三日月
(27)B.D
最後まで終わって、なかなか面白かったので第2段もやろうぜ!復習テストも作ろう。
と、結構このネタから広がって、次に血液型当てクイズにと発展していった。
クイズの方法は、ラインでお互いの血液型を予想して送信する、早く当てた方の勝ちとシンプルなものだ。
1回戦お互いの回答は「A型でどちらも不正解で。」ならばこれしか無いと、
回答したのが2人とも正解した。
オレの血液型はO型で、エリはAB型だ。
ここまで終わったところで、注文したつまみも軟骨の唐揚げを残して全部揃い、タイミング良くエリがお手洗いへと席を立ってくれたのでケーキの打ち合わせをした。
あゆママが軟骨の唐揚げのガスを切ったら、厨房でまかないを食べ終わった三木谷さんがケーキに火を灯して持って来てくれる流れだ。
それから打ち合わせした通りにケーキが運ばれて来たのだが、ちょうどその時入口のドアが開く音がしてお客さんが入って来て、バースデイソングを一緒に参加してくれた。
そしてそのままエリの隣に座る、ちょっと図々しいのでわ?と、イラッとして顔を見ると、三木谷社長の笑顔と目が合い驚きで大声が出た。
「社長!!」
社長は笑顔のままで、エリに話始める。
「海里ちゃん、お誕生日おめでとう!いつも頑張ってくれてありがとう」
と言ってピンクのガーベラに、かすみ草が散りばめてあるブーケを手渡した。
「社長、ありがとうございます。でもなぜ私がここにいることをご存知なんですか?」
「それは、ココハがケーキを買っていたから聞いたんですよ。」
「エリ、このお店は先週社長に連れて来てもらって知ったんだよ。」
「そうだったんですか。社長、カズ、三木谷さん、あゆママ、私のために用意して下さって嬉しいです。ありがとうございます。」
エリは嬉しそうに、顔が歪んだ。
眼頭が熱くなっている様に見えた
「社長お食事は?」
「何かある?少しさっぱりしたつまみが欲しいな。」
そこに三木谷さんが口を挟んでくる。
「お婆ちゃん、浅漬け切ってある。」
「???」
三木谷さんはしまったと言う顔で口を両手で覆った。
そこに社長が
「あゆは私の妻だよ。だからほぼ毎晩ここで食事をしているよ。ココハもお腹が空いたらいつもここにくるので、食べた分は働きなさいと言ってるんだ。ははは」
オレたち2人は仰天してしばらく言葉を失った。
それからしばらく世間話などしていると、オレのスマホが鳴った。
(神からだ)と思い、メッセージを開いてみる。
<明日の歓迎会でピアノを演奏しろ>と書いてある。
   神のお告げ(指令でなくなぜか お告げとなっている。いよいよオレは、信者になりかけている様だ。)は必ず事が良い方向に転がっていくことを立証済みなので、明日は必ずピアノを弾かなければいけない。
「エリ、明日会場でオレ余興をしようと思うんだけど。ピアノって手配できるかな?」
好奇心旺盛な三木谷さんは、ここでも口を挟んで来る。
「桜井さんピアノを弾けるんですか?」
社長も嬉しそうにコメントをしてくれる。
「桜井くんは子供の頃から演奏会や学校で見かけた事があるよ。うちの娘たちも同じ教室だったんだ。」
「はい思い出しました、桜井三日月くん、繊細な演奏をしていたわね。沢山お稽古していたんでしょう?月光、印象に残ってるわ。中学生で、あんなに物悲しい音を出すんだもの。確か、音楽教室の発表会だったわよね?ピアノ続けていたのね、私もまた聞きたいわ」
三木谷さんが、また話に加わる。
「えっと、あゆママ動画撮ってくるから、楽しみにしておいて!桜井さん三日月って名前なんですか?綺麗なお名前ですね。課長がカズって呼んでいたので、カズヒロとか トシカズとか頭かお尻にカズがつく名前だと思ってたんですが、真ん中を取ってるんですね?課長のミエリも、ミエじゃなくてエリなんですよね。そんなひとひねりし呼び方 憧れるなぁ〜。お二人は、とってもお似合いなカップルだと思います。いつ頃からお付き合いされているんですか?」
「皆さん名字が同じのようなので、ココハちゃんと呼んでも良いかな?お付き合いっていうか、一昨日からエリにはワタシがお願いして付き合ってもらっているんです、こんなことを頼めるのは他にいなくて。」
「それは、どういう意味なんですか?でも、桜井さんって思ってた感じと違って、なんというか謙虚ですね。」
「その通りです、私は期待されてもそれに答えるスキルはありません、エリは色々と承知の上でワタシのお願いに付き合ってくれている。というわけです。良き理解者で、同性なら 親友になれたんじゃ無いかと思ったりもしています」
「カズそんなに褒めていただいて嬉しいわ。ピアノの手配はしておきます。練習時間としてお昼休みを2時間取ることを許可できると思うわ。社長よろしいですか?」
「もちろんだよ、急なことだが妻も楽しみにしていることだし、よろしくお願いします。」
話は一段落して、明日も飲みだということで今日はお開きとなり、帰りぎわ店内を見るとお客さんは2組になっていた。それからエリと2人は約束した通り自転車を押して歩いて帰ってから別れ際の儀式をした。
家に着いたオレは、ヘッドフォンをして電子ピアノで明日の曲を1時間ほど練習してから寝たんだけど、久々のステージに興奮して、また起きて後30分だけ。と、練習せた。
曲はあっためて置いたものがあってそれをお披露目する機会が出来た事にワクワクした。
