転生して、小魚から龍になる〜人化して国王に〜
第一話 転生
第一章 龍への道 始まります!
報告。結構書き直しました!千字くらい追加してます。
???「ゼイル様、いつか戻ってきてくださいね!」
???「待ってますぞ」
???「お待ちしております」
???「おう、必ずな戻る」
うっすらと、重いまぶたをあげる。
「なんだ、さっきの夢…?」
まあいいか、俺は気にしないことにした。そんなことよりも、早く学校の準備をしなければ。あいつがきてしまう。
ーーピンポーンーー
「快翔ぉー、早く学校行こ!」
ほら、やっぱり。早すぎるんだよなー。
「ちょっと待ってくれー」
かれこれ何年になるかわからない、いつものやりとりを行う。ここで弁明したいのだが、俺が遅刻しているというわけではない。あいつが早すぎるのだ。
一回、自分からあいつの家に行ったら、すごい怒られた。あいついわく、「急に家に来られると心臓に悪いから」だそうだ。
うーん。なんともコメントしづらいですね、、、
まあ、そんなこんなで俺こと神野快翔と、あいつこと姫野恵は小学校からの腐れ縁の幼馴染みなのだ。
〜登校中〜
「そういえば、体は大丈夫?」
と、恵が言う。
実は、高校に入ってから、心臓あたりが急に痛くなって、入退院を繰り返していたのだ。おかげで、部活動にも入れず、クラスにもあまり馴染めず、仲の良い友達はほんの数人しかいない。
「ああ、少し気になるけど、最近は大丈夫だよ。」
「そう…心配だな…」
「心配してくれてありがとな」
そう言って、俺は恵の頭を撫でる。
高2になってもこのぐらいの距離感は相変わらずである。恵は、恥ずかしそうに頬を赤らめてるなー可愛い奴め!
ああ、退屈だなー。俺は基本的に学校というものがあまり好きではない。それも高校生になってから特にその感情が現れるようになった。
原因としては、恵だな。
学校一の美少女と言っても過言ではないほどの可愛さである恵は、あまり男子とは話さない。ほとんどの場合、仲の良い女子と共に行動し、男たちの視線からその周りの女子たちが守っているような感じだ。恵がそれを自覚しているとは思わないが、、。とりあえず、女子たちは恵を守っているのだ。
しかし、そんな中、俺だけは仲が良い。そして、恵の周りの女子たちも俺だけは特別扱いしている。そして、当然、男たちは俺に嫉妬や怨念を抱く。
小学校からの幼馴染みということは周知の事実であるが、そんなことは関係ないのだ。
ということと、入退院を繰り返しているということが重なって、俺は友達が極端に少ない。クラスに仲が良いのは、栗原友樹や、その意中の相手の相田涼子ぐらいだ。この相田涼子というのが、結構クールな感じなのだが、恵とも仲が良いためそれなりに話している。
友樹に関しては、おそらく、俺に嫉妬する要因がなかったことが大きいだろう。そもそも、そんなことで友達になるかならないなんかを判断する奴ではないんだがな。根っからのいいやつって感じだ。
と、そんなことを考えていると、
「ねぇ、快翔。今日の放課後って暇?」
遠慮気味に、恵は聞いてくる。いつもなら、普通に誘ってくるのに。
「ああ。暇だよ。何かあるのか?」
「う、うん。ちょっとねー。話したいことがあって、、。」
少し顔が赤くなり、俯き気味になる恵。
「話したいことか。そうだな。俺も、恵に話したいことがあるし、喫茶店でも行くか。」
話したいこととは、もちろん告白だ。俺はそろそろいいんじゃないかと思っている。ずっと一緒に過ごしていたわけだが、好きだと自覚したのは小学校6年生ぐらいだ。運良く同じ高校に通うことができ、こうして毎日一緒に登校している。
恵だって、少なくとも俺のことは嫌っていないはずだ。いや、絶対に恵は俺のことが好きだと思う。しかし、この好きが"友達として"なのか、"恋愛として"なのかはわからない。それがもし、"友達として"であり、振られることになってもしょうがないと思う。それよりも、そろそろこの気持ちに決着をつけないといけないと思っている。このまま幼馴染みとしての生活を送るのもいいが、そろそろ先に進みたい。
正直いって、俺には時間がないと思っているからだ。最近、さらに動悸が激しくなってきている。もしかしたら、次、心臓発作が起きたら死んでしまうかもしれない。
そうなる前に、悔いのないことをしておきたいのだ。
「え!?快翔も話があるんだー!なんだろー?楽しみ!」
「ああ。楽しみにし、、うぅ、ああ!!」
そう叫んで俺は左胸を握りしめながら静かに倒れた。
「か、快翔!!大丈夫!?すぐ救急車呼ぶからね!、、、快翔ぉ!」
すでに、恵は半泣き状態だ。俺の苦しむ様子を見てただことではないと察したのだろう。
くそ!なんでこんな時に、発作が起きてしまうんだ!!今日、告るつもりだったのに!!!
