実況!4割打者の新井さん
1軍再昇格の新井さん。
「続きまして、後攻の北関東ビクトリーズのスターティングメンバーを発表致します! …………1番センター、柴崎。背番号56。2番レフト、新井時人。背番号64。……3番サード、阿久津。背番号5。……4番」
シートノックが終わりサブグラウンドで柴ちゃんとティーバッティングをやって感触を確かめる。
そして、着替えてベンチに入ると、スタジアム内ではスターティングメンバーが発表されていた。
もう1時間前にベンチ裏でヘッドコーチからスタメンは教えられているのだが、何度見渡しても、バックスクリーンのLEDビジョンに自分の名前があるのは感動だなあ。
とりあえずファンに挨拶しておこう。
どーも、どーも! 今日スタメンの新井ですよ! 2番レフトでスタメンの新井時人ですよと、ベンチからグラウンドに出ると、1塁側のスタンドに、いつもの3人娘がいらっしゃった。
「こらー、あんた! 今日はせっかく私達が見に来たんだから、絶対に勝ちなさいよ!!」
1塁ベンチの真上のスタンドで、ギャル美がネットにしがみついてギャーギャー叫んでいる。
「おう! 俺の大活躍を見ておけよ! 山吹さんも、今度こそ初ヒットの記念のボールあげるからな!」
ギャル美の後ろで少し照れた様子でいるみのりんにも声を掛ける。
すると、声は聞こえないがみのりんは少し前に出て来て俺に向かって手を振ってくれた。
さらにその隣にはポニテちゃんもいた。
「新井さん! 3打席連続ホームラン期待してますよ! 」
「任せとけ! ホームラン人形投げ込むから、ちゃんと前に来て取りにこいよ!」
「はい!」
はい! っとおっぱいをTシャツ越しにぶるんとさせてくれたポニテちゃんには悪いが、俺がホームランを打つのは絶対無理だなあ。
3打席連続ホームランは他の誰かにお任せしよう。
「守ります北関東ビクトリーズ。ファーストシェパード。セカンド、浜出………」
1回表。今日先発ピッチャーである右のサイドスロー広本さんが埼玉ブルーレオンズ打線を簡単に3者凡退に片付ける上々の立ち上がり。
チェンジになると、俺はレフトのポジションから全速力でベンチに戻る。
今日の打順は2番なのだ。すぐに打順が回ってくる。
すぐにネクストでスタンバイしなければと、ベンチに駆け込み、グラブを外して、バッティンググローブをして、ヘルメットをかぶって、ドリンクを1口飲んで、バットを握ってベンチを出る。
するともう柴ちゃんがネクストバッターズサークルでバットに滑り止めのスプレーを噴射していた。
「新井さん、ついに来ましたね。この時が」
「ああ、そうだね」
もうすぐ初回先頭打者としての大事な打席が回ってくるというのに、柴ちゃんはネクストにやっときた俺を見てなんだか嬉しそうな顔をしている。
「まさか入団テスト出身の俺達で1、2番を組むことになるとは思いませんでしたよね」
「まあ、お互い戦力外にならない程度に頑張ろうぜ。あと、ヒット打つならツーベース以上な。また俺が送りバントする羽目になるからよ」
「うっす! ライトスタンドにぶちかましてきます!」
シートノックが終わりサブグラウンドで柴ちゃんとティーバッティングをやって感触を確かめる。
そして、着替えてベンチに入ると、スタジアム内ではスターティングメンバーが発表されていた。
もう1時間前にベンチ裏でヘッドコーチからスタメンは教えられているのだが、何度見渡しても、バックスクリーンのLEDビジョンに自分の名前があるのは感動だなあ。
とりあえずファンに挨拶しておこう。
どーも、どーも! 今日スタメンの新井ですよ! 2番レフトでスタメンの新井時人ですよと、ベンチからグラウンドに出ると、1塁側のスタンドに、いつもの3人娘がいらっしゃった。
「こらー、あんた! 今日はせっかく私達が見に来たんだから、絶対に勝ちなさいよ!!」
1塁ベンチの真上のスタンドで、ギャル美がネットにしがみついてギャーギャー叫んでいる。
「おう! 俺の大活躍を見ておけよ! 山吹さんも、今度こそ初ヒットの記念のボールあげるからな!」
ギャル美の後ろで少し照れた様子でいるみのりんにも声を掛ける。
すると、声は聞こえないがみのりんは少し前に出て来て俺に向かって手を振ってくれた。
さらにその隣にはポニテちゃんもいた。
「新井さん! 3打席連続ホームラン期待してますよ! 」
「任せとけ! ホームラン人形投げ込むから、ちゃんと前に来て取りにこいよ!」
「はい!」
はい! っとおっぱいをTシャツ越しにぶるんとさせてくれたポニテちゃんには悪いが、俺がホームランを打つのは絶対無理だなあ。
3打席連続ホームランは他の誰かにお任せしよう。
「守ります北関東ビクトリーズ。ファーストシェパード。セカンド、浜出………」
1回表。今日先発ピッチャーである右のサイドスロー広本さんが埼玉ブルーレオンズ打線を簡単に3者凡退に片付ける上々の立ち上がり。
チェンジになると、俺はレフトのポジションから全速力でベンチに戻る。
今日の打順は2番なのだ。すぐに打順が回ってくる。
すぐにネクストでスタンバイしなければと、ベンチに駆け込み、グラブを外して、バッティンググローブをして、ヘルメットをかぶって、ドリンクを1口飲んで、バットを握ってベンチを出る。
するともう柴ちゃんがネクストバッターズサークルでバットに滑り止めのスプレーを噴射していた。
「新井さん、ついに来ましたね。この時が」
「ああ、そうだね」
もうすぐ初回先頭打者としての大事な打席が回ってくるというのに、柴ちゃんはネクストにやっときた俺を見てなんだか嬉しそうな顔をしている。
「まさか入団テスト出身の俺達で1、2番を組むことになるとは思いませんでしたよね」
「まあ、お互い戦力外にならない程度に頑張ろうぜ。あと、ヒット打つならツーベース以上な。また俺が送りバントする羽目になるからよ」
「うっす! ライトスタンドにぶちかましてきます!」
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