ」
「ありがとうございます!!」
(なにがありがとうなのだろう)
2人のやり取りを見ていた長身の女の子はそう思ったが、決して口には出さなかった。
「そっか! 君たちが俺と同じ、白銀の血の持ち主で、輸血に協力してくれたんだね! ありがとう!!」
「気付くのが遅すぎます! 私のおまんこを見る前に、ビンビンに感じて下さいよ!!」
「いやー、そうは言っても、ナイフで刺されて意識が朦朧としていたんだから、許してくれよ。気を保つので精一杯だったんだから」
「そのわりには、私のおまんこの形はちゃんと覚えてましたよね!!」
「そ、そりゃまあ。初めて見たから衝撃的で………。とりあえず座ったら?そこにしまってある椅子使っていいから」
「ツナギくんが私の椅子になってくれないんですか?」
「今、お腹縫ってあるんだから堪忍してくれ」
先ほどツナギの両親が使用していた丸椅子。
部屋の隅に置かれたテーブルの下にしまわれていたその椅子を引っ張り出し、女の子は2人ともベッドの両脇に別れるようにして座った。
向かってベッドの右側、出入口に近い場所に座った女の子が自分の胸に手を当てる。
「私の名前は、霜杉アワビ! 気軽にあわびちゃんと呼んで下さい、ツナギくん!」
「ア、アワビ? それ、本当の名前?」
「ええ、紛れもなく本名ですよ? 学生証見ます?」
「君の親はどういうつもりでその名前を付けたの?」
「どういうつもりだったんでしょうね」
まさかの中身のない返しに多少キョトンとしながらも、ツナギはあわびとは反対側に座る女の子に視線を移した。
「君は……」
ツナギがそう言い掛けると、この世のものとは思えないほどに体の大きな女の子が口を開いた。
「あたしの名前は、高杉こころだ」
何故だかちょっと恥ずかしそうにしながらそう名乗った。少し低音で、聞き取りやすい落ち着いた声色である。
盛った犬のようにやかましいあわびとは全然違う。
「こころちゃんか。よろしくな。そういえば、ありがとう。確か君も白銀の血の持ち主で、俺に輸血してくれたんだよね」
「あ、ああ。たまたまあの現場に居合わせてな。だが、体は大丈夫か? どこか痛いところはないか?何かあったらすぐに誰か呼ぶんだぞ」
「あ、うん。ありがとう。お陰様で特に今のところは大丈夫だよ。……とにかく2人には感謝しきれないよ。あわびちゃんとこころちゃんの血がなかったら間に合ってなかったって言われたし」
ツナギがベッドに寄りかかり直しながらそう言うと、側のかごに積まれていた真っ赤なリンゴが少しだけ動いた。
「私の血はどうでしたか、ツナギくん!! 美味しかったですか!?どんな味でしたか?」
「味なんて分かんねえよ」
「足りなかったらまたあげますよ! どんどんちゅーちゅーしてくれていいですからね! お腹すいたら遠慮せずに言って下さい!」
「俺は吸血鬼か。あと、薄々感づいていたけど、あわびちゃんやかましいよ。病院では静かにね」
「そんな…………うすうすだなんて。どうして私が1番好きなコンドームを知ってるんですか………照れちゃいますね」
「マジで1回黙って」
「げっ!!」
バチンと視線が合う、ツナギとその女の子。一瞬静寂した時間が流れた後、その女の子から涙と汁が溢れ出す。
そして、その女の子は靴を履いたまま、ベッドの上に飛び乗り、ツナギを抱き締めて頬擦りした。
「ツナギくん! 本当に復活したんですね! 幽霊じゃないんですね!!」
「……ぐるじぃ…………はなして」
そのくらい強くしがみつかれたツナギだったが、悪い気はしなかった。女の子らしい少し甘い香りと柔らかく温かみのある抱擁。
ようやく生きた心地を実感できた気がしたのだ。
ゴツン!!
