オルトロス・ノエル

つかっちゃ

呼び出しを受けたが。

「もし仮にこの結果が本当だとしてこんなに魔力量があったとしても、俺はまだまだ魔法が使えないんですよ」
「その件についてね。実は二人を呼び出したのは実は今からが本件。この一学期の期末テストで下手な点数取らない限り、クリスタルクラスに移籍する事がほぼ決定したのさ」
「……は?」


クリスタルクラスと言えば学年でトップ30しか入れない成績優秀者クラスじゃないか。
クリスタルクラスの生徒は卒業すれば最低でも数年で官僚クラスの職につける程、国内でも有数の実力者が多い。
そんな実力至上主義のクラスにシモンはともかく俺が?

「……いやいや、ありえない」
「いやありえるさ。君は初日にある生徒と手合わせしなかったかい?」
「イスナーンですか」
「そう。実は────」


イスナーンは元々クリスタルに入籍する予定だった生徒らしい。
しかし最近クリスタルクラスの生徒で数名、巧妙に情報操作されている生徒が数名見つかり、そのせいで無理やり弾き出されていた様なのだ。
将来が約束されたも同然なクラスだからこそ、そうやって不正に入学していく馬鹿な輩が稀に居ると言う。

とはいえ仮にもクリスタルでも隠し貫ける程度の実力は持っている生徒。
学長としてははっきり言ってそれでやっていけるなら無視しても良いかとも思った時期があったそうだが、あの時の俺とイスナーンの手合わせを見て確信したんだそうだ。
クリスタル足り得る実力を持っていると。

「元々彼は次で移籍させる予定だったし、そんな彼に引けを取らない剣術を漬かっている君も当然クリスタルに居てもおかしくない。その実力さえ見せ付ければ魔法が使えなかったとして、周りからは特に何も言われないさ」
「はぁ……まあ俺は分かりましたが、シモンについては?」

俺には確かに愚直に磨いてきた我流剣術がある。
だがシモンはどうなんだ?

入学してから5日、そもそも実力発揮の場がまだまだ無いのだが、コイツには底知れなさがある。それだけは間違いない。

学長は胡乱げな目を向けた俺にニヤッとするととんでもない事を口走った。


「君、人間じゃないよね?」








今回は短いです。
そしてこれから少しずつ更新ペースを戻していきたいと思っていますが、久々すぎてストーリーが繋がらなくなる事もあると思いますが、生暖かく見守っていただけると助かります

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