転生して、小魚から龍になる〜人化して国王に〜

ドラ猫

第二話 進化

どうやら、ここは海(川)の中にある洞窟らしい。つまり、ここは比較的安全と言えるだろう。母親(魚)が、産卵の場所に選ぶくらいだからだ。しかし、油断してはならない。魚は、大量に卵を産んで、その中で成体になるのはほんの一握りだというのは有名な話だ。ここは、地球とは違う異世界と言っても、こんなに大量の卵を産んでるんだからその理由は同じはずだ。

と、そんなことを考えてると、

【ユニークスキル《捕食Lv.2》によって、個体名[no name]は、レベル5になりました。】

レベル5か。そういえば、進化とかあるのだろうか。あるならば、強くなりやすいな。

これからどうしようか。とりあえずプランクトン作戦で、レベル10くらいになるまで待ってみようか。もしかしたら進化するかもしれないし。





あれからどんくらい時間が経っただろうか、現在のレベルは9だ。《捕食》はレベル4だ。だんだんと、レベルが上がりづらくなってきた。捕食のレベルが上がってるのに、俺のレベルが上がりづらくなってるということは、そろそろ期待できないかな。プランクトン作戦には。

【ユニークスキル《捕食Lv.4》により、個体名[no name]はレベル10になりました。進化が可能になりました。】

おおお。ついにきたか。この時が。やっぱり、進化とかあるんだな。待った甲斐があったってもんだ。

では、早速進化します!

【進化先を表示します

イエロースモールフィッシュ(希少種)

ブルースモールフィッシュ】

なるほどな。進化先を選べるのか。でも、名前だけじゃわからないな。あと、希少種っていうのも気になるし、詳細とか教えてくれないのかな?

【ユニークスキル《鑑定Lv.1》により、種族の詳細を表示します

イエロースモールフィッシュ(希少種)
ランク:F
詳細:イエローベビーフィッシュが進化した          
個体。表面が黄色。高いポテンシャルを秘めている。

ブルースモールフィッシュ
ランク:G +
詳細:ブルーベビーフィッシュが進化した個体。また、ブルーベビーフィッシュの変異種でも、進化可能。表面が青。通常種。】


なるほどね。つまり、イエローは、ブルーの変異種なのか。一応、イエローベビーフィッシュってのも詳細知りたいな。たぶん、今の俺の種族はイエローベビーフィッシュだからだ。

【ユニークスキル《鑑定Lv.1》により、種族詳細を表示します。

イエローベビーフィッシュ(希少種)
ランク:G +
詳細:ブルーフィッシュ系統の変異種の幼体。イエローフィッシュ系統の個体はこの世界の歴史の中でで、一体しか確認されていない。】

なるほど。つまり、イエローベビーフィッシュは、俺だけって事で、俺は新種ってことか。

そう思って、自分の鱗を見てみる。確かに、黄色だな、、

なら、選択するのは決まってるな。

イエロースモールフィッシュだ!

なんたって希少種だし、高いポテンシャルを持ってるんだから、わざわざ通常種に戻る必要はない。

【イエロースモールフィッシュ(希少種)に
進化を開始します。】


あれ、、?急に眠気が、、、







ーー力を手に入れろーー
ーー力を取り戻せーー


はっ!なんだ今の?幻聴か?
最近変な夢とか、幻聴が多い気がする。疲れてんのかな。まあ、一回死んだのに、転生するし、魚の生活になるし、疲れない方がおかしいよな。

それにしてもよく寝たな。
ん?なんか違和感がある。周りの兄弟(数匹洞窟内に残ってる)よりも体がデカくなってる。そうだった、進化したんだった。
ベビーからスモールなったんだからそりゃ大きくなるわな。進化によってなんか変わったのだろか。そういえば、種族の詳細を知れるなら、自分の詳細とか知らないのかな?

【ユニークスキル《鑑定Lv.3》により、個体名[no name]の一部ステータスを表示します。

個体名:no name(神野快翔)
種族:イエロースモールフィッシュ(希少種)
ランク:F
レベル:1 /15
HP:60
MP:82
ユニークスキル:鑑定Lv.3 捕食Lv.6 雷魔法Lv.2】

おおー。思ったより知れたな。 
それにしても、雷魔法って!?
そんなん持ってたの?いやー教えてくれてもよかったのにー。

やっぱり、自分のステータス確認しといてよかったー。よし!これからは、ばんばん雷魔法使っていきますか。













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