三日月
⑹活気
            5月21日 木曜日
久々に楽しいアルコールをたっぷり飲んでから熟睡して 今朝は6:00から、バッチリ目覚めていて気分が凄く良い。
昨夜帰宅後シャワーを浴び 頭の中をまとめるために、布団に入ったが。
きっと1秒も考えずに眠りに着いたはずだ。
散歩や労働がちょうどいい運動になったようで 身体を動かす事の重要性を深く感じ、体重の事も気になっていたので散歩は続けようと決めた。
あれから、男の行きつけだという小料理屋でビールから始まり日本酒を冷やと熱燗、料理に合わせて飲んだ。
その店は、のれんを潜ると「ただいま」と言いたくなる昭和の香り漂う家庭的な小料理屋で、壁に綺麗な扇子がいくつか飾ってあった。
入ってすぐ右手に5人座れるカウンター席と 奥に4人座れるテーブル席が二つのこぢんまりした感じで、男は自宅に帰ったようにリラックスしていた。
ママの作る料理は、絶品で夕食を済ませていたにもかかわらず、お刺身や、酢の物と身体にも良いものばかりでスルスルとお腹に入り細胞が喜んでいる気がした。
おじさんの名前は、三木谷さん。
名刺をもらうと建設会社の取締役社長で、その風格は、作業服を着ている時から充分にあった。
今は、キチンとジャケットに着替えてパリッとしている。
まさしく出来る男のお手本のようだ。
話は弾み
エリのトゲトゲした態度が自己防衛である事、美容師のハサミが引きこもりだったオレの外見をかえてくれたこと、それに中身がともなっていなくて苦労していることなども酔いにまかせて話した。
それを三木谷さんとママさんは、楽しそうに聞いてくれてた。
そして彼の話も、以前から興味があった銀座の話や、海外旅行、恋バナも少し聞かせてくれて興味深いものばかりだった。
三木谷さんは、オレが未婚であること、ニートであること、前回の退職理由も聞かないところが紳士だとも思った。
そして案の定、履歴書を出す機会もあった。
営業事務が回っておらず、人材を切望していたということで試しに1週間で良いので、来てくれないかと頼み込まれ2つ返事で了解した。
酔っていたオレは、持っていた履歴書を早速出して、三木谷社長とママを笑わせて、ニート3年を半年に偽って書いてあることを正直に暴露し、更に2人を大爆笑せることとなった。
その帰り道にメールが鳴り、神からの新しい指令が来たのだ。
その内容は、こうだ
<明日からの会社で、会う人全員に挨拶すること>
  たった今、決まったまだ3人しか知らないことを、神と語るコイツは既に知っている。
流石に気味が悪くなって来て、帰り道で、幽霊や異星人に遭遇してもおかしくない気がして、見えないものに怯え足早に帰った。
頭がパニックって来たが、まずは現実世界だ。
今1番重要なことは、三木谷建設へ今日から出社する事!
10:00に応接室へ行くことになっているので、時間を確認すると時計の針は、6:30を指していた。
9時に家を出れば余裕で間に合うので、まずは着て行く服を選ぶ事にした。
その前にオフクロに朝食を準備しておいてもらおう。オヤジが居る日は、6:00には起きているはずだ。
いきなり仕事を始めることを報告するのは、照れくさいが、決まった事は仕方ない。
キッチンへ行くと、オヤジが朝食を終えたトコで、今日は八王子に10時の約束だと言い、のんびりしている。
「今日からオレ、三木谷建設の営業事務を手伝うことになったんだ。9:00頃家を出るつもりだなんだけど、母さん、オレの分も朝食ある?」
わっ!2人とも固まってる。そりゃあ、急で驚くわな。
一瞬止まった2人は、同時に動き出す。
「ご飯と味噌汁注ぐわね。おかずは、出てるの食べてて。」
「母さんのだろ?食ってもいいの?」
「いいわよ、先に食べちゃって。急いで準備しなさい。着る服は、あるの?アイロンかける?」
なんだか、オフクロはアタフタしている様子だが3年ぶりの息子の晴れ舞台だ、無理もないな
「母さん、助かる。ワイシャツあるかな?パンツも一緒にクローゼットに吊るしたままだ。」
オフクロは、慌てて2階へ向かい
「わかったわ。母さん見てくる。スーツも少し日干ししなくちゃ。ワイシャツは、お父さんのがあるわ。」
我が家は、久しぶりに活気を取り戻したようだ。
9時になり、家を出る。
身支度はオフクロの協力があり バッチリ準備出来た。
オフクロ感謝。
