実況!4割打者の新井さん
お店を手伝う新井さん。
「やっほー! さやかちゃん!」
「あ、新井さん! いらっしゃいませ!」
翌日。午前10時。シェルバーにて。
2軍のいる間は当たり前のように関西弁コーチによるみっちりトレーニングが朝から始まる。
まずは朝イチの10キロランニング。
5キロ走ったところで、中間地点の喫茶店で間食休憩。
なんでも、俺は1日に7回は食事を取らないといけないんだってさ。胃袋が疲れるっての。
「いつもの席に案内しますね」
「ういっすー! お、店長さん! こんちはっすー!」
「こんちはー、新井くん!」
店に入ると、ポニテおっぱいちゃんのさやかちゃんが俺の元へとやってきて、俺をいつものテラス席へと案内する。
厨房の方から顔を出したこちらはペッタンコポニテの店長さんにも挨拶して、さやかちゃんの後をついていく。
店内は女性客が10人ほど。若い女の子達がキャッキャッしながらお茶を飲んでいる。
まっピンクのトレーニングウェアで店に来たばっかりの頃は、客の女の子達にクスクス笑われていたが、今はそんなこともなくなってしまった。
あの視線がゾクゾクして気持ちよかったのに。
「新井さん、いつものシェルバーサンドイッチセットでいいですか?」
「あれももらおうかな。アツアツのホットドッグも。玉ねぎがたっぷり乗ったやつね」
「分かりました。少し待っていて下さいね」
そしてしばらく………。
「新井さん、お待たせ致しました! シェルバーサンドイッチセットと店長特製ホットドッグです」
5、6分ほど経ち、店内の可愛い子ちゃん達の見定めが一通り完了した頃、ポニテちゃんがニコニコスマイルでトレイに乗せた注文の品を俺の元へと持ってきた。
「はい、どうぞ。召し上がれ。しっかり噛んで食べて下さいよ」
ポニテちゃんはそう通告しながら、テーブルにサンドイッチとホットドッグ。そして、たっぷり角砂糖が入った紅茶のカップも一緒に置く。
「いただきます!!」
朝飯もたっぷり食べたはずなのに、腹ペコの俺は貪るようにホットドッグにかぶりつく。
まるで、昨日の自分の下手なプライドが邪魔してギャル美をいただき損なったので、その鬱憤を晴らすかのように、ポニテおっぱいちゃんをガン見しながら、ホットドッグにむしゃぶりつく。
「うまーい! 店長さん、てんさーい!」
「ありがとー、新井くん!」
ふわふわのパンズにギャル美の太ももよりはるかにプリっプリでジューシーなソーセージ。レタスもシャキシャキで、スパイスが効いたたっぷりの刻み玉ねぎのソースの歯ごたえもたまらない。
うまーい! と叫ぶと、厨房の奥からペッタンコ店長さんの返事が聞こえた。
それにしても美味いなあ。こんな美味しいホットドッグは、いくらでも食べれるよ!!
「すみません!」
横の見知らぬ女性客が、俺の側にいたポニテちゃんを呼んだ。
「私もあのホットドッグを!」
「かしこまりました!」
すると他のテーブルからも………。
「店長特製ホットドッグっていうのを2つ!」
「こっちは3つ!」
「持ち帰りで2つ!!」
急にホットドッグが飛ぶように売れ出したのだ。
せっかくポニテちゃんや店長さんと雑談に花を咲かせたかったのに、急にみんなして他のお客さん達がホットドッグを注文し始めて、店内は大忙し。
テラス席までお冷を持っていったり、来店されたお客様をお席までご案内したり、当店看板メニューであります、ブレンドコーヒーとシェルバーサンドイッチのセットを初めてのお客様にご説明させて頂いたりと、気づけば俺もトレーニングウェアの上からお店のエプロンを着けて忙しく働いていたのだ。
「ありがとうございました! またのご来店をお待ちしております!!」
って、なんで俺が働いてんねん!!
