モテるのは俺の友達
第69話
*
それからも、俺たちと村谷は上手く付き合っていた。
何も変わらず、いつも通りの日常だった、
強いて言うなら、村谷が彼氏の話しを良くするようになったことだろうか。
*
嫌な事を思い出してしまった。
俺はそんな事を考えながら、家に帰宅した。 もう18時を過ぎて19時になろうとしており、道場の方は学生や子供の門下生が帰る時間だった。
「あ、島並さん!」
「ん? あ、城崎さん」
俺が家の玄関を開けようとすると、学校の制服姿の城崎さんが大きな鞄を持って、俺の方に近寄ってきた。
「稽古はもう終わりか?」
「はい! 島並さんは今日稽古には来なかったんですね……」
「あぁ、今日は父さんに頼んで休みを貰ったんだ、テストもあるしね」
遊びに行ったと正直に言っても良かったのだが、なんだかそれだとサボったみたいになるので、俺はそう言った。
にしても……城崎さん制服姿だとまた一段と可愛いな……まぁハーフだし、もともとの両親の顔立ちも良いんだろうな……。
「今から帰り?」
「はい、結構疲れちゃって」
「そっか、毎日頑張ってるもんな、気を付けて帰るんだよ」
「大丈夫です、家は近くですから」
「あぁ、そう言えば前にそんな事を言ってたね、どこら辺なの?」
「歩いて十分くらいの一軒家ですよ、えっと……動物病院の近くです」
「あぁ、あそこの近くか……気を付けて帰るんだよ、変な奴とか結構多いから」
実際ゲームセンターにも変なナンパ野郎とかいたしな……崎村さんは可愛いし、そう言う輩に良く絡まれそうだ。
「大丈夫ですよ、私みたいなのに手を出す人なんて居ませんから」
「いやいや、崎村さんに手をださなかったら世の男は一体どんな女に手を出すんだよ」
「え? そ、そうですか?」
「あぁ、自分が可愛いって事を自覚し過ぎるのは良くないけど、すこしは自覚した方が良いよ」
「……あ、ありがとうございます……」
崎村さんはそう言いながら、顔をしたに下げてしまった。
あれ?
俺何か可笑しな事言ったか?
「あぁ、あと……来週から来る新しい門下生なんだけど、崎村さんと同い年だから仲良くしてやってくれ」
「えっと、確か島並さんの学校の後輩でしたよね? わかりました」
「まぁ、面倒だったら関わらなくて良いから」
「い、いや同じ門下生ですし関わらないのは無理ですよ」
「まぁ、少し口が悪いとこがあるが、基本は良い奴だから安心してくれ」
「分かりました、それにしても……島並さんって学校では人気なんですね」
「ん? なんでだ?」
むしろ逆なんだが……。
「だって、先輩の事を兄貴って呼んだり、同じ道場に入会しちゃうなんて、なかなか無いと思いますよ?」
「あぁ……いや……あいつらとは色々あって……」
説明が面倒なのであえて説明はしないけど……。
「そうなんですか……あ、そう言えばその……島並さんにお願いが有るんですけど……」
「ん? どうした?」
「あ、連絡先を交換したいんです、色々便利ですし」
「あぁ、確かにそうだな……休みの連絡とかも出来るしな」
「はい、そう言うことです、良いですか?」
「あぁ、もちろん」
俺は城崎さんと連絡先を交換した。
道場でのイベント事とかの出欠確認も出来るし、確かにいつかはしなきゃいけなかったから丁度良いな。
「じゃあ、気を付けて帰るんだよ」
「はい、それじゃあまた」
「おう」
俺はそう言って帰って行く城崎さんを見送り、家の中に入った。
それからも、俺たちと村谷は上手く付き合っていた。
何も変わらず、いつも通りの日常だった、
強いて言うなら、村谷が彼氏の話しを良くするようになったことだろうか。
*
嫌な事を思い出してしまった。
俺はそんな事を考えながら、家に帰宅した。 もう18時を過ぎて19時になろうとしており、道場の方は学生や子供の門下生が帰る時間だった。
「あ、島並さん!」
「ん? あ、城崎さん」
俺が家の玄関を開けようとすると、学校の制服姿の城崎さんが大きな鞄を持って、俺の方に近寄ってきた。
「稽古はもう終わりか?」
「はい! 島並さんは今日稽古には来なかったんですね……」
「あぁ、今日は父さんに頼んで休みを貰ったんだ、テストもあるしね」
遊びに行ったと正直に言っても良かったのだが、なんだかそれだとサボったみたいになるので、俺はそう言った。
にしても……城崎さん制服姿だとまた一段と可愛いな……まぁハーフだし、もともとの両親の顔立ちも良いんだろうな……。
「今から帰り?」
「はい、結構疲れちゃって」
「そっか、毎日頑張ってるもんな、気を付けて帰るんだよ」
「大丈夫です、家は近くですから」
「あぁ、そう言えば前にそんな事を言ってたね、どこら辺なの?」
「歩いて十分くらいの一軒家ですよ、えっと……動物病院の近くです」
「あぁ、あそこの近くか……気を付けて帰るんだよ、変な奴とか結構多いから」
実際ゲームセンターにも変なナンパ野郎とかいたしな……崎村さんは可愛いし、そう言う輩に良く絡まれそうだ。
「大丈夫ですよ、私みたいなのに手を出す人なんて居ませんから」
「いやいや、崎村さんに手をださなかったら世の男は一体どんな女に手を出すんだよ」
「え? そ、そうですか?」
「あぁ、自分が可愛いって事を自覚し過ぎるのは良くないけど、すこしは自覚した方が良いよ」
「……あ、ありがとうございます……」
崎村さんはそう言いながら、顔をしたに下げてしまった。
あれ?
俺何か可笑しな事言ったか?
「あぁ、あと……来週から来る新しい門下生なんだけど、崎村さんと同い年だから仲良くしてやってくれ」
「えっと、確か島並さんの学校の後輩でしたよね? わかりました」
「まぁ、面倒だったら関わらなくて良いから」
「い、いや同じ門下生ですし関わらないのは無理ですよ」
「まぁ、少し口が悪いとこがあるが、基本は良い奴だから安心してくれ」
「分かりました、それにしても……島並さんって学校では人気なんですね」
「ん? なんでだ?」
むしろ逆なんだが……。
「だって、先輩の事を兄貴って呼んだり、同じ道場に入会しちゃうなんて、なかなか無いと思いますよ?」
「あぁ……いや……あいつらとは色々あって……」
説明が面倒なのであえて説明はしないけど……。
「そうなんですか……あ、そう言えばその……島並さんにお願いが有るんですけど……」
「ん? どうした?」
「あ、連絡先を交換したいんです、色々便利ですし」
「あぁ、確かにそうだな……休みの連絡とかも出来るしな」
「はい、そう言うことです、良いですか?」
「あぁ、もちろん」
俺は城崎さんと連絡先を交換した。
道場でのイベント事とかの出欠確認も出来るし、確かにいつかはしなきゃいけなかったから丁度良いな。
「じゃあ、気を付けて帰るんだよ」
「はい、それじゃあまた」
「おう」
俺はそう言って帰って行く城崎さんを見送り、家の中に入った。
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