強くてニューゲームができるらしいから ガキに戻って好き勝手にやり直すことにした 

カイガ

第3話 ④



 スクールライフも昔以上に楽しめていた。

 元々同じ学科だった里砂ちゃんと1年から同じクラスだったお陰で、彼女とは3年間クラスが同じという幸運。クラスが固定したことでもりまいやⅯ中とも確定2年連続同クラスだし、クラス固定も悪くねーじゃねーか!昔の俺は色々間違えていたからこのスクールライフにやや不満を抱いていたかもしれないが、今回は上手くいける気がするぞ。
 
 「役職が同じ会計同士になっちゃったねー。部費を集めて先生に渡す以外に何やるんやろーな?」
 「あー、確か余った部費が出てきたらそれで練習で使う道具や部室に扇風機やヒーターなんかを買いに行ったりしてたって先輩が言ってたなー」

 先輩たちが引退する際に部内の役職が引き継がれた。実績や普段の立ち回りから俺が男子キャプテンに推薦されたりもしたが、どうにかいなして正規通りのルート...キャプテンがH本、副キャプテンがT貝、そして俺が会計という引継ぎとなった。女子も正規通りになってくれたお陰で、今回も里砂ちゃんが会計となってくれた。
 お陰で彼女と会話する機会がさらに増えて親密度を上げるチャンスも何度かあった。
 里砂ちゃんとは席も近いこともあったから教室では会話することがよくあった。今日の授業のこととか、今日の練習のこととか、食べ物のこととか。効率の良い勉強について聞かれたり、全国でどんな凄い人たちがいたのかを聞かれたり、個人練習はしているのかと聞いてきたり。
 俺の目論見通り、昔以上に俺に興味を持ってくれてかなりお話しに来てくれるようになった。


 「見てー。夏も外で練習いっぱいしたのに、里砂の肌って皆と比べてめっちゃ白いねん。日焼け止めとか塗ってへんのになー」
 「色白質の肌なんやな。もっと近くで見ていい?というか焼けたいん?」
 「ぇへへ、何かはずいな~。うん、スパッツ焼けとかして健康肌アピールしよかなーって。どお?やっぱ白いやんな?」
 「んー確かに俺と比べると白いけど、ちゃんと日焼けはしてると思うで、うん(グヘへ、太腿とか拝んでやるぜ!!)」


 夏休み明けには、けっこう接近しても拒否られないくらいの関係に進展していた。さりげなく彼女の腕や肩を握ったりしても何も言われなかった。逆にこっちも体に触れられたりすることもあった。昔以上に仲が深まっていることを実感している。これを積み重ねていけば来年の引退する時期にはかなり良い感じになってるんじゃない?期待するあまり、会話中に半勃ちしてしまった。今回はヤれたら良いな~~。
 


 「はい、修学旅行の写真。良い感じに写ってると思わん?」
 「おお~サンキュ!班メンバーに...このツーショットもあったなー。スマホ忘れて行ってたから助かったわー」
 
 二人目はもりまいことⅯ本舞衣。彼女ともしっかり関係を深めることに成功している。近畿IHに出場した者同士、座学で席次1位を競い合ったり(俺は上手く手を抜いているが)で何かと親しくなっている。俺から積極的に話してもりまいもそれに快く応じてくれるので楽しかったなー。夏明けにあった修学旅行も同じ班になれたからそこでさらに関係を良くすることに成功。
 この子とは高校生のうちに性交したいなーと考えている。押しに押して体を許してもらう作戦で行くつもりだ。記録会や大きな試合の日なんかはなるべく彼女と観戦したり仲間の応援をしたりしていた。その甲斐あって全国IHにも応援に来てくれたしな。もちろん俺も彼女のレースではしっかりエールを送りまくった。
 
 「次のテストでは今度こそうちが勝ちたいから、一緒にテスト勉強せーへん?NNSがどんな勉強して席次1位とってるのかリサーチさせてーや。うちも真似たるから」
 「ははは、めっちゃストレートに本音暴露するやん。どうしよっかなー」

 2学期の後半には、もりまいから何と一緒に勉強会しないかと誘われた。口ではどうしようかと言ってはいるがもちろん承諾する。上手くいけばかなり距離を縮められることになれる!

