転生して、小魚から龍になる〜人化して国王に〜
第二十九話 孤児院
「兄さん、おはよう。」
「お、起きたか。おはよう。」
「何か作ってたの?」
「ああ。みんなの服だ。ほらっ。お前の分もあるぞ。」
そう言って俺は桜用の服を差し出す。
「うわぁ、ありがとう!すごいかわいいね!桜の模様ついてるし!これ、何で作ったの?」
気に入ってくれたみたいだな。
「ああ、それはな、桜が寝てる時に倒したスパイダー系の魔物から捕食したスキルの万糸創造っていうので作ったんだ。」
「へー、、で、兄さんどれくらい強くなったの?ちょっと見てみてもいい?」
「ああ、いいぞ。」
ちなみに桜がこう聞くのは、レベルが高いやつで、鑑定眼を使用されると不快感を感じたり、気づかれたりするのだ。まあでも、叡智者さんは全く相手に悟られることなく相手のステータスがわかるからすごいよな。
「うわあ。せっかく兄さんより強くなったのに、、、もう!」
「あはは。ごめんよ、桜。また俺より強くなるさ。」
「うん。強くなってみせるよ!そうじゃないと、、、」
「じゃないと、、?」
「(兄さんを、守れないじゃない、、私は守られる方じゃなくて、守る方になりたいのに、、、)や、やっぱりなんでもないよ。」
「そ、そうか。」
そのあと俺は、子供たちにも洋服を配り、孤児院に行くことになったのだった。
「ここからは遠いから、空間転移でいくぞ。」
ちなみに、子供たちには、俺が空間転移を使えることを伝えてある。ていうか、最初に空間転移を使って脱出したんだからな。そういえば、あの、奴隷商人たちは今頃何をしているのだろうか、、、。
「う、うん。あれ、緊張しますぅ、、。」
ユリアは空間転移に苦手意識があるみたいだな。
「じゃあ、いくぞ。空間転移!」
行先は、ウィルフィード領の領都の外だ。そこに検問があるからな。許可されなければ入れないのに、中にいたらおかしなことになってしまう。俺はいいが、子供たちは孤児院に住むことになるんだからな。
「「着いたー!」」
子供たちがはしゃぐ。なんかアトラクション的な要素でもあるのかな?空間転移は。
「それじゃあ、ちょっと歩いて、向こうの人がたくさん並んでいるところに行こうか。」
「「「はーい!」」」
久しぶりの人里にみんなはテンションが高いみたいだ。
「では、身分証の提示をお願いします。」
こんな時の対処法は考えてある。
「すいません。見ての通り、無一文で、、
馬車でここに向かっていたんですけど、盗賊に襲われまして、荷物を捨てて、走って逃げてきたんです。」
その証拠に、俺は服を汚しといた。水魔法と火魔法、風魔法を使えば、汚れなんてすぐ取れるしな。
「それは、、お気の毒でしたね。後ろの子供達もお疲れでしょう。念のため、この水晶に手をかざしてみてください。」
これは、犯罪歴を調べる水晶だな。叡智者さんはなんでも知ってるのだ。
そう思いながら、手をかざす。すると、水晶は眩い光を放つ。
「大丈夫ですね。犯罪歴もないです。では、通っていいですよ。あと、身分証の再発行は冒険者ギルドか、教会でお願いします。それと、おすすめの宿は、冒険者ギルドから右へまっすぐ行った先にある"猫の宿"っていう宿ですね。いってみるといいですよ。」
「何から何までありがとうございます。ぜひ行ってみますね。では。」
そう言って、門をくぐる。
「「「うわぁ!きれーい!」」」
そこには、綺麗に整列された家々が並び、盛んに商売が行われていた。まあ、俺は空間支配ですでに知っていたんだが、、
「じゃあ、さっそく、孤児院に行ってみるか。」
「「「うん!」」」
〜孤児院〜
孤児院も綺麗にされていて、領都の中心の商業が盛んなところからは外れたところにあるが、十分に近いし、あまりうるさすぎないってのもいいな。
「うわぁ!綺麗です!」
いつもは、控えめだったユリアだか、自分がここに住むことになるかもしれないとテンションが上がってるみたいだ。
「いらっしゃい!かわいいお客さんたち!」
俺たちが、孤児院の外から眺めていたら、いかにも子供好きそうな20代くらいの若いお姉さんが出てきた。
「それで、今回はどう言ったご用件で?」
ユリアたちを撫でながら、そのお姉さんは俺に聞いてくる。
「ああ。俺と妹は旅人なんだかな、この子たちが、奴隷商人に不当に奴隷にさせられたと聞いて助けたんだ。でも、俺たちじゃこの子たちを育てることはできない。よって、ここに預けようかと思ったんだ。」
「な、なるほど、、、辛いこと思い出させてごめんね。」
ユリアと、マリアを撫でる手には少し力が入っているようだ。このお姉さんはそういうのが絶対に許せない性格なんだろうな。
「事情はわかりました。この孤児院では、受け入れることは可能です。みんなはここに住みたいですか?」
「ま、まずは、もっとどんなところか見たい。」
アッシュがいう。
「それもそうですね。では、中を紹介します。着いてきてください。」
「「「「はーい!」」」」
クリス以外は元気よく返事をする。うーん。クリスは元気ないな。ここが気に入らないのかな?まあ、後で聞いてみるか。