と、結構このネタから広がって、次に血液型当てクイズにと発展していった。
クイズの方法は、ラインでお互いの血液型を予想して送信する、早く当てた方の勝ちとシンプルなものだ。
1回戦お互いの回答は「A型でどちらも不正解で。」ならばこれしか無いと、
回答したのが2人とも正解した。
オレの血液型はO型で、エリはAB型だ。
ここまで終わったところで、注文したつまみも軟骨の唐揚げを残して全部揃い、タイミング良くエリがお手洗いへと席を立ってくれたのでケーキの打ち合わせをした。
あゆママが軟骨の唐揚げのガスを切ったら、厨房でまかないを食べ終わった三木谷さんがケーキに火を灯して持って来てくれる流れだ。
それから打ち合わせした通りにケーキが運ばれて来たのだが、ちょうどその時入口のドアが開く音がしてお客さんが入って来て、バースデイソングを一緒に参加してくれた。
そしてそのままエリの隣に座る、ちょっと図々しいのでわ?と、イラッとして顔を見ると、三木谷社長の笑顔と目が合い驚きで大声が出た。
「社長!!」
社長は笑顔のままで、エリに話始める。
「海里ちゃん、お誕生日おめでとう!いつも頑張ってくれてありがとう」
と言ってピンクのガーベラに、かすみ草が散りばめてあるブーケを手渡した。
「社長、ありがとうございます。でもなぜ私がここにいることをご存知なんですか?」
「それは、ココハがケーキを買っていたから聞いたんですよ。」
「エリ、このお店は先週社長に連れて来てもらって知ったんだよ。」
「そうだったんですか。社長、カズ、三木谷さん、あゆママ、私のために用意して下さって嬉しいです。ありがとうございます。」
エリは嬉しそうに、顔が歪んだ。
眼頭が熱くなっている様に見えた
「社長お食事は?」
「何かある?少しさっぱりしたつまみが欲しいな。」
そこに三木谷さんが口を挟んでくる。
「お婆ちゃん、浅漬け切ってある。」
「???」
三木谷さんはしまったと言う顔で口を両手で覆った。
そこに社長が
「あゆは私の妻だよ。だからほぼ毎晩ここで食事をしているよ。ココハもお腹が空いたらいつもここにくるので、食べた分は働きなさいと言ってるんだ。ははは」
オレたち2人は仰天してしばらく言葉を失った。
それからしばらく世間話などしていると、オレのスマホが鳴った。
(神からだ)と思い、メッセージを開いてみる。
<明日の歓迎会でピアノを演奏しろ>と書いてある。
   神のお告げ(指令でなくなぜか お告げとなっている。いよいよオレは、信者になりかけている様だ。)は必ず事が良い方向に転がっていくことを立証済みなので、明日は必ずピアノを弾かなければいけない。
「エリ、明日会場でオレ余興をしようと思うんだけど。ピアノって手配できるかな?」
好奇心旺盛な三木谷さんは、ここでも口を挟んで来る。
「桜井さんピアノを弾けるんですか?」
社長も嬉しそうにコメントをしてくれる。
「桜井くんは子供の頃から演奏会や学校で見かけた事があるよ。うちの娘たちも同じ教室だったんだ。」
「はい思い出しました、桜井三日月くん、繊細な演奏をしていたわね。沢山お稽古していたんでしょう?月光、印象に残ってるわ。中学生で、あんなに物悲しい音を出すんだもの。確か、音楽教室の発表会だったわよね?ピアノ続けていたのね、私もまた聞きたいわ」
三木谷さんが、また話に加わる。
「えっと、あゆママ動画撮ってくるから、楽しみにしておいて!桜井さん三日月って名前なんですか?綺麗なお名前ですね。課長がカズって呼んでいたので、カズヒロとか トシカズとか頭かお尻にカズがつく名前だと思ってたんですが、真ん中を取ってるんですね?課長のミエリも、ミエじゃなくてエリなんですよね。そんなひとひねりし呼び方 憧れるなぁ〜。お二人は、とってもお似合いなカップルだと思います。いつ頃からお付き合いされているんですか?」
「皆さん名字が同じのようなので、ココハちゃんと呼んでも良いかな?お付き合いっていうか、一昨日からエリにはワタシがお願いして付き合ってもらっているんです、こんなことを頼めるのは他にいなくて。」
「それは、どういう意味なんですか?でも、桜井さんって思ってた感じと違って、なんというか謙虚ですね。」
「その通りです、私は期待されてもそれに答えるスキルはありません、エリは色々と承知の上でワタシのお願いに付き合ってくれている。というわけです。良き理解者で、同性なら 親友になれたんじゃ無いかと思ったりもしています」
「カズそんなに褒めていただいて嬉しいわ。ピアノの手配はしておきます。練習時間としてお昼休みを2時間取ることを許可できると思うわ。社長よろしいですか?」
「もちろんだよ、急なことだが妻も楽しみにしていることだし、よろしくお願いします。」
話は一段落して、明日も飲みだということで今日はお開きとなり、帰りぎわ店内を見るとお客さんは2組になっていた。それからエリと2人は約束した通り自転車を押して歩いて帰ってから別れ際の儀式をした。
家に着いたオレは、ヘッドフォンをして電子ピアノで明日の曲を1時間ほど練習してから寝たんだけど、久々のステージに興奮して、また起きて後30分だけ。と、練習せた。
曲はあっためて置いたものがあってそれをお披露目する機会が出来た事にワクワクした。
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