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三日月

ghame

(39) 今日も来た

   6月4日木曜日

 翌朝、カズは家の前で自転車にまたがって待っていたので聞いてみる

「部屋片付いた?」
「いや、エリの部屋に比べると長年のアカみたいなのが感じられるけど。ま、見て見てくれ。今のオレの全力だ。」

 何だか、コメントが大袈裟で面白い。
全力って何だ?


 お昼休みには、今日もまた2人が来た。
今までずっと1人で、それが気楽でよかったんだけどこのメンバーだと気楽な上に楽しくて、根暗に生きてきた私の世界が明るくなった。
 感謝しなくちゃ。。

 本日も、三木谷さんのお弁当ジャッジが始まる
「主任今日のおかずは何ですか?あっ!コロッケだ!2個も入ってる。こんなに入って蓋閉めるのに漬物石とか必要じゃないですか? 後は卵焼きと、ウインナーは定番なんですね。本日の野菜はほうれん草、ポパイですね!課長はお好み焼きとおにぎり、桜井さんはシャケだから、私とかぶってますね。」

「みんなの前で毎日コメントされると蓋開けずらくなるじゃないか、勘弁してくれよ!」
「毎日コメントしますよ!こんな立派な枕弁当、他ではお目にかかれませんもん。毎日完食するまでのタイムも計りましょうか?記録更新したらご褒美あげますよ!」
「まあな!食うのは量も早さも負けませんよ!明日は小料理屋の冷蔵庫を空っぽにしてやる!」

 スマホを見ていたカズが山下をからかってくる。
「子熊のお値段150万円くらいみたいだよ。大人になると食費が1日1万円かかるらしいぜ。主任の奥さん金かかるな!」
「そうなんだよ、あいつ金かかる女なんだよ。っておい!そいつ常に全裸じゃねーか?ってことは服代はかからないのか、、。安く付くな!」

 本当にいつでもコントなんだから、、。

 山下くんは楽しいけど、彼の部屋なら行かないし、私の部屋にも呼ばないわ。
 そういえば、どんな家に住んでいて、どんな家族なんだろう?
「山下主任のご家族はどんな方達なの?」
「はい!よく聞いて下さいました。父がイギリス人で伯爵、母がフランス人で貴族でございます。」
 三木谷さんが大喜びで会話に割ってくる。
この手の会話が好きなお年頃なのだ。

「なるほど、そこはかとなく、お弁当からその気品が漂ってました。」
 そこにカズも乗ってくる。
「コロッケから?卵焼きから?どっち、どっち?」
「そうだろ?そうだろ?だが、そう見えるのはこの外見だけで。実は庶民だ。お前らと同じ庶民だ。どうだ見えないだろう?」
「わかったから、早く言えよ。もう聞いてやんねーぞ。」  
 
「わかったよ!4人兄弟の長男で、父  修理工場経営、母  弁当屋経営。 従業員は家族ってヤツです。コロッケも弁当屋のものだよ!」
「すごい!そしたら私がお金払ったら毎日お弁当持ってきてくれる?」
「お安い御用さベイベー」
「じゃあ明日からお願いします。お弁当箱これで良いなら洗っておきます。」
「そんだけで足りるか?量を見せたいから弁当箱借りて行くぞ」
「OK、後で持っていきます。」
「たぶん1回300円で月に6000になると思うな。」
「幕内にするならいくら?揚げ物じゃない方がいいな。この若さと美しさを維持するために、熊になったら困るから」
「はい!お嬢さま。希望があるならライン聞いてもいいかな?お袋に聞いて連絡入れる」
 ライン交換をする。

「山下主任、単発でも良い?」
「良いぞ良いぞ、前日に予約しておけば朝持ってくぞ。皆んなにメニューを送っておきます」



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