「お、起きたか。おはよう。」
「何か作ってたの?」
「ああ。みんなの服だ。ほらっ。お前の分もあるぞ。」
そう言って俺は桜用の服を差し出す。
「うわぁ、ありがとう!すごいかわいいね!桜の模様ついてるし!これ、何で作ったの?」
気に入ってくれたみたいだな。
「ああ、それはな、桜が寝てる時に倒したスパイダー系の魔物から捕食したスキルの万糸創造っていうので作ったんだ。」
「へー、、で、兄さんどれくらい強くなったの?ちょっと見てみてもいい?」
「ああ、いいぞ。」
ちなみに桜がこう聞くのは、レベルが高いやつで、鑑定眼を使用されると不快感を感じたり、気づかれたりするのだ。まあでも、叡智者さんは全く相手に悟られることなく相手のステータスがわかるからすごいよな。
「うわあ。せっかく兄さんより強くなったのに、、、もう!」
「あはは。ごめんよ、桜。また俺より強くなるさ。」
「うん。強くなってみせるよ!そうじゃないと、、、」
「じゃないと、、?」
「(兄さんを、守れないじゃない、、私は守られる方じゃなくて、守る方になりたいのに、、、)や、やっぱりなんでもないよ。」
「そ、そうか。」
そのあと俺は、子供たちにも洋服を配り、孤児院に行くことになったのだった。
「ここからは遠いから、空間転移でいくぞ。」
ちなみに、子供たちには、俺が空間転移を使えることを伝えてある。ていうか、最初に空間転移を使って脱出したんだからな。そういえば、あの、奴隷商人たちは今頃何をしているのだろうか、、、。
「う、うん。あれ、緊張しますぅ、、。」
ユリアは空間転移に苦手意識があるみたいだな。
「じゃあ、いくぞ。空間転移!」
行先は、ウィルフィード領の領都の外だ。そこに検問があるからな。許可されなければ入れないのに、中にいたらおかしなことになってしまう。俺はいいが、子供たちは孤児院に住むことになるんだからな。
「「着いたー!」」
子供たちがはしゃぐ。なんかアトラクション的な要素でもあるのかな?空間転移は。
「それじゃあ、ちょっと歩いて、向こうの人がたくさん並んでいるところに行こうか。」
「「「はーい!」」」
久しぶりの人里にみんなはテンションが高いみたいだ。
「では、身分証の提示をお願いします。」
こんな時の対処法は考えてある。
「すいません。見ての通り、無一文で、、
馬車でここに向かっていたんですけど、盗賊に襲われまして、荷物を捨てて、走って逃げてきたんです。」
その証拠に、俺は服を汚しといた。水魔法と火魔法、風魔法を使えば、汚れなんてすぐ取れるしな。
「それは、、お気の毒でしたね。後ろの子供達もお疲れでしょう。念のため、この水晶に手をかざしてみてください。」
これは、犯罪歴を調べる水晶だな。叡智者さんはなんでも知ってるのだ。
そう思いながら、手をかざす。すると、水晶は眩い光を放つ。
「大丈夫ですね。犯罪歴もないです。では、通っていいですよ。あと、身分証の再発行は冒険者ギルドか、教会でお願いします。それと、おすすめの宿は、冒険者ギルドから右へまっすぐ行った先にある"猫の宿"っていう宿ですね。いってみるといいですよ。」
「何から何までありがとうございます。ぜひ行ってみますね。では。」
そう言って、門をくぐる。
「「「うわぁ!きれーい!」」」
そこには、綺麗に整列された家々が並び、盛んに商売が行われていた。まあ、俺は空間支配ですでに知っていたんだが、、
「じゃあ、さっそく、孤児院に行ってみるか。」
「「「うん!」」」
〜孤児院〜
孤児院も綺麗にされていて、領都の中心の商業が盛んなところからは外れたところにあるが、十分に近いし、あまりうるさすぎないってのもいいな。
「うわぁ!綺麗です!」
いつもは、控えめだったユリアだか、自分がここに住むことになるかもしれないとテンションが上がってるみたいだ。
「いらっしゃい!かわいいお客さんたち!」
俺たちが、孤児院の外から眺めていたら、いかにも子供好きそうな20代くらいの若いお姉さんが出てきた。
「それで、今回はどう言ったご用件で?」
ユリアたちを撫でながら、そのお姉さんは俺に聞いてくる。
「ああ。俺と妹は旅人なんだかな、この子たちが、奴隷商人に不当に奴隷にさせられたと聞いて助けたんだ。でも、俺たちじゃこの子たちを育てることはできない。よって、ここに預けようかと思ったんだ。」
「な、なるほど、、、辛いこと思い出させてごめんね。」
ユリアと、マリアを撫でる手には少し力が入っているようだ。このお姉さんはそういうのが絶対に許せない性格なんだろうな。
「事情はわかりました。この孤児院では、受け入れることは可能です。みんなはここに住みたいですか?」
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アッシュがいう。
「それもそうですね。では、中を紹介します。着いてきてください。」
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