隣の部屋の裸族さん

Joker0808

第30話

「い、いや……でも……」

「何か訳があるんだよ」

なんて良い奴なんだ。
高石は班の皆を説得し、俺たちの関係について詮索するのをやめさせてくれた。
高石は本当に良い奴だ……どこぞのゲーマーやオカマ、腐女子とは訳が違う!

「ま、まぁ……高石さんが言うなら……」

「ね、それに折角クラス研修の最中だしさ」

「確かにそうね……こんなところまで来てやることじゃないわね……クラス研修が終わったらじっくり拷m……聞けば良いわ……」

今、早乙女の奴拷問って言いかけたよな?
なんで俺の友人は友人を殺したり、拷問する事をしか考えてないんだ……。
なんとか高石のおかげで難を逃れることが出来たが、クラス研修が終わった後はどうなるか分からない。

「あ! おーい!!」

「ん?」

俺たちが飯を食べていると、遠くから上屋敷が手を振りながらこちらにやってきた。

「やぁ! 木川君元気かい?」

「なんだ、上屋敷も飯か?」

「うん! いっぱい歩いて疲れちゃってさー」

上屋敷の後ろには上屋敷のクラスメイトであろう男女が居た。
そうだ、上屋敷に宝を見つけられたか聞いてみよう。
他の班の状況も気になるし・・・・・・。

「上屋敷、お前らどんな感じだ?」

「え? 感じ? 仲良い感じでやってるよ?」

「いや、そうじゃなくて、宝とか見つけたか?」

「あぁ、私たちはそんなに見つけてないよ? えっと、確か……今は三個見つけて150ポイントとか」

「何!?」

一体どこにあったんだ?
俺たちの見つけた宝箱は外ればっかりだったのに……。

「な、なんでそんなに!?」

「あっれぇ~もしかして木川君の班はまだ一個も見つけて無いのかなぁ~」

「うっ……」

こいつ……自分たちの方が得点上だからってバカにしてやがる……。

「うるせぇ! お前に関係ねぇだろ!」

「うふふ~! 負け惜しみなんて見苦しいよぉ~」

「こんの野郎ぉ~」

「まぁせいぜい頑張りなよぉ~おほほ~。絢葉ちゃんもまたね!」

「……ん」

そう言って上屋敷は俺たちの元を離れて行った。
クソッ!
なんかムカつくなぁ……あいつが見つけられて俺たちが見つけられていないなんて……。
「へぇ~三個見つけたってすげーな」

「あの子、なかなかやるわね……流石私の弟子……」

「へ? 弟子? てか、なんか琉唯の周りに美少女が集まってきている気がする……」

そんな話しをしていると広場のマイクから声が聞こえてきた。

『ピンポンパンポーン! えぇ、ただいまレクリエーション中の我が校の生徒に連絡する。お前ら恐らくそろそろレクリエーションに飽きてきた頃だろう! そんなお前にやる気の出るお知らせだ!!』

「お知らせ?」

「てか、なんで先生はこんなにノリノリなんだ……」

「先生だって子供に戻りたい時があるのよ」

「早乙女、お前は一体何歳なんだ……」

「やる気の出るお知らせってなんだろうな?」

俺たちがそんな話しをしていると、続けてマイクから声が聞こえてくる。

『えぇーポイントの一番高かった班には! 生徒会と先生方で叶えられる限りの願いを叶えてやろう!!』

「何っ!?」

「マジかよ……」

「あら、良いわねそれ」

『それでは引きつづき頑張ってくれ!!』

マジか……てか、どうやってそんな約束取り付けたんだ?
あの先生本当に祭り事好きだな……。

「な、なんでもって事は……男子二人に絡んで貰うことも!?」

なんか横川がヤバイ願いを思いついた見みたいだぞ……。

「じゃ、じゃあ! 保険の先生にいけない保険の受業を願っても!?」

「いけないってなんだよ、てかうちの保険の先生は50代のおばちゃんってこと忘れてないか?」

「じゃ、じゃあ私は校内のイケメンと『ピー』とか『ピー』をしても良いのね!!」

「早乙女、ピー音が入るような願いは受け入れて貰えないと思う・・・・・・」

「・・・・・・ん・・・・・・授業中、寝放題・・・・・・」

「八島、受業はちゃんと受けろ」

先程の放送で何やら皆それぞれが危険な野望を抱いてしまったようだ・・・・・・。
まぁ、やる気が出てきたようで良かったけど・・・・・・。

「おい木川! 昼を食ったら直ぐに出発だ! やるからには一位を目指すぞ!!」

強は先程とは違い、目をキラキラさせながら俺にそう言う。
分かりやすい奴だ・・・・・・。

「そうです! 優勝すれば理想のカップリングの絡みが見れるんです!」

「横川、お前はブレねぇな・・・・・・」

「そうよ! やるなら優勝よ! はぁはぁ・・・・・・」

「早乙女、お前の願いは絶対叶えて貰えないから落ち着け・・・・・・」

「いくぞお前ら!! 俺たちの野望の為に!!」

「「おぉぉぉ!!」」

三人はもの凄いやる気を出していた。
そんな三人とは対照的に俺や八島、高石はそこまで乗り気ではなかった。

「はぁ・・・・・・あいつら・・・・・・」

「でも、やる気が出て良かったじゃない」

「まぁそうだけど」

果たして俺たちが優勝して、あいつらの願いを叶えてしまっても良いものだろうか?
禄でもないことにしかならない気がする・・・・・・。

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