隣の部屋の裸族さん

Joker0808

第21話

「え~、来週から始まるクラス研修の班分けをしたいと思います」

来週から始まるクラス研修は二泊三日。
山の中の研修場で二年生と三年生が交代で行う。
二年生はクラスメイトとのコミュニケーションを図るため、三年生は名目上は勉強合宿になっている。

「男女混合の班分けをくじ引きで決めたいと思います。じゃあ、出席番号順にくじを引きに来てくださいね」

先生に言われ、皆はくじを引き始める。
大体男子三人女三人の計6人の班になる。
なるべく知ってるやつと一緒の班が良いが、こればっかりは運だしな……。
俺にも順番が回ってきたので、俺はくじを引く。

「四班か……」

「おぉ! 琉唯! お前も四班か! 俺もだぜ! いやぁーやっぱり俺たちって縁があるんだなぁ~」

「おーい、誰か俺と班変わってくれー」

「おいコラ! それはどういう意味だ!!」

まさかの強と同じ班かよ……。
クラス分けといい、こいつとは変な縁があるな。
まぁ、しかし他の奴がまともならそれで良いか。

「ん……四班」

「お前もか……」

八島までかよ……こうなってくると、なんかもう一人一緒になりそうなやつが……。

「あら? 私も四班よところで私はもちろん女子枠よね?」

「んなわけあるか」

やっぱり早乙女もかよ……メンバーが知った奴ばっかりってのもなんかなぁ……。
ともかく後二人の女子はまとま奴であってほしいが……。
てか、八島は他の女子二人と仲良くやっていけるのか?
こいつ、クラスの女子と全然話しないしな……。

「残りのメンバーはどちらにしてもまともな奴であってほしいな……」

「どういう意味だ!」

「私たちだってまともでしょ!」

「エロゲーマーとおかまをまともとは言わねーよ」

そんな話をしている間に班のメンバーが決まった。
俺の班は最終的に俺と強と早乙女、そして八島とクラスの女子が二人なのだが……正直のこの二人のことはよくわからない。

「えっと、高石さんと横川さんだっけ? よろしく」

「うん、よろしく」

「よ、よろしくお願いします!」

高石智鶴(たかいし ちづる)と横川久美華(よこかわ くみか)。
どちらも俺はあまり話たことがない。
見ただけの印象を言うと、高石は穏やかでおっとりしている印象だ。
横川はおどおどしている感じの子だった。
教室では良く本を読んでいた。
まぁ、八島よりはまとまな女子だと思う。

「おいおい、クラスでも結構可愛いと噂の二人だぞ! しかも
八島まで一緒の班だ! この班辺りかもしれないぞ!」

強が俺に耳打ちをしてきた。

「はぁー、どの子も化粧の乗りが悪いわねぇ……お肌の手入れも不十分だし、やっぱり私が一番きれいね!」

「はいはい」

綺麗だとか可愛いとかは置いておいて、見る限りこの二人はまともそうだ。

「はーい、それでは班ごとにクラス研修での役割を決めてくださいねぇ~」

先生の言葉通り、俺たちはクラス研修での役割を決め始めることになったのだが……。

「いや、もうお前でいいだろ」

「なんでそうなる!」

強の言葉に、俺は思わず椅子から立ち上がる。
なんで俺がそんな事をしなくてはいけないんだ!!
俺だって面倒な仕事はしたくない!

「だって、お前どうせ暇だろ?」

「んなこと言ったらお前もだろ!!」

「いや、みんなあんまりやりたくないみたいだし、他の班もじゃんけんで決めてるみたいだし、それならどうせ班長はお前だろ?」

「だからなんでそうなる!!」

「だって、お前……絶望的にじゃんけん弱いじゃん」

「そ、それは……」

確かに俺は強の言う通りじゃんけんが弱い。
狙っているのかと言われるほど、綺麗に負ける。

「や、やってみなきゃわからないだろ!」

「はぁ……時間の無駄だと思うけどなぁ……」

「良いからやるぞ! じゃーんけーん……」

負けた。
見事に負けた。
てか、なんで俺だけパーを出したんだ?
そして皆なんでチョキを出す!?

「はぁ……」

「元気出せよ、どうせお前になってたんだ」

「別に班長くらい良いんだよ! なんで俺はじゃんけんがこんなに……」

「それは多分、お前が弱いだけだ」

結局班長になってしまった。
はぁ……面倒だな……。

「はーい、それじゃあ授業はここまで! クラス研修まで同じ班の人達と仲良くねぇ! あ、後……変にラブコメチックなことはしちゃだめよ? 先生、今そんなもの見たら嫉妬でおかしくなるから!」

あぁ……先生、まだ別れた彼氏の事を気にしてるんだ……。

「……ん」

「ん? なんだよ八島」

「…………呼んでる」

「はぁ?」

八島は俺の服をつまんでそう言ってきた。
俺は八島の指さす方を見る。
すると、そこには同じ班になった横川さんがいた。

「あ、あの……ちょっと聞きたいことがあって……その……」

「聞きたいこと? 一体どうした?」

横川さんが俺に?
一体何のようだろうか?
横川さんとは今日初めてまともに話したし、今まで話をしたこともない。
一体何の話だろうか?

「あのさ……き、木川君って……もしかして……男の子が好きなの!?」

「はぁ?」

全く予想していなかった質問に、俺は疑問を浮かべる。
てか、なんでそうなる!?

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