最強のカップルはただ単に楽しみたい ~最強(トール)と天魔(パートナー)の学園無双~
第二章 ~入学直後~ 9 スピーチという名の挑発
相馬に向けられる、畏怖の感情。それは彼にとって見慣れた表情であり、同時にかなり嫌う表情でもあった。
故に相馬は、あえてふざけた調子で言う。
『あーと、聞こえてるよな。とりあえず、自己紹介をしようか。俺は黒星相馬。最強を名乗るものだ。ちょっと遅れたが、スピーチをするためにここに来た』
その、ちょっと遅れたという言葉に恐怖心を忘れ、反抗心の籠った視線を向けて来る生徒たち。相馬の願った通りである。
なお、五万人もの人数に声をとどけられているのは、神の肉体によって肉体をそういうことが出来るように改変したからである。基本的に、万能なのである。
『ああそれと、もう一人のスピーチについては諦めてくれ。……悪いけど、連れてこれるような状態じゃなかったからな』
その言葉で、ほとんど生徒がやむを得ない事情で遅れたのだと思った。そんなことはない。
しかし相馬は、嘘は言っていないのだ。声色で、勘違いさせようとさせたりはしているが、厄介なことに一応事実なのである。
ただ、反抗心や同情によって、相馬の嫌いな畏怖の表情はほぼなくなっていた。それを察して、相馬は挑発をする。
『さて。さきほども言った通り、俺は自分が最強だと思っている。その俺から見るに……まぁ、そこまで強いのはここにはいないな』
その言葉に、キレる学生多数。しかし相馬は更に挑発を重ねる。
『どうにも、一つの考えに囚われてる節が見えるんだよな。いや、ある程度の未来を掴めればいいんだったら、それで十分なんだろうけどさ』
それを聞いて、生徒の一部が大声で叫びだした。あれほど馬鹿にされれば、そういう気持ちになるのも当然かもしれないが……彼らの非難の声には、さっきの相馬の『威』からの学びが全くなかった。
『ま、不満は当然あるよな。……ってことで、一週間後にお前ら対俺のバトルを設けてやる。いいだろ? 学園長』
『……荒くないかのう?』
『バカ言え。激アマだ』
突然聞こえてきた学園長の声と相馬との間で交わされる、二人以外は意味を理解できない会話。一拍置いて、学園長は言った。
『……いいじゃろう。闘技場の使用を許可する。……ところで、お主はどうやって声を届けてるんじゃ?』
『それが出来るように、改変しただけだよ。お前こそどうなんだ?』
『儂か? 儂はほれ、お主から皆への流れを利用させてもらっただけじゃよ』
『ああ、なるほど』
……さて。
相馬としては自分が言いたいことは言い終わっていた。しかし彼は、ここからどうやって立ち去るべきかで迷っていた。
うまいアイデアが浮かばず、空中で固まる相馬。そんな彼を、突如現れた白い何かが包み、直後に消えた。
「……ふむ。まぁ、スピーチの枠を作ってもらった甲斐はあった、思うべきかのう」
皆が呆然とする中そう呟いたケイラ学園長だったが、相馬がいなくなったために、その言葉は独り言として終わった。
こんなスピーチをまともやつがしようとするだろうか。いや、絶対にしない。
ということで、うちの相馬は頭が若干オカシイわけですね。はい。
相馬に向けられる、畏怖の感情。それは彼にとって見慣れた表情であり、同時にかなり嫌う表情でもあった。
故に相馬は、あえてふざけた調子で言う。
『あーと、聞こえてるよな。とりあえず、自己紹介をしようか。俺は黒星相馬。最強を名乗るものだ。ちょっと遅れたが、スピーチをするためにここに来た』
その、ちょっと遅れたという言葉に恐怖心を忘れ、反抗心の籠った視線を向けて来る生徒たち。相馬の願った通りである。
なお、五万人もの人数に声をとどけられているのは、神の肉体によって肉体をそういうことが出来るように改変したからである。基本的に、万能なのである。
『ああそれと、もう一人のスピーチについては諦めてくれ。……悪いけど、連れてこれるような状態じゃなかったからな』
その言葉で、ほとんど生徒がやむを得ない事情で遅れたのだと思った。そんなことはない。