久々に楽しいアルコールをたっぷり飲んでから熟睡して 今朝は6:00から、バッチリ目覚めていて気分が凄く良い。
昨夜帰宅後シャワーを浴び 頭の中をまとめるために、布団に入ったが。
きっと1秒も考えずに眠りに着いたはずだ。
散歩や労働がちょうどいい運動になったようで 身体を動かす事の重要性を深く感じ、体重の事も気になっていたので散歩は続けようと決めた。
あれから、男の行きつけだという小料理屋でビールから始まり日本酒を冷やと熱燗、料理に合わせて飲んだ。
その店は、のれんを潜ると「ただいま」と言いたくなる昭和の香り漂う家庭的な小料理屋で、壁に綺麗な扇子がいくつか飾ってあった。
入ってすぐ右手に5人座れるカウンター席と 奥に4人座れるテーブル席が二つのこぢんまりした感じで、男は自宅に帰ったようにリラックスしていた。
ママの作る料理は、絶品で夕食を済ませていたにもかかわらず、お刺身や、酢の物と身体にも良いものばかりでスルスルとお腹に入り細胞が喜んでいる気がした。
おじさんの名前は、三木谷さん。
名刺をもらうと建設会社の取締役社長で、その風格は、作業服を着ている時から充分にあった。
今は、キチンとジャケットに着替えてパリッとしている。
まさしく出来る男のお手本のようだ。
話は弾み
エリのトゲトゲした態度が自己防衛である事、美容師のハサミが引きこもりだったオレの外見をかえてくれたこと、それに中身がともなっていなくて苦労していることなども酔いにまかせて話した。
それを三木谷さんとママさんは、楽しそうに聞いてくれてた。
そして彼の話も、以前から興味があった銀座の話や、海外旅行、恋バナも少し聞かせてくれて興味深いものばかりだった。
三木谷さんは、オレが未婚であること、ニートであること、前回の退職理由も聞かないところが紳士だとも思った。
そして案の定、履歴書を出す機会もあった。
営業事務が回っておらず、人材を切望していたということで試しに1週間で良いので、来てくれないかと頼み込まれ2つ返事で了解した。
酔っていたオレは、持っていた履歴書を早速出して、三木谷社長とママを笑わせて、ニート3年を半年に偽って書いてあることを正直に暴露し、更に2人を大爆笑せることとなった。
その帰り道にメールが鳴り、神からの新しい指令が来たのだ。
その内容は、こうだ
<明日からの会社で、会う人全員に挨拶すること>
  たった今、決まったまだ3人しか知らないことを、神と語るコイツは既に知っている。
流石に気味が悪くなって来て、帰り道で、幽霊や異星人に遭遇してもおかしくない気がして、見えないものに怯え足早に帰った。
頭がパニックって来たが、まずは現実世界だ。
今1番重要なことは、三木谷建設へ今日から出社する事!
10:00に応接室へ行くことになっているので、時間を確認すると時計の針は、6:30を指していた。
9時に家を出れば余裕で間に合うので、まずは着て行く服を選ぶ事にした。
その前にオフクロに朝食を準備しておいてもらおう。オヤジが居る日は、6:00には起きているはずだ。
いきなり仕事を始めることを報告するのは、照れくさいが、決まった事は仕方ない。
キッチンへ行くと、オヤジが朝食を終えたトコで、今日は八王子に10時の約束だと言い、のんびりしている。
「今日からオレ、三木谷建設の営業事務を手伝うことになったんだ。9:00頃家を出るつもりだなんだけど、母さん、オレの分も朝食ある?」
わっ!2人とも固まってる。そりゃあ、急で驚くわな。
一瞬止まった2人は、同時に動き出す。
「ご飯と味噌汁注ぐわね。おかずは、出てるの食べてて。」
「母さんのだろ?食ってもいいの?」
「いいわよ、先に食べちゃって。急いで準備しなさい。着る服は、あるの?アイロンかける?」
なんだか、オフクロはアタフタしている様子だが3年ぶりの息子の晴れ舞台だ、無理もないな
「母さん、助かる。ワイシャツあるかな?パンツも一緒にクローゼットに吊るしたままだ。」
オフクロは、慌てて2階へ向かい
「わかったわ。母さん見てくる。スーツも少し日干ししなくちゃ。ワイシャツは、お父さんのがあるわ。」
我が家は、久しぶりに活気を取り戻したようだ。
9時になり、家を出る。
身支度はオフクロの協力があり バッチリ準備出来た。
オフクロ感謝。
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