親の職業が○○な娘さん達
白銀の証
「袴田さん。もう何年も前ですが、白銀の血のストックは、確か埼玉の総合病院にあると聞いた気が………」
救急隊員の男は、ツナギに止血処置を施しながら、リーダーの男にそう話す。
「後は私達に任せなさい。君は何処にもケガないかい? 」
「はい。大丈夫です」
「適切な応急処置感謝します。あなたもゆっくり休んで」
かなり呆然とした様子のポニーテールの女性。それは、白いブラウスを血で真っ赤に汚しながら懸命に初動処置に当たった疲労感などではなく、ノーパン少女の突拍子もない言動が原因であることを救急隊員が知る由もない。
リーダーの男はお礼を告げつつ、彼女達と入れ代わるようにして、ツナギの容態を確認する。
「俺も半年前の会合で聞いたな。確か、さいたま市の総合病院だったはずだ。すぐに確認しよう。おい!」
リーダーの男はすぐに別の隊員に、病院への連絡を取るように指示を出す。しかし、状況は厳しい。少年は極めて危険な状態。
しかし、白銀の血のストックが確認出来ても、宇都宮まではどんなに急いでも、準備を含めてヘリで1時間は掛かる。
それに50万人に1人の特異な血のストックはあまりない。輸血が間に合っても、少年を救うための絶対量が足りない可能性も十分に考えられる。
「あの男性と女性は、宇都宮東病院へ。少年は、ヘリポートがある清原病院に搬送するぞ」
リーダーの男がそう告げた瞬間だった。
ノーパンの女の子が今度はツナギの顔の側にしゃがみながら、ゆっくりと手を挙げた。
「あ、あの! 私も白銀なんですけど!」
ノーパン少女がそう告げた瞬間、2人の救急隊員がぎょっとした目を彼女に向けた。
「ほ、本当か………? 何か証明出来るものは……?」
救急隊員のリーダーにそう言われたノーパンは、肩掛けのバッグからスマートフォンを取り出した。
「証明出来るものは特になく、血を調べてもらえば早いですけど。私も小さい頃から、お母さんに白銀のストラップを持たされていまして………」
少女が差し出したスマートフォンには、カラフルな紐の先にシルバーの小さなプレート。
そこに描かれているデザインは、ツナギの首から掛けられているものと全く同じであった。
救急隊員は驚きながらも、無線でそのことを報告した。
「そのプレートを持っているなら知っているかもしれないが、彼を救うための輸血に協力してもらえないだろうか?」
救急隊員がそう言うと、ノーパン少女はそのきれいな割れ目を倒れるツナギに見せつけるようにしながら、ぐっと親指を人差し指と中指の間に噛ませた。
「もちろんオッケーです! ところでそのお礼ということで、彼を好きにしてもいいですかねぇ?」
「彼が助かった後で、ちゃんと順次立ててからにしなさい」
「はーい」
救急隊員の男は、ツナギに止血処置を施しながら、リーダーの男にそう話す。
「後は私達に任せなさい。君は何処にもケガないかい? 」
「はい。大丈夫です」
「適切な応急処置感謝します。あなたもゆっくり休んで」
かなり呆然とした様子のポニーテールの女性。それは、白いブラウスを血で真っ赤に汚しながら懸命に初動処置に当たった疲労感などではなく、ノーパン少女の突拍子もない言動が原因であることを救急隊員が知る由もない。
リーダーの男はお礼を告げつつ、彼女達と入れ代わるようにして、ツナギの容態を確認する。
「俺も半年前の会合で聞いたな。確か、さいたま市の総合病院だったはずだ。すぐに確認しよう。おい!」
リーダーの男はすぐに別の隊員に、病院への連絡を取るように指示を出す。しかし、状況は厳しい。少年は極めて危険な状態。
しかし、白銀の血のストックが確認出来ても、宇都宮まではどんなに急いでも、準備を含めてヘリで1時間は掛かる。
それに50万人に1人の特異な血のストックはあまりない。輸血が間に合っても、少年を救うための絶対量が足りない可能性も十分に考えられる。
「あの男性と女性は、宇都宮東病院へ。少年は、ヘリポートがある清原病院に搬送するぞ」
リーダーの男がそう告げた瞬間だった。
ノーパンの女の子が今度はツナギの顔の側にしゃがみながら、ゆっくりと手を挙げた。
「あ、あの! 私も白銀なんですけど!」
ノーパン少女がそう告げた瞬間、2人の救急隊員がぎょっとした目を彼女に向けた。
「ほ、本当か………? 何か証明出来るものは……?」
救急隊員のリーダーにそう言われたノーパンは、肩掛けのバッグからスマートフォンを取り出した。
「証明出来るものは特になく、血を調べてもらえば早いですけど。私も小さい頃から、お母さんに白銀のストラップを持たされていまして………」
少女が差し出したスマートフォンには、カラフルな紐の先にシルバーの小さなプレート。
そこに描かれているデザインは、ツナギの首から掛けられているものと全く同じであった。
救急隊員は驚きながらも、無線でそのことを報告した。
「そのプレートを持っているなら知っているかもしれないが、彼を救うための輸血に協力してもらえないだろうか?」
救急隊員がそう言うと、ノーパン少女はそのきれいな割れ目を倒れるツナギに見せつけるようにしながら、ぐっと親指を人差し指と中指の間に噛ませた。
「もちろんオッケーです! ところでそのお礼ということで、彼を好きにしてもいいですかねぇ?」
「彼が助かった後で、ちゃんと順次立ててからにしなさい」
「はーい」
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