実況!4割打者の新井さん
眼鏡女子はラーメンがお好き2
「山吹さん! 自分の分は払うよ!」
みのりんに一瞬の隙をつかれて食券を買われてしまった俺は慌てて彼女に1000円札を出す。
しかし、みのりんは首を横に振る。
「いらないよ。新井くんからは、毎月食費をもらってるんだし、今日は私が誘ったんだから」
みのりんはそう言って卓上の札を指差す。
「どうする? おすすめは、かため多め多めだよ」
みのりんは食券を出しながら、ラーメンをお好みの塩梅に注文出来る旨を俺に伝える。
硬め多め多めって。
麺の硬さや油の量だろうけど。みのりんがそんな注文をするなんて。意外だ。
「それじゃ、俺も山吹さんと同じので」
そう答えるとみのりんは嬉しそうにして、店員さんに注文を伝える。
「どっちもかため多めで。あとライスを2つ。1つは特盛で」
「はいー! ライスもー! ありがとうございまーす! はい、ラーメン2丁! かため多めでーす!!」
すごい。ライスが無料で頼めるのか。
「はいー!お待たせいたしましたー!! 多めかためかためとライスでーす!!」
注文してからしばらく。威勢のいい店員さんが、俺とみのりんの前にドン!ドン! とラーメンの入ったどんぶりを置く。
おー、美味しそう! と声を上げるわけではなかったが、ラーメンを見た感想はこってりやなーという感じだった。
ラーメンは豚骨か豚骨みそしかないみたいで、来たラーメンは、スープにこれでもかと脊脂が浮きながらも、食欲のそそるいい匂い。
俺とみのりんは割りばしを割って頂きます! と仲良く手を合わせる。
どれどれ。まずはレンゲを使ってスープの方を……。
ひとすくいしたスープを口に運ぶ………。
うまい。
これはなかなか美味い。見た目はドロドロのこってりスープなのだが、口に入れるとそれほどしつこくない。
むしろ少しあっさりさがありながら、そこに深みのある豚骨とダシの味ががっと押し寄せる。
そんな中ふわっと油の旨味が調和されて口の中に、コクのある後味と風味が残る。
これは美味い。駅前にこんなお店があるとは。
「新井くん。美味しい?」
「うん! めちゃめちゃ美味い!!」
俺の返事を聞いたみのりんは嬉しそうに笑い、俺達は一心不乱に麺をすすり、最後の1滴までスープを飲み干した。
「「ごちそーさまでしたー!!」」
美味しいラーメンを食べて大満足!
店を出た俺達は、自分のにんにく臭さを互いに気にしながら、また駅前の道を歩き出す。
「山吹さん、ありがとう。美味しいお店だったね。また行きたいよ」
「この前は、マイちゃんとさやちゃんを連れて来たの。2人もとっても喜んでたから、今度は4人でこようね」
「おう、いいね!」
なんて話をしていると、駅前に移動型のクレープ屋さんがいるのが見えた。
俺はすかさず山吹さんにそれを伝える。
「見て、クレープ屋さんがあるよ! 食べようよ。今度は俺が奢るから」
てっきりうん! と頷くと思ったのだが、みのりんは眉にシワを寄せて難しい顔をした。
「えっ。こんな夜更けに甘いものを食べるの?」
「あんなこってりラーメンとライスを食べた人が何を言ってんの」
俺はみのりんの額をコツンと小突いてやった。
「ごめんね。じょーだん」
みのりんに一瞬の隙をつかれて食券を買われてしまった俺は慌てて彼女に1000円札を出す。
しかし、みのりんは首を横に振る。
「いらないよ。新井くんからは、毎月食費をもらってるんだし、今日は私が誘ったんだから」
みのりんはそう言って卓上の札を指差す。
「どうする? おすすめは、かため多め多めだよ」
みのりんは食券を出しながら、ラーメンをお好みの塩梅に注文出来る旨を俺に伝える。
硬め多め多めって。
麺の硬さや油の量だろうけど。みのりんがそんな注文をするなんて。意外だ。
「それじゃ、俺も山吹さんと同じので」
そう答えるとみのりんは嬉しそうにして、店員さんに注文を伝える。
「どっちもかため多めで。あとライスを2つ。1つは特盛で」
「はいー! ライスもー! ありがとうございまーす! はい、ラーメン2丁! かため多めでーす!!」
すごい。ライスが無料で頼めるのか。
「はいー!お待たせいたしましたー!! 多めかためかためとライスでーす!!」
注文してからしばらく。威勢のいい店員さんが、俺とみのりんの前にドン!ドン! とラーメンの入ったどんぶりを置く。
おー、美味しそう! と声を上げるわけではなかったが、ラーメンを見た感想はこってりやなーという感じだった。
ラーメンは豚骨か豚骨みそしかないみたいで、来たラーメンは、スープにこれでもかと脊脂が浮きながらも、食欲のそそるいい匂い。
俺とみのりんは割りばしを割って頂きます! と仲良く手を合わせる。
どれどれ。まずはレンゲを使ってスープの方を……。
ひとすくいしたスープを口に運ぶ………。
うまい。
これはなかなか美味い。見た目はドロドロのこってりスープなのだが、口に入れるとそれほどしつこくない。
むしろ少しあっさりさがありながら、そこに深みのある豚骨とダシの味ががっと押し寄せる。
そんな中ふわっと油の旨味が調和されて口の中に、コクのある後味と風味が残る。
これは美味い。駅前にこんなお店があるとは。
「新井くん。美味しい?」
「うん! めちゃめちゃ美味い!!」
俺の返事を聞いたみのりんは嬉しそうに笑い、俺達は一心不乱に麺をすすり、最後の1滴までスープを飲み干した。
「「ごちそーさまでしたー!!」」
美味しいラーメンを食べて大満足!
店を出た俺達は、自分のにんにく臭さを互いに気にしながら、また駅前の道を歩き出す。
「山吹さん、ありがとう。美味しいお店だったね。また行きたいよ」
「この前は、マイちゃんとさやちゃんを連れて来たの。2人もとっても喜んでたから、今度は4人でこようね」
「おう、いいね!」
なんて話をしていると、駅前に移動型のクレープ屋さんがいるのが見えた。
俺はすかさず山吹さんにそれを伝える。
「見て、クレープ屋さんがあるよ! 食べようよ。今度は俺が奢るから」
てっきりうん! と頷くと思ったのだが、みのりんは眉にシワを寄せて難しい顔をした。
「えっ。こんな夜更けに甘いものを食べるの?」
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