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三日月

ghame

(59) エナジー吸い取ります

  目覚ましの音で目が覚める。

 隣を見ると、母はもう仕事に取りかかっているようだ。
 問題から逃げたくてゆっくり寝てたいと思い、目覚ましを普段より30分遅くセットした。
 さて、少し絡まっている頭を整理しなくては。

 昨日の神からのメッセージは
「決断の時迫る」これは、ズキについての事よね?
 今日はお散歩もないので、帰ってから一人の時間にゆっくり考える事にしよう。

 気が重いのだが、カズの顔が見たい思いが頭の隅にこびり付いていて、部屋に行き窓を開けると向かいの部屋の窓に人影が動いているのが見える。

 心にかかっていたモヤが一瞬で晴れ、弾かれたようにスマホでメッセージを送る

<カズが元気だったら今夜お散歩しよ!>

   人影が窓の外に姿を表すと、それはパリッとハンサムに仕上がった好青年で、彼は声を出して

「オハヨ」
と言ってくれた。
 私はクスっとして
「オハヨ」
と声に出して返事した。
そこにメールが鳴って

<今夜のオレは元気だよ!もう出勤するから後でね!今夜エナジー吸い取ります>
と返事が来た。

 髪の毛が逆立ち体温急上昇で、身体中の毛穴からスチームが出た。
 またメールが鳴って「かわいい」とあったので、更にクラクラした。
 もちろんいつもと変わらぬ、ゆるゆるな寝起きの格好だ。
   返信はお決まりの「ウソばっかり」

 どうしてこうもカズは一瞬にして私を幸福で満たしてくれるんだろう?

 きっと桜井三日月はゴールを阻む存在なのよ!
大人の哀愁なんて1ミリも無いじゃない!私ったら困ったちゃんね!
 そう言葉には表したが心は晴々していた。

    朝礼では二人がいつものように絡んでくる
「課長寂しいです」
「課長寂しいです、部下が一人減って、、、」
「無い!ココハが主任のサポートします。」
「これ、新ネタです、結構面白く無いですか?桜井さんが居なくなった事を活かした内容で金曜日にデビューします」
「コンビ名は?熊兄弟とか?」
「イマイチだな、まあそれは金曜日までに考えるとして、、」
 
「そうだ、今夜8時からカズとお散歩するんだけどご一緒にどうですか?」

「行く行く!」

「ココハ8時まではどうする?飯ご馳走しようか?あゆママのとこでもいいし。移動はバイクでいいか?」
「兄貴!もちろんだぜ」

「じゃあついでに今夜、花火も一緒に選んでね」
「課長、ダブルOK」
「ではでは、またランチタイムで」


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