実況!4割打者の新井さん
やっぱりみのりん飯が1番ですわよ。
「山吹さーん。ただいまー」
ギャル美をずるずると引っ張って玄関を突破してキッチンに進む。
そこではエプロンを着けた愛しのみのりんがフライパンをふるっていた。
「おかえり、新井くん。もう少しでご飯出来るから待っててね」
みのりんは少しだけ俺の方を振り返り、ニコッと笑うと、またフライパンに向かう。
いい加減重たいなあ。おケツでも揉んでやろうかと思うと、ポニテちゃんがひょいっとギャル美を引っ張りあげる。
なかなかのうでっぷしだ。
「ほら、マイさん。新井さんが来ましたし、もう1回乾杯し直しましょう」
「そーね、そーね! じゃあ、またビールあけちゃおっと!」
やっと俺の背中から離れたギャル美だったが、冷蔵庫をあけて、2つのグラスに缶のビールを傾ける。
「はい、おまたせ」
「おっ! 青椒肉絲的なやつじゃん! うまそー!」
「はい、ご飯」
「サンキュー。じゃあ、いただきまーす!!」
テーブルに着き、天井につきそうなくらいに盛られた白ご飯を受け取り、タレをまとった牛肉を1枚味わい、それをかきこむようにして平らげていった。
「山吹さん!めっちゃ美味しいよ! この青椒肉絲!」
細切りの牛肉に、甘辛いタレがよく合う。一緒に炒められた玉ねぎやにんにくの芽。ピーマンなんかの歯ごたえもサイコーだ。
それだけじゃない。
具だくさんの味噌汁や酢の物も抜群に美味しい。これはご飯が止まらない。そのままの勢いで、みのりんのことも美味しく頂いてしまう勢いだ。
「新井さん! ちゃんと噛んで食べて下さい。体に悪いですよ」
何をそんな睨み付けているのかと思えば、ポニテちゃんはそう俺に忠告しながら口を尖らせる。
「ちゃんと噛んで食べてるよ」
「もっと噛まなきゃダメです。消化効率が悪くなりますし、内臓に負担をかけると、疲れも取れにくくなるんですよ。仮にも、スポーツ選手なら、それくらいのこごろがけは当然必要です」
俺は反論するもポニテちゃんはまるでお母さんのような口調だ。
それしても、仮にとはなんだ! 仮にとは!!
「ほら、あんたも飲みなさい! 今日みたいにヒットが4本も出るなんて2度とないんだから、ありがたくあたしが買ってきたビールを飲みなさい」
ギャル美は俺の横で椅子に座りながらぐでんとしながら、空いた俺のグラスに最後残ったビールを流し込む。
「2度とないとは失礼だね。これから先何度でもあるさ。俺が目指すのは首位打者のタイトルなんだから」
「なにが首位打者よ。今日はたまたまラッキーなヒットが続いただけでしょうが。調子に乗ってると痛い目見るわよ」
ギャル美はそう言ったものの、表情はずっとにこやかなままだった。
俺を褒めたいのかけなしたいのか、今日の俺があまりにも出来すぎていたので、彼女の感情がぐっちゃぐっちゃになってしまったのだろう。
3つ年上の俺はそう思うことにした。
「…………ぐー………ぐー……」
いつの間にか、寝てるし。
ギャル美をずるずると引っ張って玄関を突破してキッチンに進む。
そこではエプロンを着けた愛しのみのりんがフライパンをふるっていた。
「おかえり、新井くん。もう少しでご飯出来るから待っててね」
みのりんは少しだけ俺の方を振り返り、ニコッと笑うと、またフライパンに向かう。
いい加減重たいなあ。おケツでも揉んでやろうかと思うと、ポニテちゃんがひょいっとギャル美を引っ張りあげる。
なかなかのうでっぷしだ。
「ほら、マイさん。新井さんが来ましたし、もう1回乾杯し直しましょう」
「そーね、そーね! じゃあ、またビールあけちゃおっと!」
やっと俺の背中から離れたギャル美だったが、冷蔵庫をあけて、2つのグラスに缶のビールを傾ける。
「はい、おまたせ」
「おっ! 青椒肉絲的なやつじゃん! うまそー!」
「はい、ご飯」
「サンキュー。じゃあ、いただきまーす!!」
テーブルに着き、天井につきそうなくらいに盛られた白ご飯を受け取り、タレをまとった牛肉を1枚味わい、それをかきこむようにして平らげていった。
「山吹さん!めっちゃ美味しいよ! この青椒肉絲!」
細切りの牛肉に、甘辛いタレがよく合う。一緒に炒められた玉ねぎやにんにくの芽。ピーマンなんかの歯ごたえもサイコーだ。
それだけじゃない。
具だくさんの味噌汁や酢の物も抜群に美味しい。これはご飯が止まらない。そのままの勢いで、みのりんのことも美味しく頂いてしまう勢いだ。
「新井さん! ちゃんと噛んで食べて下さい。体に悪いですよ」
何をそんな睨み付けているのかと思えば、ポニテちゃんはそう俺に忠告しながら口を尖らせる。
「ちゃんと噛んで食べてるよ」
「もっと噛まなきゃダメです。消化効率が悪くなりますし、内臓に負担をかけると、疲れも取れにくくなるんですよ。仮にも、スポーツ選手なら、それくらいのこごろがけは当然必要です」
俺は反論するもポニテちゃんはまるでお母さんのような口調だ。
それしても、仮にとはなんだ! 仮にとは!!
「ほら、あんたも飲みなさい! 今日みたいにヒットが4本も出るなんて2度とないんだから、ありがたくあたしが買ってきたビールを飲みなさい」
ギャル美は俺の横で椅子に座りながらぐでんとしながら、空いた俺のグラスに最後残ったビールを流し込む。
「2度とないとは失礼だね。これから先何度でもあるさ。俺が目指すのは首位打者のタイトルなんだから」
「なにが首位打者よ。今日はたまたまラッキーなヒットが続いただけでしょうが。調子に乗ってると痛い目見るわよ」
ギャル美はそう言ったものの、表情はずっとにこやかなままだった。
俺を褒めたいのかけなしたいのか、今日の俺があまりにも出来すぎていたので、彼女の感情がぐっちゃぐっちゃになってしまったのだろう。
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