1時間にも及ぶノリツッコミを終えた俺を店長さんが褒め称える。
「いやー、すごいよ! 新井くん! そのままうちで働いてもらいたいよ!! はっはっはっ!これでも飲んでよ!」
ない胸を張って店長さんは大笑いしながら俺にお礼のアイスティーを差し出した。
「あ、新井さん! いらっしゃいませ!」
翌日。午前10時。シェルバーにて。
2軍のいる間は当たり前のように関西弁コーチによるみっちりトレーニングが朝から始まる。
まずは朝イチの10キロランニング。
5キロ走ったところで、中間地点の喫茶店で間食休憩。
なんでも、俺は1日に7回は食事を取らないといけないんだってさ。胃袋が疲れるっての。
「いつもの席に案内しますね」
「ういっすー! お、店長さん! こんちはっすー!」
「こんちはー、新井くん!」
店に入ると、ポニテおっぱいちゃんのさやかちゃんが俺の元へとやってきて、俺をいつものテラス席へと案内する。
厨房の方から顔を出したこちらはペッタンコポニテの店長さんにも挨拶して、さやかちゃんの後をついていく。
店内は女性客が10人ほど。若い女の子達がキャッキャッしながらお茶を飲んでいる。
まっピンクのトレーニングウェアで店に来たばっかりの頃は、客の女の子達にクスクス笑われていたが、今はそんなこともなくなってしまった。
あの視線がゾクゾクして気持ちよかったのに。
「新井さん、いつものシェルバーサンドイッチセットでいいですか?」
「あれももらおうかな。アツアツのホットドッグも。玉ねぎがたっぷり乗ったやつね」
「分かりました。少し待っていて下さいね」
そしてしばらく………。
「新井さん、お待たせ致しました! シェルバーサンドイッチセットと店長特製ホットドッグです」
5、6分ほど経ち、店内の可愛い子ちゃん達の見定めが一通り完了した頃、ポニテちゃんがニコニコスマイルでトレイに乗せた注文の品を俺の元へと持ってきた。
「はい、どうぞ。召し上がれ。しっかり噛んで食べて下さいよ」
ポニテちゃんはそう通告しながら、テーブルにサンドイッチとホットドッグ。そして、たっぷり角砂糖が入った紅茶のカップも一緒に置く。
「いただきます!!」
朝飯もたっぷり食べたはずなのに、腹ペコの俺は貪るようにホットドッグにかぶりつく。
まるで、昨日の自分の下手なプライドが邪魔してギャル美をいただき損なったので、その鬱憤を晴らすかのように、ポニテおっぱいちゃんをガン見しながら、ホットドッグにむしゃぶりつく。
「うまーい! 店長さん、てんさーい!」
「ありがとー、新井くん!」
ふわふわのパンズにギャル美の太ももよりはるかにプリっプリでジューシーなソーセージ。レタスもシャキシャキで、スパイスが効いたたっぷりの刻み玉ねぎのソースの歯ごたえもたまらない。
うまーい! と叫ぶと、厨房の奥からペッタンコ店長さんの返事が聞こえた。
それにしても美味いなあ。こんな美味しいホットドッグは、いくらでも食べれるよ!!
「すみません!」
横の見知らぬ女性客が、俺の側にいたポニテちゃんを呼んだ。
「私もあのホットドッグを!」
「かしこまりました!」
すると他のテーブルからも………。
「店長特製ホットドッグっていうのを2つ!」
「こっちは3つ!」
「持ち帰りで2つ!!」
急にホットドッグが飛ぶように売れ出したのだ。
せっかくポニテちゃんや店長さんと雑談に花を咲かせたかったのに、急にみんなして他のお客さん達がホットドッグを注文し始めて、店内は大忙し。
テラス席までお冷を持っていったり、来店されたお客様をお席までご案内したり、当店看板メニューであります、ブレンドコーヒーとシェルバーサンドイッチのセットを初めてのお客様にご説明させて頂いたりと、気づけば俺もトレーニングウェアの上からお店のエプロンを着けて忙しく働いていたのだ。
「ありがとうございました! またのご来店をお待ちしております!!」
って、なんで俺が働いてんねん!!
1時間にも及ぶノリツッコミを終えた俺を店長さんが褒め称える。
「いやー、すごいよ! 新井くん! そのままうちで働いてもらいたいよ!! はっはっはっ!これでも飲んでよ!」
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