「………いたい」
鈍い音がした先を見ると、冗談のように体の大きい女の子が病室の入り口でぶつけた頭を押さえていた。
その大きな女の子はたんこぶが出来た頭をスリスリし、涙目になりながらゆっくりと口を開く。
「病室ではうるさくしたら怒られる。あと、ベッドの上にも乗ってはダメ」
「しょーがないですねえ」
ツナギに股がっていた女の子は渋々ベッドから降りた。
そしてツナギはその女の子2人に訊ねる。
「………あの、君たちは……?」
「ええー!? ツナギくん、私のこと、覚えていないんですかぁー!?」
これ以上は開きようのないくらい口を大きく広げて、女の子は心底がっかりした。
ツナギの襟の辺りを掴んで彼を思いのままにゆっさゆっさと激しく揺らす。
「ツナギくんにとって、私は絶対忘れられない存在のはずなのにぃー!! 本当に覚えていないんですかぁ!?」
「…………え、うん……ごめん」
鬼気迫る彼女の迫力にツナギはとりあえず謝罪の言葉を口にした。
それを見た女の子は、頬をぷくぅーっと膨らませる。
「それならば、顔を見て分からないのならば、ここを見せて思い出させるまで!」
そう言って、彼女は制服のスカートを両手で強く掴んだ。
「このマン所(どころ)が目に入らぬかぁー!!」
女の子はそう叫び、自分の顔が隠れるくらい、豪快にスカートを捲り上げた。
そこには、あるべきはずの三角形な布の存在は確認出来ず、きれいに筋が通った彼女の1番大切な場所が、また会ったわね。と、ツナギに挨拶した。
それを目にしたツナギの頭に、激流が押し寄せるが如く。5日前の記憶が鮮明に甦ってきた。
そして、ツナギは言った。
「ナイフで刺された後に見た、白く輝くびしょびしょの恥丘の形と、側にいてくれた君のことを思い出したよ」
「ありがとうございます!!」
(なにがありがとうなのだろう)
2人のやり取りを見ていた長身の女の子はそう思ったが、決して口には出さなかった。
「そっか! 君たちが俺と同じ、白銀の血の持ち主で、輸血に協力してくれたんだね! ありがとう!!」
「気付くのが遅すぎます! 私のおまんこを見る前に、ビンビンに感じて下さいよ!!」
「いやー、そうは言っても、ナイフで刺されて意識が朦朧としていたんだから、許してくれよ。気を保つので精一杯だったんだから」
「そのわりには、私のおまんこの形はちゃんと覚えてましたよね!!」
「そ、そりゃまあ。初めて見たから衝撃的で………。とりあえず座ったら?そこにしまってある椅子使っていいから」
「ツナギくんが私の椅子になってくれないんですか?」
「今、お腹縫ってあるんだから堪忍してくれ」
先ほどツナギの両親が使用していた丸椅子。
部屋の隅に置かれたテーブルの下にしまわれていたその椅子を引っ張り出し、女の子は2人ともベッドの両脇に別れるようにして座った。
向かってベッドの右側、出入口に近い場所に座った女の子が自分の胸に手を当てる。
「私の名前は、霜杉アワビ! 気軽にあわびちゃんと呼んで下さい、ツナギくん!」
「ア、アワビ? それ、本当の名前?」
「ええ、紛れもなく本名ですよ? 学生証見ます?」
「君の親はどういうつもりでその名前を付けたの?」
「どういうつもりだったんでしょうね」
まさかの中身のない返しに多少キョトンとしながらも、ツナギはあわびとは反対側に座る女の子に視線を移した。
「君は……」
ツナギがそう言い掛けると、この世のものとは思えないほどに体の大きな女の子が口を開いた。
「あたしの名前は、高杉こころだ」
何故だかちょっと恥ずかしそうにしながらそう名乗った。少し低音で、聞き取りやすい落ち着いた声色である。
盛った犬のようにやかましいあわびとは全然違う。
「こころちゃんか。よろしくな。そういえば、ありがとう。確か君も白銀の血の持ち主で、俺に輸血してくれたんだよね」
「あ、ああ。たまたまあの現場に居合わせてな。だが、体は大丈夫か? どこか痛いところはないか?何かあったらすぐに誰か呼ぶんだぞ」
「あ、うん。ありがとう。お陰様で特に今のところは大丈夫だよ。……とにかく2人には感謝しきれないよ。あわびちゃんとこころちゃんの血がなかったら間に合ってなかったって言われたし」
ツナギがベッドに寄りかかり直しながらそう言うと、側のかごに積まれていた真っ赤なリンゴが少しだけ動いた。
「私の血はどうでしたか、ツナギくん!! 美味しかったですか!?どんな味でしたか?」
「味なんて分かんねえよ」
「足りなかったらまたあげますよ! どんどんちゅーちゅーしてくれていいですからね! お腹すいたら遠慮せずに言って下さい!」
「俺は吸血鬼か。あと、薄々感づいていたけど、あわびちゃんやかましいよ。病院では静かにね」
「そんな…………うすうすだなんて。どうして私が1番好きなコンドームを知ってるんですか………照れちゃいますね」
「マジで1回黙って」
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