泣きじゃくる恵に、俺は最後の言葉をかける。
「今まで、ありがとう、恵、、。好きだった。幸せに、なって、くれ、よ」
!?恵は、頭が混乱し、悲しみやら、嬉しいのやら、いろんな感情が渦巻く。もうこれが最後のチャンスなのかもしれないと思うと、自然に言葉は出た。
「私も!ぐずっ、快翔の、こと大好きなの!ぐずっ、だから死なないでよぉー!」
ああよかった。この想いは俺だけじゃなかったのか。
しかし、これで終わりか。俺は死を確信した。だが、、、
「め、ぐみ、また、な、」
なぜか、俺はそう呟いていた。"また"なんてあるはずもないのに。
「快翔ぉーー!!」
恵の叫び声と共に、俺は意識を失った。
(ん?ここはどこだ?)
喋ろうとしたのに声が出ないことに気づく。目をよく凝らすと、
んん!?
そこは、水の中だった。
(なんで息できるんだ!?)
(あれ?そういえば俺って死んだのか?
いや、水の中にいるとはいえ、今の俺は生きてると言える。でも、なぜ水の中なんだ?)
そう思って、周りを見渡す。
んん!?
さらに驚くことに周りに、辺りには半透明な巨大な卵がたくさん散らばっていた。
さらに、卵の中から何かが出てきた。
(あ、あれは、魚か!?)
(と、ということは、、)
俺は、自分の後ろを見る。
(!!。やはりか、)
そこにあったのは卵だった。
どうやら、俺は魚に転生したようだ。
とりあえず、現状は把握できた。疑問はたくさんある。
一つ、なぜ転生したのか。
二つ、これからどう生きればいいのか。
大まかにこの二つだ。
一つめに関しては、今は答えが出ないし、今後出るとも限らない。
二つめに関しては、"成長して、大きくなる"が答えだ。魚になったということは、海(あるいは川)の中で、食うか食われるかの生活を送るということだ。つまり、こんな生まれたての状況では、すぐに死ぬ。
(よし!まずは卵を食べるとするか)
前世では、こういう卵から孵った幼体が、卵を食べて成長するなんて話を聞いたことがあるからな。と、思ったら兄弟も早速食べ始めてるし。さあ、早速実食だ!
ムシャムシャ、ムシャムシャ
割とお腹いっぱいになったな。
【ユニークスキル《捕食Lv.1》により、個体名[no name]はレベル3になりました】
お!?なんだ今の。頭の中に直接響いたかんじだな。それと、スキル?捕食?レベル3?なんだそれ。まるでゲームじゃないか。とりあえず、またなんか聞こえたら、考えよう。幻聴かもしんないし。
さて、卵も食べ終わったし、何をしようかな?うわっ、
【ユニークスキル《捕食Lv.1》により、レベル4になりました。《捕食Lv.2》になりました】
急に来るとびっくりするな。でも、これで幻聴ではないと確信できた。多分この世界は地球ではない。レベルや、スキルといった概念がある世界だ。つまり、地球よりも簡単に強くなれるが、それ以上に危険があるということだ。しかし逃げるわけにはいかないのだ。ところで、気になることが一つある。
(なんで、このタイミングで、レベルアップしたんだ?特に何もしてないよな?)
俺は原因を探るため、考え込む。
(さっきは、卵を捕食したから、レベルが上がったんだよな、、、今回は、、!!
そうか!プランクトンか!プランクトンを捕食したから、レベルが上がったのか!
それなら納得だな)
じゃあ、特に何もしなくてもレベルは上がるのか。でも、ここで何もしない俺じゃない。せっかく得た二度目の人生、思う存分に生きてやる!!
