三日月
(35)ニューエリおひろめ
          
  6月1日 月曜日
同窓会でピアノを弾く事を決め
今朝は気合が入りいつもより早く自主練を始めた。
曲目は決めてないのだが、校歌は外せないだろう。と、中学で使っていた楽譜を見つけて仕込んでおく。
何か懐かしい、皆んながあの頃に戻れるような曲はないのかと考えるんだが閃かない。
エリに相談したいのだが同窓会に参加して欲しくないと言う気持ちもあって相談しかねるのだ。
なぜなら、当時のエリのファンも来るだろうから正直、今のエリを見せたくないのだ。
まだ時間はある、曲目は幹事にでも相談することにしよう。
そしてもう一つ憂鬱なのが変身してから初の出勤になるエリの事だ。
熊やガテンどもが、まとわりついてくるに違いない仕事中も心配だ。
さて考えていても仕方がない会社行くか。
「9時に迎えに行きます」とメッセージを入れると即「Ok」と返事が来る。
早めに出て外で昨日の100枚写真を見ながら待っていると、やっぱり変身後のエリが出てきた。
髪はオレの好みのままフワッと下ろしていて、オレの名前のネックレスもしてくれている。
もう会社なんて行かないでいて欲しいと思ったりしている自分がいて、ソイツは黙らせる。
そうだ、明日はエリの部屋に行く約束をしなくては、そうだヘイデイがあった。
「エリおはよ。明日のダービー、エリの部屋でスタートしない?会社終わったらすぐ始めよ!」
思った通りエリは目を輝かせて飛びついてきた。
「そうしましょ!最近ゆっくりゲームをする時間がなかったから、明日はお腹いっぱいゲームしましょう。レベル1つ上がったのよ」
くそッ。やっぱ、可愛いゼッ!
上機嫌のエリの髪が風を切り、光に透けて光っていて綺麗だ。
今日のブラウスも肩が少しのぞいているから カーディガン着てくれるかな?
会社に着くと、エリはお誕生日の日よりも取り囲まれていた。
熊のヤローが早速告白している
「最初から佐藤課長に決めてました。お友達からで良いのでお願いします」
と、言って右手を出し頭を下げている。
オレの出番だ!
「ちょっと待った。」
そこへ
「余興が続いてるんですか?」と、楽しそうに三木谷さんが入ってくる
「山下主任の浮気者!」
チラッと三木谷さんを見た山下主任は、エリに向けた手をじりじりと三木谷さんへ方向転換して
「金曜日のお返事をください」と、鞍替えした。
周りの皆んは大爆笑で、そんなやりとりを見ている。
その隙にエリがオレに「お願いします」と、返事をしてくれた。
その時ドアノ外から「ちょっと待った」と、社長の声が聞こえて朝礼が始まった。
朝礼が終わり、「三日月王子!」と呼ばれて振り返ると、三木谷さんがいたずらっ子のような笑顔でオレを見ていた。
「秘書課は皆んなそう呼んでますよ。エリさん綺麗ですね、お二人のことは秘密ですか?王子の情報を皆んな知りたがってますよ。交換条件としてあゆママのことは内緒と言うことでお願いします」と、言って去って行った。
初めて会った日とはずいぶん違うな、あれが素の三木谷さんなんだろうな?
次は熊のタックルだ
「三日月王子そう呼ばれているのかい?その役職は主任より偉いのかい?全くお前ばっかりモテやがって頭の中は、お子ちゃまストーカーのくせに」
「そんなに言うなら主任も行ったらどうですか?神技美容室に、人間になれるかもしれませんよ?」
「お前が人間になれたんだもんな、神技だ。佐藤課長は元々美人だったけどな」
やっぱ動物はいい鼻してんな!
仕事が終わると駐輪場で待ち合わせして速攻2人でハサミのとこへ向かう。
お散歩の前に晩ご飯が食べれるように入力を急いで、19:00になったので続きは来週ということで今週のアルバイトは終わった。
家に帰り着くと、同窓会の幹事に電話を入れて「出席の返事とピアノで校歌を弾くので、皆んなで歌いましょう。他に思い出の曲があればリクエストして下さい」と伝えると喜んでくれた。
よし、これで飯が食える。
今夜のメニューは忍さんから頂いた唐揚げだった。
エリも唐揚げを今頃食べてるのかな?
