最強のカップルはただ単に楽しみたい ~最強(トール)と天魔(パートナー)の学園無双~
第二章 ~入学直後~ 1 サボり
「ノイ―。準備は終わったかー?」
「……今、終わったの」
「了解。そんじゃ、行くぞ」
「ん」
そうして、二人は同時に家を出る。
――雷掌握、起動――
――過程、短縮――
――真技・全てを打ち砕く雷拳、収束――
面倒くさい、という理由によって生み出した、真技発動までの過程の短縮法。そんな理由で生み出したと他の人に知られれば、驚かれるのは間違いないだろう。
自分たちがいる場所から学園までの距離を破壊した相馬は、着いた直後に真技を解除した。なお、今回転移した場所は壁の外ではなく、内側である。
既に、この学園に入学し終えているのだ。わざわざ外に転移する理由はなかった。
「えっと、確か今日は入学式だったよな。サボるか」
「賢明な判断なの」
思考時間僅か一秒。いかにもつまらなさそうという理由で、二人は入学式に出ないことに決めた。
「幸い、俺らの教室の場所は昨日学園長に聞いてあるから、適当に時間を見計らって行くとして……それまで、どうすっかな?」
「……適当にブラブラ歩いてみる、っていうのはどう?」
「それはいい案だな。この学園には、いろんな設備がありそうだし」
「まぁ、適当に歩いて、どれほどの数の施設が見つかるかは微妙だけど」
「それもまた一興、じゃないか?」
「……確かに」
そうして二人は、学園の中を散策し始めた。
様々な施設があるにも関わらず、所狭しと並んでいるわけではない。それほどまでに広大な学園の中で、二人が最初に興味を持った建物はかなりの大きさであり、入口には『図書館』と書かれていた。
「ッ! 相馬!」
「ああ、いいぞ」
相馬がそう言った途端、ノイは颯爽と図書館に駆け込んでいった。苦笑を浮かべながら、相馬も図書館に入る。
「で、いないと。予想はしてたが、はええなー」
ぐるりと辺りを見渡し、相馬は呟く。
「さて。ノイは教室に行くときになったら探せばいいし、俺も適当に見回りますかね」
そうして、相馬は図書館の中を歩きだした。それぞれの棚に貼られている看板を見ながら、彼はボーっと歩く。
「……うーん。中々面白そうな本が見つからないな。というか、さすがに広すぎだろ」
歩き始めて数分で、相馬は既に飽きて来ていた。傍らにノイがいない、というのが理由のほとんどではあるだろうが。
基本的に相馬は、じっとしているより動いてる方が好きな人間である。ノイがいる時は、無条件でノイと共にいれる方を選択するが。
その後も相馬が本探しを続けていると、一人の男性に遭遇した。見ると、どうやら本の整理をしているらしい。
「お、あれは司書さんかな? ちょっと話しかけてみるか」
そう呟くと、相馬はその男のもとへと向かっていった。
二日ほど空きましたが、二章の構成を考えてたんです。許してください。
それと、九月の前半に、しばらく諸事情で投稿出来なくなる期間があります。おそらく、その直前に投稿するさいにもお伝えするとは思いますが、急に忙しくなるかもしれないので、一応。
その期間の間に、いいねとかアクセス回数とか爆上がりしないかなー(チラッチラッ)
フォローといいねをよろしくお願いします。いいねは、面白いと思った話だけでいいので。
「……今、終わったの」
「了解。そんじゃ、行くぞ」
「ん」
そうして、二人は同時に家を出る。
――雷掌握、起動――
――過程、短縮――
――真技・全てを打ち砕く雷拳、収束――
面倒くさい、という理由によって生み出した、真技発動までの過程の短縮法。そんな理由で生み出したと他の人に知られれば、驚かれるのは間違いないだろう。
自分たちがいる場所から学園までの距離を破壊した相馬は、着いた直後に真技を解除した。なお、今回転移した場所は壁の外ではなく、内側である。
既に、この学園に入学し終えているのだ。わざわざ外に転移する理由はなかった。
「えっと、確か今日は入学式だったよな。サボるか」
「賢明な判断なの」
思考時間僅か一秒。いかにもつまらなさそうという理由で、二人は入学式に出ないことに決めた。
「幸い、俺らの教室の場所は昨日学園長に聞いてあるから、適当に時間を見計らって行くとして……それまで、どうすっかな?」
「……適当にブラブラ歩いてみる、っていうのはどう?」
「それはいい案だな。この学園には、いろんな設備がありそうだし」
「まぁ、適当に歩いて、どれほどの数の施設が見つかるかは微妙だけど」
「それもまた一興、じゃないか?」
「……確かに」
そうして二人は、学園の中を散策し始めた。
様々な施設があるにも関わらず、所狭しと並んでいるわけではない。それほどまでに広大な学園の中で、二人が最初に興味を持った建物はかなりの大きさであり、入口には『図書館』と書かれていた。
「ッ! 相馬!」
「ああ、いいぞ」
相馬がそう言った途端、ノイは颯爽と図書館に駆け込んでいった。苦笑を浮かべながら、相馬も図書館に入る。
「で、いないと。予想はしてたが、はええなー」
ぐるりと辺りを見渡し、相馬は呟く。
「さて。ノイは教室に行くときになったら探せばいいし、俺も適当に見回りますかね」
そうして、相馬は図書館の中を歩きだした。それぞれの棚に貼られている看板を見ながら、彼はボーっと歩く。
「……うーん。中々面白そうな本が見つからないな。というか、さすがに広すぎだろ」
歩き始めて数分で、相馬は既に飽きて来ていた。傍らにノイがいない、というのが理由のほとんどではあるだろうが。
基本的に相馬は、じっとしているより動いてる方が好きな人間である。ノイがいる時は、無条件でノイと共にいれる方を選択するが。
その後も相馬が本探しを続けていると、一人の男性に遭遇した。見ると、どうやら本の整理をしているらしい。
「お、あれは司書さんかな? ちょっと話しかけてみるか」
そう呟くと、相馬はその男のもとへと向かっていった。
二日ほど空きましたが、二章の構成を考えてたんです。許してください。
それと、九月の前半に、しばらく諸事情で投稿出来なくなる期間があります。おそらく、その直前に投稿するさいにもお伝えするとは思いますが、急に忙しくなるかもしれないので、一応。
その期間の間に、いいねとかアクセス回数とか爆上がりしないかなー(チラッチラッ)
フォローといいねをよろしくお願いします。いいねは、面白いと思った話だけでいいので。
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