こうして、異世界に来た快翔は小魚に転生し、これから波乱万丈なサバイバル生活を送ることになるのだった。
報告。結構書き直しました!千字くらい追加してます。
???「ゼイル様、いつか戻ってきてくださいね!」
???「待ってますぞ」
???「お待ちしております」
???「おう、必ずな戻る」
うっすらと、重いまぶたをあげる。
「なんだ、さっきの夢…?」
まあいいか、俺は気にしないことにした。そんなことよりも、早く学校の準備をしなければ。あいつがきてしまう。
ーーピンポーンーー
「快翔ぉー、早く学校行こ!」
ほら、やっぱり。早すぎるんだよなー。
「ちょっと待ってくれー」
かれこれ何年になるかわからない、いつものやりとりを行う。ここで弁明したいのだが、俺が遅刻しているというわけではない。あいつが早すぎるのだ。
一回、自分からあいつの家に行ったら、すごい怒られた。あいついわく、「急に家に来られると心臓に悪いから」だそうだ。
うーん。なんともコメントしづらいですね、、、
まあ、そんなこんなで俺こと神野快翔と、あいつこと姫野恵は小学校からの腐れ縁の幼馴染みなのだ。
〜登校中〜
「そういえば、体は大丈夫?」
と、恵が言う。
実は、高校に入ってから、心臓あたりが急に痛くなって、入退院を繰り返していたのだ。おかげで、部活動にも入れず、クラスにもあまり馴染めず、仲の良い友達はほんの数人しかいない。
「ああ、少し気になるけど、最近は大丈夫だよ。」
「そう…心配だな…」
「心配してくれてありがとな」
そう言って、俺は恵の頭を撫でる。
高2になってもこのぐらいの距離感は相変わらずである。恵は、恥ずかしそうに頬を赤らめてるなー可愛い奴め!
ああ、退屈だなー。俺は基本的に学校というものがあまり好きではない。それも高校生になってから特にその感情が現れるようになった。
原因としては、恵だな。
学校一の美少女と言っても過言ではないほどの可愛さである恵は、あまり男子とは話さない。ほとんどの場合、仲の良い女子と共に行動し、男たちの視線からその周りの女子たちが守っているような感じだ。恵がそれを自覚しているとは思わないが、、。とりあえず、女子たちは恵を守っているのだ。
しかし、そんな中、俺だけは仲が良い。そして、恵の周りの女子たちも俺だけは特別扱いしている。そして、当然、男たちは俺に嫉妬や怨念を抱く。
小学校からの幼馴染みということは周知の事実であるが、そんなことは関係ないのだ。
ということと、入退院を繰り返しているということが重なって、俺は友達が極端に少ない。クラスに仲が良いのは、栗原友樹や、その意中の相手の相田涼子ぐらいだ。この相田涼子というのが、結構クールな感じなのだが、恵とも仲が良いためそれなりに話している。
友樹に関しては、おそらく、俺に嫉妬する要因がなかったことが大きいだろう。そもそも、そんなことで友達になるかならないなんかを判断する奴ではないんだがな。根っからのいいやつって感じだ。
と、そんなことを考えていると、
「ねぇ、快翔。今日の放課後って暇?」
遠慮気味に、恵は聞いてくる。いつもなら、普通に誘ってくるのに。
「ああ。暇だよ。何かあるのか?」
「う、うん。ちょっとねー。話したいことがあって、、。」
少し顔が赤くなり、俯き気味になる恵。
「話したいことか。そうだな。俺も、恵に話したいことがあるし、喫茶店でも行くか。」
話したいこととは、もちろん告白だ。俺はそろそろいいんじゃないかと思っている。ずっと一緒に過ごしていたわけだが、好きだと自覚したのは小学校6年生ぐらいだ。運良く同じ高校に通うことができ、こうして毎日一緒に登校している。
恵だって、少なくとも俺のことは嫌っていないはずだ。いや、絶対に恵は俺のことが好きだと思う。しかし、この好きが"友達として"なのか、"恋愛として"なのかはわからない。それがもし、"友達として"であり、振られることになってもしょうがないと思う。それよりも、そろそろこの気持ちに決着をつけないといけないと思っている。このまま幼馴染みとしての生活を送るのもいいが、そろそろ先に進みたい。
正直いって、俺には時間がないと思っているからだ。最近、さらに動悸が激しくなってきている。もしかしたら、次、心臓発作が起きたら死んでしまうかもしれない。
そうなる前に、悔いのないことをしておきたいのだ。
「え!?快翔も話があるんだー!なんだろー?楽しみ!」
「ああ。楽しみにし、、うぅ、ああ!!」
そう叫んで俺は左胸を握りしめながら静かに倒れた。
「か、快翔!!大丈夫!?すぐ救急車呼ぶからね!、、、快翔ぉ!」
すでに、恵は半泣き状態だ。俺の苦しむ様子を見てただことではないと察したのだろう。
くそ!なんでこんな時に、発作が起きてしまうんだ!!今日、告るつもりだったのに!!!
