捕まった子犬、バーテンダーに愛される?【完結】
カクテル6/独占したいのは恋ですか?
「はい」
琢磨さんとお別れしたあの日の夜、リビングのソファーでテレビを眺めていた私の視界に突然、三浦さんの声と指にはさまれた鍵が入ってきた。
「この部屋の鍵。今日から一緒に住むでしょ。俺の職業知ってるからなんとなくわかると思うんだけど、真穂とほとんど逆の生活になるからさ。なくさず持ってろよ」
「あ、ありがとう……」
「寂しくなったり、嫌なことがあったら、遠慮せず言って。絶対一人で泣かないこと。頼ること、約束できますか?」
私の両手を握って子どもに諭すように言う三浦さんにむすっとしながら、「守れます」と答えたら、「いいこ」とキスをされた。
三浦さんはスキンシップも多い。
私たち付き合ってるかも?と誤解しそうになることも多いし、セックスもしちゃってるし。
曖昧な関係だけど、これをどうにかしたいとは今のところ思えない。
充分幸せだし、形にこだわっても琢磨さんの時みたいに傷ついて別れる可能性だって出てくるし。
だったら、このままで充分。
「三浦さん、いつもありがと」
「どういたしまして。お礼は体でもいいよ」
半分冗談で半分本気だろう。
私は肯定の意味を込めて三浦さんに抱きつくと、意図が伝わったのか「寝室行く?」と聞かれたので、黙ってうなづいた。
 
昨日もしたばっかなのに、三浦さんに触れられると嬉しいしもっと触れてほしいって思う。
琢磨さんとのセックスはこんな積極的にしたいなんて思わなかったし、我慢してもしきれない自分の声がこんなに激しいことを知らなかった。
「んッ…ん、んッ…!!」
今まで出したことない声に違和感と恥ずかしさでいっぱいで、必死に枕で声を消すのに、三浦さんがそんな私を煽るように刺激を与えてくる。
私の腰を掴んで引き寄せる瞬間に奥まで入る熱に声が止まない。
琢磨さんが好きだった体位が三浦さんで上書きされていく。
気持ち良すぎてもう持たない…!
「も、だめ…ああっ!んッ…!」
私の声に反応して動きをやめた三浦さんが、私の顔にかかった髪を耳にかける。
「イっていいよ」
三浦さんのささやきが頭に響いた直後、はしたない声をあげて簡単にイってしまった。
すぐに三浦さんに解放されることもなく、倒れ込みそうになる私の上半身を抱きとめて、三浦さんがゴムの中に欲を吐き出すまで刺激の波が続いた。
「はあ…はあ…っ」
終わった後の疲労感がすごいのに、三浦さんは余裕で、うつ伏せで倒れるように寝ている私の髪を撫でている。
「真穂は体力ないね」
「っ……誰と比べてるんですか?」
思わず拗ねてる声が出てしまった。
「え?」
私の反応が面白かったみたいで、楽しそうな声で「俺とだよ」と答えた三浦さんの返事に私はほっとした。
琢磨さんとお別れしたあの日の夜、リビングのソファーでテレビを眺めていた私の視界に突然、三浦さんの声と指にはさまれた鍵が入ってきた。
「この部屋の鍵。今日から一緒に住むでしょ。俺の職業知ってるからなんとなくわかると思うんだけど、真穂とほとんど逆の生活になるからさ。なくさず持ってろよ」
「あ、ありがとう……」
「寂しくなったり、嫌なことがあったら、遠慮せず言って。絶対一人で泣かないこと。頼ること、約束できますか?」
私の両手を握って子どもに諭すように言う三浦さんにむすっとしながら、「守れます」と答えたら、「いいこ」とキスをされた。
三浦さんはスキンシップも多い。
私たち付き合ってるかも?と誤解しそうになることも多いし、セックスもしちゃってるし。
曖昧な関係だけど、これをどうにかしたいとは今のところ思えない。
充分幸せだし、形にこだわっても琢磨さんの時みたいに傷ついて別れる可能性だって出てくるし。
だったら、このままで充分。
「三浦さん、いつもありがと」
「どういたしまして。お礼は体でもいいよ」
半分冗談で半分本気だろう。
私は肯定の意味を込めて三浦さんに抱きつくと、意図が伝わったのか「寝室行く?」と聞かれたので、黙ってうなづいた。
 
昨日もしたばっかなのに、三浦さんに触れられると嬉しいしもっと触れてほしいって思う。
琢磨さんとのセックスはこんな積極的にしたいなんて思わなかったし、我慢してもしきれない自分の声がこんなに激しいことを知らなかった。
「んッ…ん、んッ…!!」
今まで出したことない声に違和感と恥ずかしさでいっぱいで、必死に枕で声を消すのに、三浦さんがそんな私を煽るように刺激を与えてくる。
私の腰を掴んで引き寄せる瞬間に奥まで入る熱に声が止まない。
琢磨さんが好きだった体位が三浦さんで上書きされていく。
気持ち良すぎてもう持たない…!
「も、だめ…ああっ!んッ…!」
私の声に反応して動きをやめた三浦さんが、私の顔にかかった髪を耳にかける。
「イっていいよ」
三浦さんのささやきが頭に響いた直後、はしたない声をあげて簡単にイってしまった。
すぐに三浦さんに解放されることもなく、倒れ込みそうになる私の上半身を抱きとめて、三浦さんがゴムの中に欲を吐き出すまで刺激の波が続いた。
「はあ…はあ…っ」
終わった後の疲労感がすごいのに、三浦さんは余裕で、うつ伏せで倒れるように寝ている私の髪を撫でている。
「真穂は体力ないね」
「っ……誰と比べてるんですか?」
思わず拗ねてる声が出てしまった。
「え?」
私の反応が面白かったみたいで、楽しそうな声で「俺とだよ」と答えた三浦さんの返事に私はほっとした。
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