 というわけで、テスト前週間に入って部活が休みなのを利用して、カラオケルームを使ってもりまいと二人で勉強会をやった。
 まぁやることは勉強というよりは、情報の交換みたいなもの。どれがテストに出てきそうとか、先生の性格からしてどんな形で出るのかと...問題を解くのではなく問題の出どころを予測し合うという、それはそれで面白い勉強会をやったのだった。
 俺はチート能力があるからどういう問題が出るのかが完全に分かり切っているのだが、ペラペラ喋ると怪しまれるのでそれとなく助言っぽく情報を与えてやった。
 一通り勉強会を終えたところでそのままカラオケで遊び、そして......

 「俺、もりまいのこと好みなんだよねー。抱いていい?」
 「え?あ......もう。キスはアカンからな」
 「おーけー。ではお触らせてもらって(モミモミ)」
 「ひゃっ!?.........えっち」

 ハグとお触りを許してくれるくらいに仲を深められた!やったぜ!!




 「......って感じで。ここも押えておけばええと思う」
 「おおー!なるほど!めっちゃ分かりやすい!」
 
 さらにはⅯ中とも絡む機会をつくっていった。彼女は勉強が得意ではなくて、座学はいつも下から5番以内の成績だった。このルートでも相変わらず座学が得意ではないようだ。
 Ⅿ中はテスト前になるといつも席次上位の生徒...俺やもりまいにテスト勉強の相手をしてほしいと頼んできていた。確かきっかけは...

 「ヤバい~~!次で赤点取ったら補習行きになって、次の試合出られへん!」
 「......赤点を回避する程度のテスト対策なら教えられるけど。それぞれどこを押えとけば大丈夫だとか、そういうのでよければ......」
 「え、ホンマに!?お願い教えて!!今回ばかりはマジにならんとヤバいねん!」

 といった感じで、3年の1学期までは彼女に最低限のテスト対策を講じてたんだったな。ほんの冗談のつもりだった。これをきっかけにⅯ中と交流できたらなーって程度の気持ちだったが、すんなり受け入れてくれたんだよな。
 今回も同じ文句で尋ねてみたら、同じように俺に勉強を見てくれと頼んできた。というわけでⅯ中との楽しいふれあいタイムだ!

 「NNSってホンマ凄いよな。部活でIH出るくらいに活躍してるのに勉強もめっちゃ出来るし。何でもできる人やなぁ」
 「そうか?俺ってサッカー以外の球技は滅茶苦茶ド下手なんよ。絵描くのも下手やし。俺にも欠点はそれなりにあるんやでー」
 「へーそうなんや。けどあんま気にならんやんそれくらい。
 なーなー、NNSのこともっと教えてーや。もしかしたら未来のオリンピック選手になるかもしれん男なんやし」

 やっぱりスペックが高いと興味を持たれるものだなー。これを機にけっこう仲を深めることに成功。

 「私、こういう見た目してるからよく男子に間違われるねん。小学の時も男子ーってからかわれることもあってな...。今なんかもっと男子っぽく見られる。自分で言うのもやけどけっこう筋肉ついてるし。スカート履かんかったらたいてい間違えられるんよ...」
 「そうやったんや。俺はそういうガチムチ体の女子って良いと思うけどな。そういう体になるくらいにいっぱい練習積んで努力してきた証拠なんやし。それに筋肉質の体はきれいに見えるで。まぁ俺筋肉フェチじゃねーけど」

