転生して、小魚から龍になる〜人化して国王に〜

ドラ猫

第四十九話 邪神決戦-2

俺は邪神に比べて圧倒的に能力値が劣っている。それを覆すには、圧倒的な能力スキルが必要だ。

俺にはそれがある!!

時間遅延タイムディレイ!!」

俺は俺以外の世界全体の時間速度を百万分の1倍にする。俺はこの世界でも通常通りに動ける。

これで、スピードに関しては俺のほうに武がある。しかし、攻撃が通用しない。どうしたものか。

俺は、光速思考を使って考える。

【マスター!黒雷を使ってみてください!黒雷には、無効を無効にする効果がありますから!】

どうやら、あいつに傷を負わせることのできる方法があったみたいだ。

ありがとう。叡智之王ラファエル

「タケミカヅチ・黒雷刀」

俺は空間転移を使い、奴の背後をとる。普段なら俺の刀が振り切れる前に逃げられてしまうが、今回は時間遅延世界タイムディレイワールドだ。

俺は瞬時に振り切る。

ーースパーーン!!ーー

その瞬間、邪神の腕が宙を舞う。

「アアアアアア!!!」

邪神の叫び声が鳴り響く。俺にとっては、とても長い悲鳴だ。

どうやら、攻撃を受けたことに驚いているようだ。しかし、俺はその隙を見逃さない。空間転移で背後に回り、右手をかざす。

暴食之王ベルゼビュート

俺の右掌から、擬似黒洞が展開する。混乱していた邪神は、怖いくらい簡単にその擬似黒洞に飲み込まれる。

【邪神アンラグル、隔離封印成功し、、、】

ん?どうした?ラファエル!?

「アハハ!アハハハハ!」

!!!???

「もうね。笑いが止まらないよ。どうやったか知らないけど、君の速度は僕を上回った。でもね、僕、本気じゃなかったんだ!今の!」

「は?」

そういえば、ここは時間遅延世界タイムディレイワールドのはずだぞ。なんで、こんなに普通に聞き取れるんだ?本来ならもっとゆっくりになるはずなのに、、、。

「ああ。君の速度に合わせているよ。どうやら、君だけ時間速度が違うようだ。」

ばれてんじゃねーか。

「まあ、そんなの僕には関係ないけどね!じゃあ、そろそろ本気を出してあげる。」

「邪鬼纏衣!」

その瞬間、邪神の周りに邪気が集まり、それが凝縮され、、邪神の姿が変わっていく。二本の角を持つ鬼の姿へと。

「この姿になるなんて、想定外だよ。」

ラファエル!奴のステータスは、、

「ぐはっ!!」

な、なんだ!?

「ぐはあっ!!」

やばい!

俺はなんとか空間転移でその場を離れる。

「ぐはっ!!」

「そう簡単に逃さないよ!」

く、くそ。距離が近すぎたか。今度は遠くに、、

しかし、邪神は俺の腕を掴む。

「どこにも行かせないって。それ空間転移?すごいね!」

く、くそ!どうする?

【マスター、時間停止タイムストップを使ってください!】

ああ。その手があったか!

「た、時間停止タイムストップ!」

その瞬間、世界が止まった。

「ふう。なかなかにずるいよな、俺のスキルって。」

俺は独り言のようにつぶやく。

【はい。全くです。しかし、これから先どう戦うかを考えねば。】

そうだな。どうしようか。なにも思いつかん。正直、本気を出した邪神に何をしても無理だ。おそらく、限界まで時間遅延タイムディレイを使っても、それを超えてくるスピードだ。

お、おい。あいつのステータスって今どれくらいまで増幅してる?

おそらく、オールA並みかと。

は?オールAだと?そんなのかなうわけないじゃないか。アルファベット一つ違うだけで、百倍ほどの差が出るんだろ。もう、俺より何倍あるかなんてすら数えたくない。

さて、どうしたものか、、、。

ーーー力を与えてやろうーーー

ん?なんだ?





ガーゴイル、、、ほんとに厄介なやつ!

何度、音空圧縮でつぶしても、復活してくるし!

しかし、私はあることを見つけた。それは、ガーゴイルは元々の体の破片から再生してるということだ。

つまり、破片を残らないようにして、倒してしまえばいい。

繊焔光熱集束破アポロノーバァ

今、わたしが使うことのできる最大火力の技だ。実際はこんな技ないが、繊焔光熱線アポロブレイズという、糸のような熱線を操る技をもとに、熱線の量を何千、何万倍として作ったオリジナルの技だ。ちなみに、この熱線に触れたらその物質は消滅する。これを食らって平気なのは、そこにいる邪神と兄さんぐらいだろう。

さて、残りは、キメラデーモンロードか。こいつもまとめて倒しておけばよかった。

「な、なんだ!今の技は、、!?」

「怯えてるの?」

「じ、時期、ま、魔王となるわわたしがお怯えるはずなかかろう!」

「声、震えてるよ。」

こいつは、本気を出すまでもないな。

繊焔光熱線アポロブレイズ

その瞬間、キメラ悪魔の周りには糸のようなたくさんの熱線が展開される。

「じゃあね。」

私は、一瞬にして全ての熱線をキメラ悪魔に集中させる。

そして、当然の如く、消滅していった。







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