しかし相馬は、嘘は言っていないのだ。声色で、勘違いさせようとさせたりはしているが、厄介なことに一応事実なのである。
ただ、反抗心や同情によって、相馬の嫌いな畏怖の表情はほぼなくなっていた。それを察して、相馬は挑発をする。
『さて。さきほども言った通り、俺は自分が最強だと思っている。その俺から見るに……まぁ、そこまで強いのはここにはいないな』
その言葉に、キレる学生多数。しかし相馬は更に挑発を重ねる。
『どうにも、一つの考えに囚われてる節が見えるんだよな。いや、ある程度の未来を掴めればいいんだったら、それで十分なんだろうけどさ』
それを聞いて、生徒の一部が大声で叫びだした。あれほど馬鹿にされれば、そういう気持ちになるのも当然かもしれないが……彼らの非難の声には、さっきの相馬の『威』からの学びが全くなかった。
『ま、不満は当然あるよな。……ってことで、一週間後にお前ら対俺のバトルを設けてやる。いいだろ? 学園長』
『……荒くないかのう?』
『バカ言え。激アマだ』
突然聞こえてきた学園長の声と相馬との間で交わされる、二人以外は意味を理解できない会話。一拍置いて、学園長は言った。
『……いいじゃろう。闘技場の使用を許可する。……ところで、お主はどうやって声を届けてるんじゃ?』
『それが出来るように、改変しただけだよ。お前こそどうなんだ?』
『儂か? 儂はほれ、お主から皆への流れを利用させてもらっただけじゃよ』
『ああ、なるほど』
……さて。
相馬としては自分が言いたいことは言い終わっていた。しかし彼は、ここからどうやって立ち去るべきかで迷っていた。
うまいアイデアが浮かばず、空中で固まる相馬。そんな彼を、突如現れた白い何かが包み、直後に消えた。
「……ふむ。まぁ、スピーチの枠を作ってもらった甲斐はあった、思うべきかのう」
皆が呆然とする中そう呟いたケイラ学園長だったが、相馬がいなくなったために、その言葉は独り言として終わった。
こんなスピーチを、まともやつがするだろうか。いや、絶対にしない。
ということで、うちの相馬は頭がオカシイということですね、はい。
フォローといいねをよろしくお願いします。いいねは、面白いと思った話だけでいいので。
故に相馬は、あえてふざけた調子で言う。
『あーと、聞こえてるよな。とりあえず、自己紹介をしようか。俺は黒星相馬。最強を名乗るものだ。ちょっと遅れたが、スピーチをするためにここに来た』
その、ちょっと遅れたという言葉に恐怖心を忘れ、反抗心の籠った視線を向けて来る生徒たち。相馬の願った通りである。
なお、五万人もの人数に声をとどけられているのは、神の肉体によって肉体をそういうことが出来るように改変したからである。基本的に、万能なのである。
『ああそれと、もう一人のスピーチについては諦めてくれ。……悪いけど、連れてこれるような状態じゃなかったからな』
その言葉で、ほとんど生徒がやむを得ない事情で遅れたのだと思った。そんなことはない。
しかし相馬は、嘘は言っていないのだ。声色で、勘違いさせようとさせたりはしているが、厄介なことに一応事実なのである。
ただ、反抗心や同情によって、相馬の嫌いな畏怖の表情はほぼなくなっていた。それを察して、相馬は挑発をする。
『さて。さきほども言った通り、俺は自分が最強だと思っている。その俺から見るに……まぁ、そこまで強いのはここにはいないな』
その言葉に、キレる学生多数。しかし相馬は更に挑発を重ねる。
『どうにも、一つの考えに囚われてる節が見えるんだよな。いや、ある程度の未来を掴めればいいんだったら、それで十分なんだろうけどさ』
それを聞いて、生徒の一部が大声で叫びだした。あれほど馬鹿にされれば、そういう気持ちになるのも当然かもしれないが……彼らの非難の声には、さっきの相馬の『威』からの学びが全くなかった。
『ま、不満は当然あるよな。……ってことで、一週間後にお前ら対俺のバトルを設けてやる。いいだろ? 学園長』
『……荒くないかのう?』
『バカ言え。激アマだ』
突然聞こえてきた学園長の声と相馬との間で交わされる、二人以外は意味を理解できない会話。一拍置いて、学園長は言った。