泣きじゃくる恵に、俺は最後の言葉をかける。
「今まで、ありがとう、恵、、。好きだった。幸せに、なって、くれ、よ」
!?恵は、頭が混乱し、悲しみやら、嬉しいのやら、いろんな感情が渦巻く。もうこれが最後のチャンスなのかもしれないと思うと、自然に言葉は出た。
「私も!ぐずっ、快翔の、こと大好きなの!ぐずっ、だから死なないでよぉー!」
ああよかった。この想いは俺だけじゃなかったのか。
しかし、これで終わりか。俺は死を確信した。だが、、、
「め、ぐみ、また、な、」
なぜか、俺はそう呟いていた。"また"なんてあるはずもないのに。
「快翔ぉーー!!」
恵の叫び声と共に、俺は意識を失った。
(ん?ここはどこだ?)
喋ろうとしたのに声が出ないことに気づく。目をよく凝らすと、
んん!?
そこは、水の中だった。
(なんで息できるんだ!?)
(あれ?そういえば俺って死んだのか?
いや、水の中にいるとはいえ、今の俺は生きてると言える。でも、なぜ水の中なんだ?)
そう思って、周りを見渡す。
んん!?
さらに驚くことに周りに、辺りには半透明な巨大な卵がたくさん散らばっていた。
さらに、卵の中から何かが出てきた。
(あ、あれは、魚か!?)
(と、ということは、、)
俺は、自分の後ろを見る。
(!!。やはりか、)
そこにあったのは卵だった。
どうやら、俺は魚に転生したようだ。
とりあえず、現状は把握できた。疑問はたくさんある。
一つ、なぜ転生したのか。
二つ、これからどう生きればいいのか。
大まかにこの二つだ。
一つめに関しては、今は答えが出ないし、今後出るとも限らない。
二つめに関しては、"成長して、大きくなる"が答えだ。魚になったということは、海(あるいは川)の中で、食うか食われるかの生活を送るということだ。つまり、こんな生まれたての状況では、すぐに死ぬ。
(よし!まずは卵を食べるとするか)
前世では、こういう卵から孵った幼体が、卵を食べて成長するなんて話を聞いたことがあるからな。と、思ったら兄弟も早速食べ始めてるし。さあ、早速実食だ!
ムシャムシャ、ムシャムシャ
割とお腹いっぱいになったな。
【ユニークスキル《捕食Lv.1》により、個体名[no name]はレベル3になりました】
お!?なんだ今の。頭の中に直接響いたかんじだな。それと、スキル?捕食?レベル3?なんだそれ。まるでゲームじゃないか。とりあえず、またなんか聞こえたら、考えよう。幻聴かもしんないし。
さて、卵も食べ終わったし、何をしようかな?うわっ、
【ユニークスキル《捕食Lv.1》により、レベル4になりました。《捕食Lv.2》になりました】
急に来るとびっくりするな。でも、これで幻聴ではないと確信できた。多分この世界は地球ではない。レベルや、スキルといった概念がある世界だ。つまり、地球よりも簡単に強くなれるが、それ以上に危険があるということだ。しかし逃げるわけにはいかないのだ。ところで、気になることが一つある。
(なんで、このタイミングで、レベルアップしたんだ?特に何もしてないよな?)
俺は原因を探るため、考え込む。
(さっきは、卵を捕食したから、レベルが上がったんだよな、、、今回は、、!!
そうか!プランクトンか!プランクトンを捕食したから、レベルが上がったのか!
それなら納得だな)
じゃあ、特に何もしなくてもレベルは上がるのか。でも、ここで何もしない俺じゃない。せっかく得た二度目の人生、思う存分に生きてやる!!
こうして、異世界に来た快翔は小魚に転生し、これから波乱万丈なサバイバル生活を送ることになるのだった。
コメント
イルシオ
主人公死ぬの早くね
ドラ猫
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