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好き同士ってめんどくさい

Joker0808

第48話

アーネと彩も食事を始め、俺たちはユートを抜いた全員で朝食を食べていた。
アーネはユートが心配では無いのだろうか?
あれだけラブラブなのだ、ユートが戦地に赴くとなれば、もっと心配してても良さそうだが……なんだかいつも通りだ。
俺がそんな事を思っていると、俺の変わりに彩がアーネに尋ねた。

「ねぇ、アンタ、旦那の事は心配じゃないの?」

「心配? 心配なんてしてないわ」

「そうなの? 旦那が戦地に行ってるって言うのに、随分冷たいのね」

「違うわよ……私は信じてるから……ユートが今回も無事で帰って来る事を……」

そう言うアーネの表情は穏やかだった。
本当にユートの事を信じているのだろう。
この二人の信頼関係はかなり厚いんだろうな。





食事を済ませ、俺と彩はアーネに早く元の世界に戻して欲しいと話しに行く。

「え? 早く元の世界に戻してほしい?」

「あぁ、早く頼む」

「そうよ、こっちは折角の休みなんだから!」

「まぁまぁ、もう少しゆっくりして行ったら?」

「そんなゆっくりもしてられねーよ、早く帰してくれ」

「私も明日は仕事なんだから、早く帰してよ」

俺と彩はアーネに早く元の世界に帰して欲しいと訴える。
しかし、一向にアーネは俺達を元の世界に帰そうとしない。

「実はね……私の魔力がそこまで回復してないのよ、だから今すぐ帰すのは難しいの」

「魔力が無いと帰れないの?」

「そうよ彩、世界を渡るにはそれなりに大きな魔力が必要なの、だから少し待ってて、多分もう少しで回復するから」

手を合わせて俺達に頭を下げるアーネ。
そういう理由ならば仕方ない、俺と彩はアーネの魔力が回復するのを待つことにした。

「でも、待ってる間どうするのよ? スマホは使えないし、テレビも無いし、外には出るなって言うし」

アーネとユートいわく、同じ顔をしている俺たちが外に出るのは危険らしい。
一国の姫であるアーネは言わずもがなだが、ユートも反乱軍から命を狙われている。
同じ顔の俺たちが町や外に出るのはかなり危険らしい。
しかし、だからといって屋敷に引きこもっているのも暇だ。

「あぁー!! 暇! 何かやる事ないの!?」

「ねーよ、ボードゲームも飽きたしなぁ……」

俺と彩は昨晩二人で眠った部屋にいた。
アーネの魔力が溜まるまでの間、ここで待つ事にしたのだが……暇すぎてそろそろ限界だ。

「ねぇ、なんか面白いことないの?」

彩がベッドに寝転がりながら俺に尋ねて来る。
そんな事を言われてもなぁ……。

「退屈なんだけど」

「俺に言うなよ……」

「ねぇ、そんなとこ居ないでこっち来たら? 立ってばっかりで疲れるでしょ?」

お前の隣が緊張するから立ってるんだよ……。
勘弁してくれ、二人きりってだけでもこっちは緊張してんだよ……てか、昨日俺良くここで寝れたな……疲れてたこともあるんだろうな……。

「じゃあ、俺はここで良いよ」

俺は少し離れたベッドの端っこに座る。

「ちょっと」

「なんだ?」

「なんでそんな離れて座るのよ」

「え? あぁ……別に良いだろ、困る事もないし」

「そうだけど、なんか避けられてみたいで嫌なんだけど」

「そ、そんな事言ってもな……じゃあどうすれば良いんだよ」

「こ、こっち来なさいよ……」

「は、はい?」

彩は頬を赤く染めながら、自分の隣の布団をポンポンと叩いてくる。
一体彩は何を考えてるんだ。
暇だから俺をからかって遊んでるのか?
俺はそんな事を考えながら、彩の隣まで移動する。

「ほらよ」

「ん……本当に来たんだ……」

「お前が来いって言ったんだろ!」

俺が文句を言うと、彩は俯きながら何かブツブツ呟いていた。

「ねぇ……」

「なんだよ」

「アンタって私の事……どう思ってるの?」

「え……」

いつもと様子の違う彩。
頬を赤く染めた彩は俺の方を見ながらそう尋ねて来る。

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