『……いいじゃろう。闘技場の使用を許可する。……ところで、お主はどうやって声を届けてるんじゃ?』
『それが出来るように、改変しただけだよ。お前こそどうなんだ?』
『儂か? 儂はほれ、お主から皆への流れを利用させてもらっただけじゃよ』
『ああ、なるほど』
……さて。
相馬としては自分が言いたいことは言い終わっていた。しかし彼は、ここからどうやって立ち去るべきかで迷っていた。
うまいアイデアが浮かばず、空中で固まる相馬。そんな彼を、突如現れた白い何かが包み、直後に消えた。
「……ふむ。まぁ、スピーチの枠を作ってもらった甲斐はあった、思うべきかのう」
皆が呆然とする中そう呟いたケイラ学園長だったが、相馬がいなくなったために、その言葉は独り言として終わった。
こんなスピーチをまともやつがしようとするだろうか。いや、絶対にしない。
ということで、うちの相馬は頭が若干オカシイわけですね。はい。
相馬に向けられる、畏怖の感情。それは彼にとって見慣れた表情であり、同時にかなり嫌う表情でもあった。
故に相馬は、あえてふざけた調子で言う。
『あーと、聞こえてるよな。とりあえず、自己紹介をしようか。俺は黒星相馬。最強を名乗るものだ。ちょっと遅れたが、スピーチをするためにここに来た』
その、ちょっと遅れたという言葉に恐怖心を忘れ、反抗心の籠った視線を向けて来る生徒たち。相馬の願った通りである。
なお、五万人もの人数に声をとどけられているのは、神の肉体によって肉体をそういうことが出来るように改変したからである。基本的に、万能なのである。
『ああそれと、もう一人のスピーチについては諦めてくれ。……悪いけど、連れてこれるような状態じゃなかったからな』
その言葉で、ほとんど生徒がやむを得ない事情で遅れたのだと思った。そんなことはない。
しかし相馬は、嘘は言っていないのだ。声色で、勘違いさせようとさせたりはしているが、厄介なことに一応事実なのである。
ただ、反抗心や同情によって、相馬の嫌いな畏怖の表情はほぼなくなっていた。それを察して、相馬は挑発をする。
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その言葉に、キレる学生多数。しかし相馬は更に挑発を重ねる。
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それを聞いて、生徒の一部が大声で叫びだした。あれほど馬鹿にされれば、そういう気持ちになるのも当然かもしれないが……彼らの非難の声には、さっきの相馬の『威』からの学びが全くなかった。
『ま、不満は当然あるよな。……ってことで、一週間後にお前ら対俺のバトルを設けてやる。いいだろ? 学園長』
『……荒くないかのう?』
『バカ言え。激アマだ』
突然聞こえてきた学園長の声と相馬との間で交わされる、二人以外は意味を理解できない会話。一拍置いて、学園長は言った。
『……いいじゃろう。闘技場の使用を許可する。……ところで、お主はどうやって声を届けてるんじゃ?』
『それが出来るように、改変しただけだよ。お前こそどうなんだ?』
『儂か? 儂はほれ、お主から皆への流れを利用させてもらっただけじゃよ』
『ああ、なるほど』
……さて。
相馬としては自分が言いたいことは言い終わっていた。しかし彼は、ここからどうやって立ち去るべきかで迷っていた。
うまいアイデアが浮かばず、空中で固まる相馬。そんな彼を、突如現れた白い何かが包み、直後に消えた。
「……ふむ。まぁ、スピーチの枠を作ってもらった甲斐はあった、思うべきかのう」
皆が呆然とする中そう呟いたケイラ学園長だったが、相馬がいなくなったために、その言葉は独り言として終わった。
こんなスピーチを、まともやつがするだろうか。いや、絶対にしない。
ということで、うちの相馬は頭がオカシイということですね、はい。
フォローといいねをよろしくお願いします。いいねは、面白いと思った話だけでいいので。
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