転生して、小魚から龍になる〜人化して国王に〜

ドラ猫

第十四話 スキル確認

桜と兄弟になってから、俺の巣へ案内した。結構広いが、アガマからリザードに進化したことで前よりかは広く感じなくなっていた。

(す、すごいね。兄さん)

桜は俺のことを"兄さん"と呼ぶようになった。

(おう。でも、俺の固有能力である雷魔法を使えば簡単だったよ。)

(へー。そういえば、私のことも転生者ってわかっていたよね。どうやったの?)

(そうだな。俺と桜のスキルについても、詳しく話さないとダメだな。ちょっと待ってくれ。)

ここでもう一度桜のステータスを見てみる。


【個体名:桜
 種族:レッドベビーバード(変異種)
 ランク:G+
 レベル:1/10
 HP:10
 MP:15
 攻撃:4
 防御:7
 速さ:12
 固有能力:音魔法Lv.1 色彩操作Lv.1  
     炎化Lv.1
 スキル:鑑定眼Lv.1 火魔法Lv.1】

お?鑑定眼ってのがあるけどこれでステータスを見たりすることができるんじゃないか?

【はい。可能です。】

他にもいろいろときになるスキルがあるな。能力の詳細お願いできるか?

【はい。

音魔法:音を操る魔法。あらゆる音を操る。レベルによっては、無音空間を作ったり、相手を眠らせる音を出すことができる。

色彩操作:色彩を操る。レベルによっては、自分の体色を変えて視認不可能にすることができる。

炎化:自分の体を炎にすることができる。炎化状態では、物理攻撃無効、魔法攻撃無効となる。また、炎化持続時間と炎化部分の広さはスキルレベルに応じる。

鑑定眼:自分のステータスを見たり、相手のステータスを見ることができる。レベルに応じて見える表示が増える。

火魔法:火を操る魔法。レベル10になると炎魔法を獲得。レベルに応じて、使える技が増える。      】


つ、強いじゃないか。特に固有能力の三つがやばい。

(とりあえず、桜にあるスキルは五つだ。固有能力の音魔法、色彩操作、炎化とエクストラスキルの鑑定眼、コモンスキルの火魔法だな。鑑定眼を使って自分を見てみるといい。あと、スキルの説明を観れるかも確認してくれ。)

(うん。わかった。)

俺のスキル英知者が鑑定だった時は、レベルが低くても、種族説明とか、スキルの説明をしてくれたんだけど(正確には申請を受けた世界の声が)、そこまでは厳しいよな、多分。

(こ、これが、私の能力なんだね、、うーん。スキルの説明とかは"知りたい"って思ってもわかんなかった。)

(そうか。じゃあちょっと待ってくれ。)

英知者の権能を桜に使うことは可能か?

【はい。すでに、マスターと個体名"桜"の間には、魂之回廊が一部開放しているため、一部権能を使うことは可能です。】

そうか。じゃあ、桜に俺が見えてる方のステータスと、スキル詳細を教えてやってくれ。

【はい。】

(桜、これから俺とは違う声が(うわ!!)

遅かったか。ちゃんと説明してくれてるみたいだな。





私は、そのトカゲ?と目があった瞬間この人?が私の探していたかもしれないと思った。向こうもそう感じてくれてるみたいで、なんだか嬉しくなった。それから本物の兄妹みたいに、接してくれて本当に嬉しかった。本当は"お兄ちゃん"とか、"れんにぃ"と呼びたいんだが、そこまでの勇気はない。だから、義理の兄妹としておかしくない程度で呼んでいる。


そんな兄が話しかけてくる。

(桜、これから【これより、マスターの要請により、ステータス表示とスキル詳細説明を行います。】

あ、あなたは誰ですか、、、

【私は、マスターの固有能力《英知者》です。いわゆる"世界で唯一喋るスキル"です。マスターの固有能力"鑑定"が進化したことにより、この権能を獲得しました。】

そ、そうなんですか、、、

【それでは、説明を開始します。】

そこから私は、英知者さんからいろいろ説明を聞き、兄さんから聞いた内容を合わせて、現在の状況を正確に理解できた。

そ、それと、私と兄さんって、本当にこれが会うのが初めてなんですか?何か知っていませんか?

【私よりも高位の権能を持った存在が妨害するため、お答えできません。】

そうなんだ。一番知りたいことだったんだけどな。





(自分のスキルも確認できたみたいだし、今度は俺と一緒に俺のスキル確認して行こ。実は、最近進化したんだけど、進化したスキルの確認をしてないんだよね。)

(うん!兄さんのスキル楽しみ!)

じゃあ、英知者様、お願いいたします。

【はい。マスターのスキル詳細を表示します。

英知者:英知 解析鑑定 意思伝達 能力模倣 
   詠唱破棄 能力統廃合 能力連携
   高速思考

暴食者:暴食(擬似黒洞劣化版を作り、魔法
  物質、生物を取り込み、捕食や吸収、
  隔離ができる。)

雷霆魔法:ライトニング
    ライトニングボルト(広範囲)
    ライトニングランス(多)
    ライトニングブースト
    ライトニングエンチェント
    ライトニングウェポン

    また、レベルに応じて、威力精
    度が増す。

空間支配:領域(自分を中心とした、自分の
   脳の容量に応じた範囲)内のどこ
   からでも、魔法系スキルを使い、
   また、物質を移動させたりできる
   。また、レベルに応じて、領域は
   拡大する。

捕捉ですが、暴食者使用により、体外の魔素や相手の魔法、取り込んだ相手の魔力をMPに変換して、回復することが可能となりました。また、空間支配は、私と連携することにより、広大な範囲(通常の五倍以上)を領域とできます。】

おお!すごいな!特に補足の部分が重要だな。暴食者ってMPの回復にも役立つのか、、

(す、すごいね。兄さんは。)

ほら、桜もちょっと引いちゃってるじゃない。

(ま、まあな。つ、強いに越したことはないからな。)

(そ、そうだね。)

(うん。それじゃあ、スキルの確認もできたし、桜のレベル上げに移っていかないとな!)

(そ、そうだね!)


   


コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品