オルトロス・ノエル

つかっちゃ

自己紹介2


周りとは明らかに雰囲気の違う彼の紹介が終わり、暫くすると俺の番になった。俺は窓に一番近い左列の1番後ろにいたので前に出るために机の間を歩いていった。
この時に周りの生徒がまた少しざわついたのは俺の真っ白な色の抜けきった髪の毛のせいだろう。

「ノエルだ。ここには学長の薦めで来た。とはいえ俺は魔法がまだ・・一切使えない。これからの学園生活で少しずつ使えるようになれば良いと考えている。よろしく」

そう。俺はもう魔法の才能の無いやつでは無い。
無属性魔法適性を学長に見つけてもらったから。

無属性魔法自体は魔法が使えれば誰でも使える魔法だ。身体強化がその1つ。だが無属性魔法適性はそれを更に強力に昇華した物が使えるようだ。この国には学長しか確認されていない位の希少なスキル、俺も是非とも使えるようになりたいと思う。


言いたい事も言えたし戻ろうと思ったら一人の生徒が半分呆然としつつ立ち上がって発言した。

「あの…学長の薦めって、もしかして“最高責任者権限”の1つの“学長招待枠”………ですか?」
「最高……?招待枠………?なんなんだそれは」

聞いたことのないワードが出てきた。
最高責任者は学長の事だろうし何か特別な権限のことなのだろう。

「その事は俺から話そう」

そう割って入ったのはリューク先生だった。


「そこの君の言う通り、ノエルは“招待者”だ。ケイティ学長自ら見つけ出した、まさに才能の塊だ。とは言え魔法がまだ使えないというのは本当で、それを剣のセンスで補っているのが現状だ。もしかしたら魔法が使える諸君らの方が今は強いかもしれない」
「………」

真剣な表情で話す先生に生徒たちも静かに聞いてる。

「だが忘れないでほしい。少なくともこれから数カ月は過ごす仲間だ。招待者なのにそれに見合った力が見られないと、どうか見下さないで欲しい。彼の才能はそれほど強大で、簡単には引き出せるものではないのだ────と、これ以上はいいな。それだけだ」

そういってリューク先生はまた壁際に向かい、静観を決め込んだ。

俺には実感が無いが、招待者というのは相当に稀な物なのだろう。俺がそれに見合わず弱い事を予め周知させてくれるのはありがたいが、先生の言葉は同時に俺にかける言葉でもあったのだろう。
立場に溺れず精進しろ、と。

言われずとも分かっている。端からそのつもりだ。
そう思いつつ、自分が座っていた席に戻った。


俺の自己紹介が済むと、恙無く自己紹介は進んでいった。しかし俺はまだまだ名前を覚えきれていないので、これからの学園生活で覚えていければいいと思い、これからの生活に思いを馳せた。








これからもどんどんキャラが増えていくので、一区切りが着いたらキャラまとめを書きたいと思います。

「オルトロス・ノエル」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く