と想像して、妄想ストーカー出た!と自分でツッコミを入れる
お散歩の時、エリから歓迎会の時の動画を見たいか聞かれた。
どうやら三木谷さんがママに見せる為に写したものを今日もらったようで、それを共有する!と転送してくれて社内報にも少しUPしてあると教えてくれた。
自分が演奏している所なんて、あまり見たくない気もしたが、開いて見てみると何とも騒がしい。
カメラには山下の顔が所々アップで入っていて本当にアイツはアホだよな、こいつが1人クラスにいてくれたらオレの青春は全く別のものになっていた事とだろう。と、しみじみ思った。
  6月1日 月曜日
同窓会でピアノを弾く事を決め
今朝は気合が入りいつもより早く自主練を始めた。
曲目は決めてないのだが、校歌は外せないだろう。と、中学で使っていた楽譜を見つけて仕込んでおく。
何か懐かしい、皆んながあの頃に戻れるような曲はないのかと考えるんだが閃かない。
エリに相談したいのだが同窓会に参加して欲しくないと言う気持ちもあって相談しかねるのだ。
なぜなら、当時のエリのファンも来るだろうから正直、今のエリを見せたくないのだ。
まだ時間はある、曲目は幹事にでも相談することにしよう。
そしてもう一つ憂鬱なのが変身してから初の出勤になるエリの事だ。
熊やガテンどもが、まとわりついてくるに違いない仕事中も心配だ。
さて考えていても仕方がない会社行くか。
「9時に迎えに行きます」とメッセージを入れると即「Ok」と返事が来る。
早めに出て外で昨日の100枚写真を見ながら待っていると、やっぱり変身後のエリが出てきた。
髪はオレの好みのままフワッと下ろしていて、オレの名前のネックレスもしてくれている。
もう会社なんて行かないでいて欲しいと思ったりしている自分がいて、ソイツは黙らせる。
そうだ、明日はエリの部屋に行く約束をしなくては、そうだヘイデイがあった。
「エリおはよ。明日のダービー、エリの部屋でスタートしない?会社終わったらすぐ始めよ!」
思った通りエリは目を輝かせて飛びついてきた。
「そうしましょ!最近ゆっくりゲームをする時間がなかったから、明日はお腹いっぱいゲームしましょう。レベル1つ上がったのよ」
くそッ。やっぱ、可愛いゼッ!
上機嫌のエリの髪が風を切り、光に透けて光っていて綺麗だ。
今日のブラウスも肩が少しのぞいているから カーディガン着てくれるかな?
会社に着くと、エリはお誕生日の日よりも取り囲まれていた。
熊のヤローが早速告白している
「最初から佐藤課長に決めてました。お友達からで良いのでお願いします」
と、言って右手を出し頭を下げている。
オレの出番だ!
「ちょっと待った。」
そこへ
「余興が続いてるんですか?」と、楽しそうに三木谷さんが入ってくる
「山下主任の浮気者!」
チラッと三木谷さんを見た山下主任は、エリに向けた手をじりじりと三木谷さんへ方向転換して
「金曜日のお返事をください」と、鞍替えした。
周りの皆んは大爆笑で、そんなやりとりを見ている。
その隙にエリがオレに「お願いします」と、返事をしてくれた。
その時ドアノ外から「ちょっと待った」と、社長の声が聞こえて朝礼が始まった。
朝礼が終わり、「三日月王子!」と呼ばれて振り返ると、三木谷さんがいたずらっ子のような笑顔でオレを見ていた。
「秘書課は皆んなそう呼んでますよ。エリさん綺麗ですね、お二人のことは秘密ですか?王子の情報を皆んな知りたがってますよ。交換条件としてあゆママのことは内緒と言うことでお願いします」と、言って去って行った。
初めて会った日とはずいぶん違うな、あれが素の三木谷さんなんだろうな?
次は熊のタックルだ
「三日月王子そう呼ばれているのかい?その役職は主任より偉いのかい?全くお前ばっかりモテやがって頭の中は、お子ちゃまストーカーのくせに」
「そんなに言うなら主任も行ったらどうですか?神技美容室に、人間になれるかもしれませんよ?」
「お前が人間になれたんだもんな、神技だ。佐藤課長は元々美人だったけどな」
やっぱ動物はいい鼻してんな!
仕事が終わると駐輪場で待ち合わせして速攻2人でハサミのとこへ向かう。
お散歩の前に晩ご飯が食べれるように入力を急いで、19:00になったので続きは来週ということで今週のアルバイトは終わった。
家に帰り着くと、同窓会の幹事に電話を入れて「出席の返事とピアノで校歌を弾くので、皆んなで歌いましょう。他に思い出の曲があればリクエストして下さい」と伝えると喜んでくれた。
よし、これで飯が食える。
今夜のメニューは忍さんから頂いた唐揚げだった。
エリも唐揚げを今頃食べてるのかな?
と想像して、妄想ストーカー出た!と自分でツッコミを入れる
お散歩の時、エリから歓迎会の時の動画を見たいか聞かれた。
どうやら三木谷さんがママに見せる為に写したものを今日もらったようで、それを共有する!と転送してくれて社内報にも少しUPしてあると教えてくれた。
自分が演奏している所なんて、あまり見たくない気もしたが、開いて見てみると何とも騒がしい。
カメラには山下の顔が所々アップで入っていて本当にアイツはアホだよな、こいつが1人クラスにいてくれたらオレの青春は全く別のものになっていた事とだろう。と、しみじみ思った。
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