 あと顔が好みです。ナイスショートヘア。

 「へーー。NNSって私のこときれいとか思ってるんやー。もしかして私のこと好きなん?」
 
 と、Ⅿ中がニヤニヤした顔で俺にからかうように訊いてきたので、

 「うん、けっこう好きやで」

 割りとマジな顔でそう答えてやった。

 「へ......?そ、そうなんや.........」

 イイ感じにⅯ中をたらしこめることに成功していく。さらに攻めていく。

 「ここだけの話にして欲しいんやけど、俺は前からⅯ中のことええなーって思ってるんよ。顔が好みやし、筋肉質なところもイイし、それに気さくに話しかけてくれるところもありがたいし。ぶっちゃけもっと仲良くなりたいなって思ってる」

 「な、なんか照れるわ!今まで同い年の男子からそんなん言われたことないから...。私も、将来凄くなりそうな人と仲良くなれたら嬉しいし」
 「それは良かった。ところで...ちょっとで良いんやけど、Ⅿ中の筋肉触ってもええ?女子の筋肉ってどんなのか興味あるんよ。硬いのかそうでもないのか」
 
 少し賭けに出た。ここで引かれたらゲームオーバーだが...

 「えーどうしよっかなー。恥ずかしいなー。まぁでもテスト勉強で助けられてるし、ちょっとならええよ?」

 賭けには勝った。大勝利!うっひょ~、Ⅿ中のお体に触れられるとは!流れは俺にきてる!!
 まずは腕、肩、背中と触っていく。見た目はガチムチだがその筋肉は思ったよりかは柔らかい。女の体って思わされる。良い感触だ。
 そこから勢いに任せて下半身にも手を伸ばす。ふくらはぎと脛を撫でるように触れて上へ上へスライドさせていく。太ももにも手を当ててさわさわしていく。うん、ハリがあって良い感触だ。俺の脚より柔らかい質だ。スベスベしてる...グヘへ。

 「んっ、くすぐったい......」

 そしてここでうっかり手を滑らせてしまったと装って、手を勢いよく鼠蹊《そけい》部に触れて撫で回す!!

 「ひゃああ!?」
 「わ、悪い!手元が狂った!ありがとう!十分だ!いや~~良い筋肉してるわ。流石ソフトボール部エース!」

 故意に触ったと気付かれないように慌てて謝罪する体を装う。そしてすぐに体のことを褒めてヨイショする。

 「IH入賞者にそう言ってもらえて良かったー。勉強助かったわ、ありがとう!また頼るかもやけど、よろしく」

 顔をやや赤くさせながらお礼を言ってⅯ中は去って行った。今ので嫌われてなければ、今後も彼女と触れ合う機会はまた来るだろう。
 種は十分蒔いた。来年くらいにはⅯ中やもりまい、里砂ちゃんともヤれたらイイなぁ!!


 高校2年目のスクールライフは色々満喫できたものだった。そしてプライベート...娯楽にも全力で楽しんだった。
 ポケモンシリーズでは俺的には歴代ナンバー2の傑作ソフト「ブラック2ホワイト2」が発売された。
 このソフトの好きなところは、ストーリーが神なところ。ライバルが良いキャラしてる、悪の組織との決着も良かった、チャンピオン戦が燃えたし萌えた等。他にも歴代ジムリーダーやチャンピオンたちと戦える要素が神だったし、インターネット対戦がさらに盛り上がる環境に進化したから自宅で何戦もして遊べたし。第6世代になるまで毎日遊んでいた神ゲーだよこれ。
 ドッド絵世代で最後の作品でこの神ゲーは流石だったね。

 お金も順調に増殖しまくった。この年の総資産は1500万には達していた。スマホをいっぱい買ったり、3DSを10台近くも買ったり(何でこんなに買ったのかは俺も覚えていない)、パソコンを最新型にしたり、インターネット接続をさらに快適にしたり...欲しいことやりたいことには何でも投資した。
 この年も自分の思うがままに修正してやった。



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